第 71 回 披 講
互 選 句
番 号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 どんぐりの独楽見つめをり孫の顔 哲 朗 1 票
(ゆづき) 昔懐かしい風情ですね、よく作りましたよ
2 菊師集ふ入賞菊の菊談議 媛 香
3 肩借りてカメラ片手に紅葉狩り さつき
4 見上げれば紅葉織り成す屏風巖 旅 風 2 票
☆ 面河渓の屏風巖を見上げると、紅葉で染まっていました
(菜の花) 綺麗な紅葉が見えるようです
(まこと) 叙景句としてすばらしいです
5 飛行機雲ほどけて広き秋の空 楓 花 5 票
(浩 風) うつくしい秋空、雲ほどけてがいいですね。
( 扇 ) 雲がだんだんと広がり透けるような秋、空元気が出ます。
(コスモス)美しい秋の空が見えます。
(まこと) 晩秋の空透きとおるような白い雲格別です
(ゆづき) よく見る光景ですね
6 時雨るるや人杜絶えたる峠行く 峰 生
7 濡れ落ち葉そうかそうかと掃き残し そらまめ 1 票
☆ はがされたくないんだよねー
(まこと) お互い濡れ落葉ですか???中七がおもしろいです
8 残り菊摘めば香りぬもう日暮れ 峰 生 1 票
(楓 花) 秋の日暮は本当に早いですよね。
9 稲刈りて雀飛び交う田んぼかな 菜の花 1 票
(哲 朗) 刈り終えた田んぼの情景が良く出ています。
10 木漏れ日の優しき陽射し冬浅し コスモス 4 票
(浩 風) 優しき陽射しと冬浅しがよく合っています。
(いなご) 穏やかな冬の始まりですね。
(媛 香) とても好きなお句ですが、優し日差し浅し…し、
     が気になりました。?
(楓 花) 冬の陽に薄らいで見える木漏れ日、優しき日射しの
     表現がいいですね。
11 コスモスや湖面を泳ぐ心地して 旅 風
☆ コスモスが湖面に影を映し、揺れていました
12 しまなみのライトアップや野菊咲く
13 しぐるるやグランドゴルフ最中なる 浩 風 2 票
(コスモス)時雨れてもこのゲームは続けます。季語が的確に使われています。
(いなご) 時雨は風情がありますが濡れるのはいやですね。
14 徒然に耽(ふけ)り楽しむ紅葉狩り 石の花 2 票
( 扇 ) いつまで見ていてもあきない紅葉、いいですね。
(さつき) のんびりと紅葉狩りしている様子が出ていて良いですね。
15 小春日にベンチで語る老夫婦 菜の花 4 票
(いなご) 仲むつまじい夫婦。季語がよくあっていると思います。
(まこと) 暖かいムードが素直に詠まれています
(媛 香) のんびりと子供のこと孫のことイヤイヤ老い先のことなど
     語らふ姿が目に浮かびます。
(ゆづき) 年輪を重ねた夫婦のすがた微笑ましい
16 晩秋や山の少女の一輪車 さつき 3 票
( 泉 ) 少女の一輪車で遊ぶ姿が目に浮かびます、山の少女が良いですね。
(楓 花) 無心に乗る一輪車の少女、可愛いですね。
(石の花) この光景の写真を思い出しました。いい景ですね。
17 亡き師(ひと)が熱く語りし秋刀魚かな 旅 風
☆ 秋刀魚を食するとき、今は亡き高校時代の教師が佐藤春夫の
  詩を熱く語ってくれたことを思い起こしました
18 鯛焼きの鯛の眼哀し秋の暮 楓 花
19 岩かげに傾き咲ける石蕗の花 いなご 2 票
( 扇 ) 可憐にも咲いている花、疲れを癒してくれます。
(さつき) 石蕗の花の優しく咲いている様子が目に浮かんで来ます。
20 秋の暮すとんと落ちて物思ふ まこと 2 票
(哲 朗) 釣瓶落としのように日の暮れるのが早いと淋しさが感じられます。
(峰 生) 秋の日没をじっと見詰めていると、昔の事など様々思い出され、
     何となく侘しい思いがします。
21 裏小路車飛び出す時雨かな そらまめ
22 一吟を吟じ納めて暮の秋 浩 風 2 票
( 泉 ) 良い句が出来たことでしょうね。
(峰 生) カラオケでも何でも、お腹1杯息を吸って元気で歌いましょう。
23 四季咲き?時候ぼけした帰り花 そらまめ
24 手を引かれ犬も正装七五三 媛 香 4 票
(哲 朗) 犬も正装が面白いです。
(コスモス)犬も七五三にあやかって和やかな家族風景です。
(菜の花) 微笑ましい光景ですネ
(さつき) 犬も正装しているとは楽しいですね。
25 紅葉山稲荷社に駒狐 石の花
26 朝靄(あさもや)に遠く聞こゆる鹿の声 5 票
(いなご) 幻想的な一コマだと思います。
(浩 風) いい景ですね。鹿の声がいいですね。
( 扇 ) ここにいるよと鹿が言っているのかな。
(菜の花) 幻想的ですね
(媛 香) 奈良公園で朝靄の中牡鹿のピーという笛のような鳴き声
     雌鹿を呼んでるそうですね。
27 寄せ鍋の湯気に故里ふと思う 峰 生 1 票
(いなご) 湯気の向こうに過去のことが思い浮かんでくるようです。
28 もう一杯親しき友と濁り酒 さつき 6 票
( 泉 ) 楽しい友との語らい、お酒も美味しいことでしょう。
(まこと) どびろくで一杯いいですね
(峰 生) 心おきない親しい友との一杯は何より格別 です。
(楓 花) 親しい友達と飲む濁り酒、いいですね。
(石の花) 濁り酒がいいですね。楽しいひとときでしょう。
(ゆづき) 親しき友と酌み交わす酒は尽きないものですね
29 パソコンのゲームに興じる夜長かな 媛 香 3 票
(コスモス)夜長は読書でなくパソコンになりました。
(さつき) 我が家も同じです。
(石の花) これも頭の体操と思ってしっかりやっていますよ。
30 七五三親も子供も胸を張り 3 票
(浩 風) 親子の姿、いい表現ですね。
(まこと) 親も子も幸せいっぱい最高です
(楓 花) 親も子供も胸を張りがいいですね。
31 愛犬の墓前に供す秋の薔薇 楓 花 2 票
(媛 香) 大事にしていた愛犬の墓前に季語の菊ではなく薔薇ですか。
     薔薇も綺麗ですね。
(ゆづき) :愛犬家の思いが忍ばれる
32 神迎ふ響く太鼓や宮の杜 まこと 3 票
(浩 風) 神迎える太鼓の響きがいいですね。
(峰 生) 勇ましい太鼓の響きは 中々気持が好いね。
(石の花) 厳かしい光景ですね。おなかに響くような太鼓の音でしょう。
33 秋時雨棟上神事終りたる コスモス 3 票
(哲 朗) 雨の中の棟上は大変でしたでしょう。
( 泉 ) おめでとうございます!
(楓 花) 棟上げが秋時雨の降る前に終わってよかったですね。 
34 鶏頭や八十九十は稀ならず まこと 1 票
(コスモス)100歳の声も良く聞きます。
35 眺め行く峠の紅葉深々と 哲 朗
36 朝の庭しゅうめい菊と顔合わせ
37 秋澄みし友の県展感動す 菜の花 3 票
(哲 朗) 気持ちが伝わってきます。
( 扇 ) 県展・よかったですね。おめでとう。
( 泉 ) お友達もきっと喜んでいることでしょう。
38 赤く燃ゆ桜紅葉の千光寺 いなご 3 票
(浩 風) 朝ドラのてっぱんの町ですね。
(菜の花) 千光寺の桜紅葉が目に浮かびます
(さつき) 千光寺の桜紅葉は綺麗でしょうね。
39 紅葉山酒肴の宴で賑わえり 石の花 1 票
(ゆづき) 何かにつけて飲むのが酒飲みの心情ですよ
40 おだやかな日ざしのなかや菜を間引く 浩 風 2 票
(峰 生) 小春日和 の爽やかな感じが伝わってきます。
(石の花) 何の菜でしょう、間引いた菜はおいしく食べられますね。
41 散紅葉肩に積みいし磨崖仏 コスモス 1 票
(媛 香) 少し上の方にある魔崖佛に散る紅葉はらはらと…。
42 小春日の高速道路をひた走り 1 票
(菜の花) 気持ちの良いドライブでしたネ
43 山裾にぽっと紅さす檀(まゆみ)の実 2 票
(哲 朗) 野山を歩いていると四つに裂け赤い種子を見ることがあります。
( 扇 ) 紅葉も実も美しい、昔は枝で弓を作ったそうです。
44 柚しぼる種も一緒に椀の中 いなご 2 票
(コスモス)柚子の香りがただよってきます。
(峰 生) 一杯のお椀の中をじーっと見詰めていても、何くれとなく 
     思うこがあるね。いろいろと時によるけどね。
45 りんご剥くのの字の如く連なりて 哲 朗 6 票
(いなご) リンゴ剥きがお上手なのですね。
(菜の花) 面白い表現ですネ
( 泉 ) のの字のごとく上手に?けたのですね。
(媛 香) りんごを剥いているただそれだけで、のの字の如くって…
     良いお句が生まれるのですね。さすが俳人。
(さつき) りんごの皮の長さを競った事を思い出しました。
(石の花) よく見ていて、おもしろい表現ですね。
平成 22年11月 1日~平成 22年11月20日 投句分
花水木
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