第 72 回 披 講
互 選 句
平成 22年12月 1日~平成 22年12月20日 投句分
番号       投 句 & 合 評 俳 号 得 票     
1 氷る夜の星きらめきてわれ一人 石の花 4 票  
(菜の花) 星の綺麗な・・・ロマンチックですネ
(まこと) 凍てつく冬の夜の雰囲気よく出ています
(峰 生) 何か大事な用件の寒空で?大変ですね。
(そらまめ)星空の撮影に行った時を思い出しました。
2 湯の里を巡りて暮れぬ冬はじめ 楓 花 1 票  
(髙 越) 「湯巡り」冬はこれに限りますね
3 前撮りのふたりの銀杏落葉道 髙 越 3 票  
( 扇 ) 紅葉の熱い二人の面影が浮かびます
(さつき) 初々しいお二人が目に浮かんで来ます。
(哲 朗) 落葉道をふたり占めしているのですね。
4 小春日や黒豆を乾し出掛けたり そらまめ 2 票  
(峰 生) 日常の平凡な動きをすっと1句にまとめいいですね。
( 泉 ) お正月の準備ですか。
5 恒例の葉ボタン植えて背を伸ばし 菜の花 1 票  
( 扇 ) 我が家にも赤と白の葉牡丹がお正月を待ってます
6 ざわめける鬼太郎ロード師走かな 浩 風 1 票  
(哲 朗) 賑わう情景が良く出ています。
7 入賞す児童育てし菊の花 媛 香 3 票  
(まこと) 素直に詠まれています
(いなご) 子供の笑顔が見えてきます。
(哲 朗) 丹精込めて育てた菊が入賞しての児童の喜ぶ顔が目に浮かびます。
8 白障子緑沈むる楽茶椀 いなご
9 散りしきる桜紅葉や兵の墓 コスモス 3 票  
(浩 風) 散りしきる・・・景がいいですね。
(さつき) 戦死者のひときわ高い墓標に一礼したくなります。
(いなご) 「散る桜紅葉」と「兵の墓」が響き合っていいと思います。
10 売家の庭に主(ぬし)待つ枇杷の花 まこと 4 票  
(そらまめ)ちょっと気になるお家です。
(いなご) 枇杷の花がよくあっていますね。
(旅 風) 買い手を待つ売り家の表情が思わず浮かんでくるように思いました。
(石の花) どんな人が住んでいたのかな。売られる家に残った枇杷の寂しさが・・・
11 水槽に日差し入りて冬メダカ そらまめ 1 票 1
( 扇 ) メダカも人間も暖かい所が好きですね
12 鴛鴦の水尾(みお)の静かや塔二つ いなご 1 票  
( 泉 ) 鴛鴦が仲良くおよぐ水の波紋の景が見えるようです。
13 里山を登りて仰ぐ夕月夜 2 票  
(浩 風) 古里の山に登りて見る月、いい景ですね。
(菜の花) 素晴らしい夕景ですね
14 煤逃げのパン買う列に並びけり 哲 朗 3 票  
(浩 風) ずるして、買い物へ、おもしろい句ですね。
(媛 香) 忙し時にチョット出掛けてくると言い置きパン屋に
      煤逃げが効いていると思います。
(髙 越) お父さん達の邪魔せぬ様、おやつはロバのパンかな?
15 今日もゆく見慣れた景色師走かな 石の花
16 素陶干す故郷三方冬景色 さつき 2 票  
(まこと) 季語がよく生かされています
(石の花) いい景色が詠まれていますね。
17 若き日の淡い恋やら黄砂降る 峰 生
18 12月討ち入りの日や兄バースデー 媛 香
19 寒風や凛と聳ゆる天守閣 旅 風 5 票  
☆ 日銀方面からNTTへ向かっていたとき、北の空を見上げると、
  寒空の中に松山城のどっしりとした姿を目にし、詠みました。
(浩 風) いい景ですね。
(媛 香) 寒風に天守閣は凜と建ち天守閣から見下ろす街並みは
     寒風に晒されている。
(楓 花) いつも見慣れている天守閣も、寒風の中では、
     凛とそびえて見えますね。
(まこと) 情景をうまく詠まれています
(髙 越) 天守の白壁が更に寒さを強く感じます
20 師走来て慌ただしきや寺坊主 石の花
21 山茶花の咲く散歩道ゆるゆると 1 票  
( 扇 ) 赤や白の山茶花の道をウオーキングですね
22 切れ目なく帰宅のライト暮れ早し 峰 生 2 票  
(そらまめ)早めのライト点灯運動が功を奏しているのでしょう。
(コスモス)暮れが早いですから帰宅時はライトをつけています。
23 新雪の大山の空晴れわたる 浩 風 2 票  
(楓 花) 大山のきれいな新雪が、目に見えるようです。
(峰 生) 大山の雄大で明るい風情が浮かんできます。
24 なけなしの諭吉も走る歳の暮 旅 風 2 票  
☆ 年末は、何かと出費が重なります。一万円札が財布から消えてゆく
  切なさを詠みました。
(媛 香) なけなしの諭吉も走る…はこの上なく面白く感じました。
( 泉 ) 年の暮れの忙しさに諭吉も走るがおもしろいです。
25 一人来てカメラの前の霧氷かな 2 票  
(菜の花) さぞ、素晴らしい霧氷でしょうね
(哲 朗) 霧氷はきれいでしたでしょう。
26 あれやめてこれも略して年用意 哲 朗 8 票  
( 扇 ) 毎年楽なお正月を夢見ていますがなかなかでしょう
(媛 香) あぁ納得(^^)これも略してがいいですね。歳を重ねてくると
     面倒に成るのです。
(まこと) よくわかります同感です
(峰 生) 年を取るごとに面倒なことは嫌です。
( 泉 ) 私もだんだんとそうなっていきますね。
(髙 越) 同感です(でも年寄りが五月蠅)
(コスモス)年用意に昔は子買い物を足したものです。時代の変化面白いです。
(旅 風) 年を重ねるとだんだん億劫になり、まったく共感できます。
27 混むことは覚悟のうえで紅葉狩り そらまめ
28 パソコンを夫と興じる師走かな 5 票  
(菜の花) いつまでも仲睦まじく・・・
(峰 生) 仲良しパソコンはうらやましいね。
(いなご) 同じ心境です。
(コスモス)私は羨ましい限りです。
(石の花) 羨ましいですね。こんな夫婦でありたいです。
29 赤い羽根議員皆の初議会 峰 生 1 票  
(楓 花) 全員揃って、胸を張った襟元に大きく見える赤い羽根。
30 干し柿の食べ頃鳥と競い合い 楓 花 3 票  
(浩 風) 私も苦労しています。 同感です。
(さつき) 人間との知恵比べですね。
( 泉 ) せっかくの干し柿、鳥と競争とはおもしろい。
31 焚き火する童画で終わる古暦 コスモス 3 票  
( 扇 ) 一年も無事終わり孫たちも新しい年を迎える気持ちがよくでています
(媛 香) 今年最後の一枚の暦が童歌のような挿絵であったのです。
(楓 花) 今年最後の暦は、「焚火」の歌の絵なのでしょうか?
     今年もこれ一枚で終わりですね。
32 怪獣だ障子に子等の影絵かな 髙 越 1 票  
(さつき) 子供達の賑やかな声が聞こえて来るようです。
33 大文字あとくっきりと山眠る 哲 朗 4 票  
(楓 花) 季節は流れて、山眠る頃になってもくっきりと見える「大文字」ですね。
(そらまめ)山眠るが利いている
(いなご) 景がよく見えます。
(旅 風) 大文字後を「山眠る」という詠みに感心しました。
34 ポケットに懐炉忍ばせウォーキング さつき 1 票  
(髙 越) 暖かそうですね。これなら寒くても続けられそう
35 秋高しカラフル特急旅ごころ まこと 4 票  
(楓 花) カラフルな特急に乗って旅してみたい秋ですね。
(さつき) 最近また新しい絵の列車が通っていますね。
(哲 朗) 秋空の下、通り過ぎて行く特急を見ると旅行がしたくなります。
(石の花) 旅はいいですね。旅心を誘われます。
36 旅人のゆく道すがら小夜時雨 1 票  
(いなご) きれいな句ですね
37 一病と仲良く歳の暮れにけり 髙 越 4 票  
(そらまめ)一病そくさいですね
( 泉 ) 一病息災、お気をつけ下さい。
(コスモス)一病息災と言います。私は暮れに病気を追加しました。
(旅 風) 一病でまだ幸せです。
38 菊日和線路越しなる立ち話 コスモス 1 票  
(まこと) 秋うららの一日ですね
39 舗装路のはざまに覗く秋の草 まこと 2 票  
(さつき) :小さいすみれの花を見ましたたくましいですね。
(石の花) 雑草の逞しさがよく詠まれています。
40 子の家族泊まるる部屋の障子かな 2 票   
(菜の花) 微笑ましい光景ですね
(峰 生) お孫さんが多いと障子も傷むでしょう。
41 乱れ菊なだめて活ける竹の籠  楓 花 1 票  
(コスモス)乱れ菊をなだめて活けるの言い方が絶妙です。
42 一枚に心込めたる年賀状 旅 風 2 票  
☆ 年に一度だけしか出さない便り(年賀状)に、相手の顔を
  思い浮かべながら精一杯、心を込めて認めています。
(浩 風) 一年に一度の便りの人もいますからね。
(菜の花) 1年の感謝・・・ですね
43 煤払い年ごと雑になりにけり いなご 3 票  
(髙 越) うちも同じ。要領良くして手抜きして、、、
(旅 風) 26の句と同じ思いです。
(石の花) 年ごとに年をとると何するのもおっくうになりますね。
44 1年の過ぎし投句に感謝して 菜の花 1 票  
(コスモス)年末となって毎月投句できた自分に感謝です。
45 盛り上がる千輪仕立て菊花展 媛 香
46 車窓より大山望む冬日なる 浩 風
47 賀状書く喪中葉書を読み返し さつき 2 票   
(媛 香) 喪中のハガキが親友だったりしますと何度も何度も読み返して
     偲んでいる様子が見えますね。
(旅 風) 先方にどんな不幸があったのかなあ、と思いながら私も年賀状を書きました。
48 年の暮れチャンで呼び合う同期会 菜の花 2 票  
(そらまめ)役職、肩書き、関係なく話せるのがいいですね。
(哲 朗) 親しみがわいてきます。
花水木
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