互 選 句
番号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票 
1 新年の足音を聴く仕舞風呂 コスモス 7票 
(旅 風) 新しい年の訪れを「足音を聴く」が上手い、と思いました。
(楓 花) 仕舞風呂で色々な事に思いを馳せる去年今年ですね。 
(哲 朗) 大晦日の様子が出ています。
(まこと) 大晦日の雰囲気をうまく詠まれている
(媛 香) 除夜の鐘を聞きながらの仕舞風呂に手足を伸ばし
     湯槽に浸っているのです。
(さつき) 初詣に行かれる方の足音を聞きながらゆったりとした
     気分上手く詠めていますね。
(峰 生) 年明けた足音と明けてない仕舞風呂の同時進行が
     一見矛盾してるようにも見えて面白いね。
2 この寒さ二人で囲む団子汁 媛 香 3 票 
( 泉 ) 二人で食べる団子汁、温かさが伝わってきます。
(髙 越) 暖かくて美味しそう
(石の花) 至福の時ですね。
3 寒空に吹かれて雲の流れゆく 石の花  
4 筆字にて名前を書きて祝い箸 楓  花  
5 ジョウビタキ垣根の向こうの雪椿  
6 縁側でアルバム整理日脚延ぶ そらまめ 3票 
(浩 風) 縁側の日向での、至福の時ですね。
(媛 香) アルバムを整理しているとついつい見て仕舞い時間の経つのも
     忘れてしまいます。日脚延がいいですね。
(髙 越) 暖かそうですね
7 老若もすこやかにして初詣 石の花 2 票 
(コスモス)おめでたい風景です。
(峰 生) 年に関わりなく元気が何よりですね。
8 お年玉満面笑みの孫達よ 菜の花 2 票 
(ゆづき) 孫もお年玉の時だけ寄りつくものですね。
(哲 朗) 嬉しそうなお孫さんの顔が目に浮かびます。
9 ウオーキング七草粥をすすりこむ さつき 1 票 
(石の花) 七草粥で運動しながら今年も元気でありたい物ですね。
10 一月や家族そろいてもんじゃ焼き 浩 風 1 票 
(まこと) 家族団らんのひとときですね
11 雪野ゆく静けき朝をむかへけり  1 票
(菜の花) 情景が見えるようです
12 水仙の狭庭なおさら狭くして  1 票
(旅 風) 水仙の咲き乱れている庭の情景が浮かんできます。
13 感無量雲よりいでし初日の出 菜の花 2 票 
(哲 朗) その気持ちが伝わってきます。
(峰 生) 初日の出は文字通り感無量の想いがしますね。
14 野良猫の向き合ふ日向漱石忌 まこと  2 票
(そらまめ)猫と漱石うまい取り合わせです。
(さつき) 仲の良い猫なんですね、可愛いですね。
15 凪ぐ海を渡り九州初旅に コスモス  1 票
( 扇 ) 楽しく思いであるむ旅だったのでしょうね。
16 ためらいて出る裏口や赤い羽根 まこと  
17 香り来てろう梅嬉れし地蔵堂 峰 生  1 票
( 扇 ) 香りがよく気持ちを和らげてくれますね。
18 厨角(すみ)ひや飯寒き一人膳 石の花 3 票 
(ゆづき) 独居老人の悲哀が良くわかる。
( 泉 ) この寒い時季だけになを一人は寂しいですね。
(媛 香) 一人で食べる食事は侘びしいですね。「せめて温飯ひとり膳」
19 オリオン座東京の子が声あげて 浩 風 1 票 
(楓 花) 美しいオリオン座に歓声をあげる声が聞こえそう。
20 初春や箱根の山に熱き声 旅 風  4票
☆ 箱根駅伝の選手に声援を送る、沿道に溢れんばかりの
  人々の熱い気持ちを詠みました。
(楓 花) 「箱根駅伝」今年は応援の人がとりわけ多かったですね!
( 泉 ) 新年の行事、若者達の熱き心が伝わってきます。
(髙 越) 大学駅伝ですね。沿道の応援の歓声が聞こえます
(石の花) 恒例の箱根駅伝、テレビでも声援を送っていました。
21 初詣八十路の無事に感謝せり 菜の花  6票
(ゆづき) 友も段々少なくなり、己はいたずらに年を取る、
     でも感謝感謝です。
(哲 朗) ご健勝をお祈りします。
(まこと) 素直に詠まれています
(媛 香) そうですね八十路はまだまだ卒寿まで健康で感謝です。
(髙 越) 益々お元気で
(コスモス)八十路の無事が良い表現ですね。
22 2台目の試写は石鎚雪の嶺 髙 越 2 票 
( 泉 ) さぞ美しい石鎚が撮れたことでしょう、たのしみですね。
(そらまめ)新しいカメラを買った嬉しさが伝わります。
23 朝刊の川柳詠み上げ初笑ひ  さつき  7票
(ゆづき) 新聞の川柳は世情を穿っており面白いですね。
(そらまめ)川柳は楽しいですね。
(哲 朗) 面白い川柳だったのでしょうね。
(コスモス)どんな川柳だったのでしょう、初笑いを誘うとは
(菜の花) 川柳覧で時々ふきだすときがあります
(峰 生) 初笑いが年中笑いの起点になるといいね。
(石の花) 初笑い、何によっても楽しいものですね。
24 凩やカラクリ時計正午打つ 媛 香  2 票
(さつき) すっきりとした好きな句です。
(髙 越) 寒くても観光客は刻を待ってました と!
25 銃声の谷間にこだま山眠る 哲 朗  1 票
(コスモス)銃声を聞いても目覚めない山、季語の取り合わせが良い。
26 また一つ山のお寺の除夜のかね そらまめ  2 票
(旅 風) 静かに過ぎ行く年の瀬の情景が目に浮かんできます。
(浩 風) 新年を迎える、静寂の夜ですね。
27 冬の星オリオン輝く里の山  1 票
( 扇 ) 澄み切って美しく明るくなんともいえないですね
28 マドレーヌ焼きし日もあり小正月 楓  花  2 票
( 泉 ) おシャレな俳句ですね、好きです。
( 扇 ) おもちも飽きてケーキいいですね。
29 幼子と並び柏手初詣 1 票 
(浩 風) 家族揃っての初詣、今年も、家内安全、いいですね。
30 宇和海に沈む夕日や冬至の日 さつき  
31 子ら帰り後かたづけの三日かな 浩 風 5票 
(ゆづき) 正月に家族が集まり賑やかでしたが、帰った後の寂しさと
     煩わしさが良くわかる
(そらまめ)季語がピッタリですね。
(髙 越) 静かになったが少し淋しいですね
(コスモス)忙しかったお正月、3日はあとかたずけが大変、でも楽しかった。
(峰 生) 後片づけさせる孫は大きくなってしまいました。
32 開門の太鼓一打や初恵比寿 髙 越 3 票 
(楓 花) 威勢よく走りだす場面が目に浮かびますね。
(まこと) 初恵比寿の景が見えます
(媛 香) 初恵比寿に太鼓一打がいいですね。
33 卒寿なる人の手描きの年賀状 コスモス 4 票 
( 扇 ) 暖かい年賀状いつまでも続けて欲しいでですね。
(まこと) 手書きの賀状格別です
(さつき) 手書きの年賀状はいいですね、見習いたいです。
(石の花) 最近では手書きの賀状、めずらしくなりましたね。
34 山駆ける熱き箱根は雪化粧 旅 風  2 票
☆ 箱根駅伝の熱い光景とは対照的に、箱根の山には、
  うっすらと雪が積もっていました。
( 扇 ) 寒い中で毎年駅伝の燃えるようなパワーもらいます。
(そらまめ)箱根駅伝はお正月の名物ですね。
35 寒餅を喰っちやぁゴロ寝にまた太り 峰 生 1 票 
(菜の花) 面白い表現ですネ メタボにお気を付けて・・・
36 花付けて友の手製の冬帽子 楓  花  2 票
(旅 風) 手製のぬくもりと温かい友の気持ちが汲み取れます。
(哲 朗) 帽子をかぶっての外出楽しいでしょう。
37 新玉の願いを込めしみくじ引く 哲 朗 1 票
(さつき) 新しい年への望みをかけて私も毎年おみくじを引いています。
38 おめかしの犬も曳かれて初詣 媛 香  4票
(楓 花) 可愛い晴れ着姿のワンちゃんでしょうか?
(さつき) きっと素敵なお洋服だったのでしょうね。情景が目に浮かんできます。
(菜の花) 可愛い光景ですネ
(石の花) かわいい風景ですね。
39 赤煉瓦錆びし廃鉱山眠る 髙 越  4票
(浩 風) 昔の面影が、懐かしいです。
( 泉 ) 深い森の中に昔の栄華が偲ばれます。
(そらまめ)廃坑の景色が浮かびます。
(まこと) 季語がぴったりです
40 お雑煮や母の残り香空青し 旅 風  
☆ 子どもだった頃、お正月に母が作ってくれたお雑煮の
  味をを思い起こしました。
41 石手寺や鐘撞き止まぬ初大師 哲 朗 4票 
(浩 風) 参拝客で賑やかな様子、いいですね。
(媛 香) 「鐘撞き止まぬ」ですからきっ長蛇の列だったのでしょうね。
     景が見えるようです。
(コスモス)鐘撞く人の列に並んだことを思い出します。
(菜の花) 静かになりひびく鐘の音、又今年も・・・
42 初明り妻と歩みし半世紀 まこと 6票 
(ゆづき) 考えて見るとよくぞ続いたもんだね。
(旅 風) ご夫婦円満でご長寿を祈ります。
(浩 風) 年明けに、金婚式も済ませ、苦楽を共にした、
     伴侶と一緒、いいですね。
(楓 花) 金婚のお二人ですね。お健やかに!
(菜の花) 仲睦まじくお元気で・・・
(峰 生) おめでとうございます。色んなことがあったでしょう。
     ともかく2人そろって元気が一番でしょう。
43 美人アナ雪雪雪と叫びゐる 1 票 
(旅 風) 美人と雲の対比が面白い、と思いました。
44 着ぶくれて靴べら探す散歩かな そらまめ  
45 遠山は白く積もりて冬けわし 峰 生  
平成 23年1月 1日~平成 23年1月20日 投句分
花水木
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第 73 回 披 講