番 号  特 選 5 句 & 披 講 俳 号
      
1 新年の足音を聴く仕舞風呂 コスモス
 ☆ 紅白歌合戦を見てからでしょうか。
   風呂の中でゆっくりと時の移ろいを
   五官で感じている情景がよく詠まれています。
 
11 雪野ゆく静けき朝をむかへけり
 ☆ 雪国の朝の風景を断定した形で見事に
   表現されています。
 
18 厨角(すみ)ひや飯寒き一人膳 石の花
 ☆ さみしい日常を角、ひや飯 寒き 
   一人とたたみかけていますが、
   ようやく受忍し 小さな声で頑張
   るぞと詠まれています。
 
39 赤煉瓦錆びし廃鉱山眠る 髙 越
 ☆ 廃鉱と山眠るの季語の取り合わせが。
   よく合っている佳句です
 
42 初明り妻と歩みし半世紀 まこと
 ☆ 石鎚山の肩先からほのぼのとさしてくる光を 
   感じながら、 共に歩んできた50年に思い
   を馳せている様子をよく詠まれています。
 
番 号  入 選 20 句 俳 号
2 この寒さ二人で囲む団子汁 媛 香
3 寒空に吹かれて雲の流れゆく 石の花
4 筆字にて名前を書きて祝い箸 楓 花
5 ジョウビタキ垣根の向こうの雪椿
6 縁側でアルバム整理日脚延ぶ そらまめ
7 老若もすこやかにして初詣 石の花
8 お年玉満面笑みの孫達よ 菜の花
14 野良猫の向き合ふ日向漱石忌 まこと
16 ためらいて出る裏口や赤い羽根 まこと
21 初詣八十路の無事に感謝せり 旅 風
24 凩やカラクリ時計正午打つ 媛 香
25 銃声の谷間にこだま山眠る 哲 朗
28 マドレーヌ焼きし日もあり小正月 楓 花
30 宇和海に沈む夕日や冬至の日 さつき
32 開門の太鼓一打や初恵比寿 髙 越
33 卒寿なる人の手描きの年賀状 コスモス
34 山駆ける熱き箱根は雪化粧 旅 風
36 花付けて友の手製の冬帽子 楓 花
40 お雑煮や母の残り香空青し 旅 風
41 石手寺や鐘撞き止まぬ初大師 哲 朗
平成 23年 1月 1日~平成 23年 1月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
ご 挨 拶
あけましてお目出度うございます
この句会も [ 彰 子 ] 先生の主催で平成17年1月に
開きましてから、はや7年目になります。
[ 彰 子 ] 先生が体をこわされその後 [ 花水木 ] 先生に
お願いしております。
皆さんの句についても大変お上手だと
感心しておられました。
 今年平成23年度もまたこの句会で楽しみましょう。
   
 ☆☆☆ システム管理者 ☆☆☆
第 73 回 披 講