平成 23年 2月 1日~平成 23年 2月20日 投句分
番 号  特 選 5 句 & 披 講 俳 号
      
船縁に釣り糸たらし春の海、 哲 朗
 ☆ 季語の春の海がよく働いていて さりげなく、
   大公望の気持ちを詠っておられます。
 
立春や心の小窓そっと開け 楓 花
 ☆ 春立つとはいえ寒い日が続きますが、
   待ち春の気持ちを中七、下五で見事です。
 
19 ふふめども日々待ち侘びる庭の梅 峰 生
 ☆ 首を長くして蕾に目を凝らしている、作者の 
   気持ちがよく伝わってきます。
 
24 手払えど人恋ひ来たる冬の蝿 コスモス
 ☆ 動きのゆったりとした蝿とのやりとりを、人恋ひと
   詠まれているところは手馴れたものですね。
 
35 耕して食ぶ喜びの余生かな まこと
 ☆ 第二の人生を謳歌している暮らし振りを、
   かなの切れ字で断定している佳句です。
花水木選
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花水木先生のご活躍
  
1.平成23年 第48回 松山市民俳句大会 特 選
  
2.平成22年 第47回松山市民俳句大会 特 選
  
3.平成22年 松山俳句協会総会 入 選
  
 4.平成21年 松山俳句協会総会 入 選
   
 ☆☆☆ システム管理者 ☆☆☆
互 選 句
番 号  入 選 20 句 俳 号
1 春雪の山の麓に友見舞う 菜の花
6 春麗らカラクリ時計子規の郷 媛 香
立春や足湯で語る旅の人 哲 朗
11 大寒の庭で抱合ふ道祖神 まこと
13 うみどりの鳴く声悲し寒霞
17 老仲間花壇の周り春日和り 石の花
18 小春日に背筋を伸ばす鳩の群れ さつき
22 一枚に心込めたる年賀状 旅 風
23 火焚き来て問わず語りの庭仕事  楓 花
25 節分のあけて豆散る朝(あした)かな 浩 風
30 木枯らしや新居のどこか軋みをり コスモス
32 春浅し水琴窟の妙なる音 石の花
34 春雪や薄き紅引く石仏 髙 越
36 風にのりロマンの香り沈丁花 菜の花
38 寒鰤や夫熱燗妻湯割り 髙 越
39 梅一輪凍てつく風に何思ふ 旅 風
40 冬枯れの枝に捉まる雀かな さつき
41 目覚めれば窓いっぱいに雪景色 媛 香
43 何無くも二人元気で八十路春 峰 生
45 春燈や家族とくぐる朱の鳥居 髙 越
第 74 回 披 講