番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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1 |
春寒し涙、涙で見るテレビ |
菜の花 |
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東日本大震災の句が多くありました中で共感できます。 |
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でも俳句は詩や小説のように,多く表現できないのがもどかしいです。 |
10 |
入彼岸詣でる我に遠き声 |
泉 |
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墓前に手を合わされた時、思わず亡くなられた方の声がしました。 |
17 |
河口に落ちる夕日や残り鴨 |
髙 越 |
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河口と続く海と、夕日の大景と鴨の取り合わせがお見事です。 |
33 |
ゆるやかに四国三郎土筆出づ |
髙 越 |
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駘蕩(たいとう)と流れる吉野川をゆるゆかにと詠まれ、さらに季語が |
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よく働いています。 |
38 |
完走のラストランナー春の風 |
まこと |
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息もたえだえのランナーを、春風がいたわるように包み込みます |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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3 |
雛と撮る子等のポーズの定まらず |
コスモス |
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4 |
春うらら安けく永眠(ねむ)れ弟よ |
旅 風 |
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5 |
抜きんでてかげらふに浮く電波塔 |
まこと |
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7 |
春風を受けペダル踏む女学生 |
媛 香 |
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8 |
啓蟄の土蹴散らして犬駆ける |
コスモス |
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11 |
北近江お市の里の春の雪 |
浩 風 |
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13 |
亡き友の石と語らむ春の水 |
髙 越 |
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16 |
震災地無情と言える春の雪 |
さつき |
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19 |
春雨や一つの傘に二人居て |
媛 香 |
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20 |
三代が同じ校歌で卒業す |
まこと |
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21 |
春遠く北の災害胸痛む |
菜の花 |
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22 |
木蓮や震災人の痛ましく |
そらまめ |
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25 |
耕耘機春の匂いの土起こす |
菜の花 |
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26 |
裏庭に土筆が出たと夫の声 |
さつき |
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30 |
雪割草友のブログに咲いており |
泉 |
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31 |
大津波生活哀れ沈丁花 |
石の花 |
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34 |
春雨を楽しんでいる下校の子 |
哲 朗 |
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36 |
春の靴何度も履き脱ぎぼく自慢 |
峰 生 |
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40 |
春寒や東北震災胸ふるふ |
泉 |
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41 |
草笛を鳴らす子真似る子三姉妹 |
コスモス |
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