平成 23年 5月 1日~平成 23年 5月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
今月のコメント
今年は平年より10日も早く梅雨に入りました。
石手のダムも満杯になりました。
俳句の季題にも困らない事でしょう。
これからは紫陽花も見頃になります。
 おおいに発句を楽しんで下さい。  
 
 ☆☆☆ システム管理者 ☆☆☆
第 77 回 披 講
番 号 特 選 5 句 俳 号  
葉桜に小さくなりし無人駅 まこと  
満開の桜の下で、華やいでいた駅をとらえて、花から葉への
移ろいを見事に詠まれています。
心経の流るる伽藍花は葉に 髙 越  
般若波羅密多を学んでいる寺院の様子と、移ろいの季語とが
  正鵠を得ていると思います。 心身ともに静かにさせられました。 
18 共白髪八十路を生きて花を見る まこと  
羨ましい限りです。西行の「願はくは花の下にて春死なむ
  そのきさらぎの望月の頃」が頭をよぎりました。
20 散歩道遠回りする麦の秋 そらまめ  
日差しも適当でしかも爽やかな風が吹、この季節は散歩が
  楽しいです。麦秋の中を遠周りされている様子がよくわかります。
34 新調の夏帽子のみ一人旅 楓 花  
「のみ」に作者の生き様を詠まれているのがわかります。
気持ちは颯爽と旅を楽しんでいるのです。
    
番 号 入 選 20 句 俳 号  
この山も遺跡の宝庫桐の花 コスモス  
春宵に又一人逝く友偲ぶ 峰 生  
田水張る信号機映り点滅し 媛 香  
保育園帰り賑やか鯉のぼり  
一服のお茶香ばしき柏餅 哲 朗  
17 薫風に深呼吸するプレイオフ さつき  
19 部活帰り少年の手にカーネーション 楓 花  
21 燕の子口をあけての大合唱  
22 塗りたての百葉箱(そう)や霾(よな)ぐもり 髙 越  
23 麦穂波遙かに望む夕景色 石の花  
25 雷鳴や旅立つ友に喝一声 旅 風  
26 昨夜の雨牡丹の花を崩しけり まこと  
27 雨上がり新緑の山近くなり 菜の花  
30 美術館窓に葉桜迫りけり 哲 朗  
33 琴の会心地よきかな春の月 峰 生  
39 旨かりし手打ちうどんや麦の秋 そらまめ  
40 耕のあとついばみの鳥の来て。 浩 風  
42 懐かしき麦飯くふて感無量 石の花  
43 孫の顔口いっぱいの柏餅  
44 人住まぬ家を取り巻く薔薇の花 コスモス