平成 23年 6月 1日~平成 23年 6月20日 投句分
花水木選
戻る
互 選 句
今月のコメント
なんとも暑い日が毎日続いております。
原発の関係で節電をきつく言われていますが、
熱中症には気をつけて、体あっての事ですから。
皆さん大変良い季語を選ばれております。
感心いたしました。  
 
 ☆☆☆ システム管理者 ☆☆☆ 
第 78 回 披 講
番 号 特 選 5 句 俳 号  
谷引きの澄みたる音色田水張る 髙 越  
千枚田の光景が目に浮かびます。
音色ですからかすかな水音なのが良いと思います。
13 カメラマンしゃがみて立ちて花菖蒲 浩 風  
しゃがみての措辞が生きています。
  すましてかがみてよりか、はるかに野趣味があります。 
32 幼子と頬すりあわす菖蒲風呂 さつき  
何とも羨ましい光景が浮かびます。
  頬すりあわせがお見事です。
38 走り来てきょとんと目玉蜥蜴かな 石の花  
蜥蜴をよく観察して佳句です。
  目玉と肌の色まで想像できます。
40 夏草に散歩の道を取られけり まこと  
舗装道が多くなりこのような道は少なくなりましたが、
懐かしい風景です。
    
番 号 入 選 20 句 俳 号  
ため池に釣り人ふたり梅雨くもり 石の花  
八十路過ぎテストパスして風薫る まこと  
梅雨晴れ間床屋の硝子磨きおり 楓 花  
無人市野菜にひそむなめくじり まこと  
12 薫風を満身で香ぐ山の朝 旅 風  
14 田水張る千と千尋の神隠し そらまめ  
15 青芒少女の姿見え隠れ 哲 朗  
19 風一陣心も晴れし衣替え 旅 風  
20 キュッキュッと酸漿市の別れかな  
21 菖蒲園介護の車混み合ひて 浩 風  
26 月見草知床岬に来ておりし  
27 雨催い一斉に鳴く蛙たち 媛 香  
29 天空を掴むがごとき朴の花 哲 朗  
30 苦吟して妻気遣わす梅雨夜半 峰 生  
34 ラッキョウを漬けて雨の日暮れにけり 楓 花  
35 窓越しにしばし蛙の声を聴く  
36 藍々と目にも溢れる山の郷 旅 風  
37 初蛍瀬音なつかし故郷(さと)の夕  
39 銘仙の古布で作りぬ夏薊 楓 花  
42 電線に一羽のつばめ羽繕い 媛 香