平成 23年 7月 1日~平成 23年 7月20日 投句分
番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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11 |
半夏生夕べに白さ際だちぬ |
髙 越 |
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難解な季語を上手に熟しておられる |
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感性がお見事です。 |
12 |
紅蜀葵老人施設静かなり |
石の花 |
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葵の花咲く老人施設を静かとだんていした寂しさに |
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共感しました。 |
18 |
夏登山小さき花を見つけたり |
泉 |
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辛い登山の坂道で、発見した感動を |
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よく詠まれています。 |
41 |
夕風を集めて揺れる花ぎぼし |
楓 花 |
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ぎぼしの花はユリ科の多年草です。 |
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景を上手く切り取っておられます。 |
42 |
余り苗力たくわえ出番待つ |
まこと |
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余り苗に対する観察と、優しさがよくでておられます。 |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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3 |
さざ波の水辺に浮きし夏の月 |
菜の花 |
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4 |
つばくろの影何処ヘやら里暮るる |
峰 生 |
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5 |
友と逢い語り明かすや夏の夜 |
石の花 |
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7 |
バーベキュー若者集ふ浜キャンプ |
媛 香 |
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9 |
被災地をはるかに忍ぶ旱空 |
石の花 |
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13 |
一の森汗をふきふき登頂す |
泉 |
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14 |
雲覆い雷鳴轟く山郷(やま)の朝 |
旅 風 |
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19 |
夏木立級友(とも)逝くという便り来る |
旅 風 |
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20 |
家々の塀にこぼれる凌霄花 |
まこと |
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22 |
節電の夜(よ)や色褪せし渋団扇 |
髙 越 |
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23 |
回りくる寿司のいろいろ夏の夜 |
浩 風 |
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24 |
干し草の匂いを愛でる遊歩道 |
さつき |
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25 |
向日葵の迷路の歓声聞へ来る |
媛 香 |
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26 |
講習の帰途につきたる玉の汗 |
浩 風 |
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29 |
車廃め不便我慢の日々暑し |
峰 生 |
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32 |
青嵐熊野古道の旅に出る |
さつき |
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35 |
昼寝癖眼鏡ズラして胸に本 |
媛 香 |
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38 |
風穴の冷気ふき出す登山道 |
哲 朗 |
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39 |
目標へ近づくここち雲の峰 |
扇 |
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40 |
夕顔の白き優雅に癒されし |
菜の花 |
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今月のコメント |
土用の丑の日も過ぎ大暑に入りました。 |
これからが一年でもっとも暑い日の続く頃でしょう |
特に熱中症には気をつけましょう。 |
今年は、雨が多かったせいか水には不便しないようです。 |
石手のダム(白鷺湖)も満タンです。 |
節電の折から打ち水等でおおいに涼をとりましょう。 |
☆☆☆ システム管理者 ☆☆☆ |
第 79 回 披 講