平成 23年 11月 1日~平成 23年 11月20日 投句分
花水木先生のコメント |
「山の端に誰を待つかや神無月」の句です。 |
「神無月を天文の部の月として詠まれているのではと、 |
思いました。 |
冬の月、月光る、寒満月、冬三日月等に置き換えて |
みたらどうでしょうか。佳句になります。 |
「神無月」は時候の陰暦10月の異称です。 |
ちなみに「霜月」は陰暦11月の異称です。 |
☆☆☆ 花水木 ☆☆☆ |
番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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6 |
おのおのに選びし肴おでん酒 |
哲 朗 |
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時事問題等も肴に加えて楽しい宴の始まりです。 |
12 |
紅葉を愛でて別れぬ歌仲間 |
楓 花 |
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別れの相手の歌仲間に魅せられました |
19 |
七五三父母祖父母宮参り |
媛 香 |
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中七を三世代と括らずチチ ハハ ソフボと工夫 |
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されてお見事です |
20 |
頂の色葉に咲きし初霧氷 |
髙 越 |
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写真や映像でなくその場に佇れた作者、羨まし |
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い限りです。 |
36 |
冬ぬくしダム湖に休む鳥の群れ |
髙 越 |
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水面にゆったりと羽を休める鳥と季語があってる |
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と思います |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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2
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散歩道可憐に咲きし野菊かな |
菜の花 |
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5 |
半島に咲く野路菊や海蒼し |
泉 |
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7 |
名も知らぬ花をと辞典冬灯火 |
初 霜 |
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10 |
熱燗に湯豆腐が合う一人酒 |
そらまめ |
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11 |
招かざる木枯し一陣老いの背に |
旅 風 |
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14 |
たわわなる隣の柿をいただきぬ |
浩 風 |
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17 |
衣被味噌田楽で夕餉膳 |
石の花 |
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18 |
万歩計カチカチカチと秋日和 |
まこと |
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21 |
道の駅迷い迷って栗を食む |
さつき |
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22 |
島つなぐ橋渡りても蜜柑山 |
まこと |
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25 |
連れだって鴛鴦舞い降りし出合橋 |
哲 朗 |
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26 |
夜食とる油であげたパンのみみ |
泉 |
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28 |
かの城に届くや一声天高し |
旅 風 |
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29 |
北国の初雪の報ありにけり |
浩 風 |
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30 |
一万本コスモスの海友と行く |
楓 花 |
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33 |
影落とし鳩群れて飛び秋入り日 |
媛 香 |
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34 |
のめり込む話にいつか秋暮れぬ |
楓 花 |
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40 |
黄葉のブナ林めでる昼下がり |
泉 |
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41 |
日だまりに欠伸殺して好き小春 |
峰 生 |
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45 |
地震(ない)あとの瓦礫のまヾに冬に入る |
まこと |
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第 83 回 披 講