番号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票   
1 嬰(やや)のかお日に日に変わる竜の玉 2 票
(菜の花) さぞお可愛いことでしょう竜の玉がいいですね
(楓 花) 取り合わせが面白いですね。
2 鴛鴦の波紋ひろがる水の蒼 3 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
(旅 風) 情景が目に浮かびます。
(まこと) よく見て詠まれている
3 藪の中紅一輪の椿見ゆ 旅 風 3 票
☆ 先祖の墓のある藪の中で、一輪の紅椿が咲いていました。
(そらまめ)通りすがりにちらっと見えた赤き椿、一瞬の描写いいですね。
(媛 香) 藪椿の中に一輪真っ赤な椿を発見、見え隠れして
     見えているのかも知れませんね。
  (ゆづき) 藪にぽつんと咲く椿風情があります
4 星空に聖樹の飾り喜寿向かう 石の花
5 枯葉舞う人なき里の日暮れ道 旅 風 2 票
☆ 松山への帰途、夕暮れの山里の国道を枯葉が舞っていました。
(哲 朗) 夕暮れのさびしさを感じ取れます。
(さつき) 寂しい夕暮れの様子がとてもよくでていますね
6 掻き寄せる落ち葉桜の香りして 楓 花 2 票
(そらまめ)桜の香りがするような気がする・・・桜の落ち葉
(髙 越) 花よし、葉よし、紅葉よし、おまけに落葉の香りよし。
         人世もこう有りたい。
   
7 栴檀の実ひときわ目立ち黄金なり 菜の花 2 票
(哲 朗) 葉が落ち栴檀の実だけの様子が良く出ています。
(まこと) 青空に映える金鈴子は眩しいぐらいです
8 落ち葉舞ふくるくるくるとやまじ風 媛 香 2 票
(さつき) くるくるとやまじ風が良いですね
( 扇 ) 登山の時よくそうぐうしうれしい風景ですね。
9 街路樹にLED(リード)きらめく冬銀河 髙 越 2 票  
  (ゆづき) クリスマスともなれば町中イルミネーションですね  
  (峰 生) 年末ならではの美しい輝きですね。  
10 降りそうで降らぬ時雨の町はずれ 哲 朗
11 絵手紙にしたき葉付きの柚子ひとつ 楓 花 4 票
(浩 風) 良い題材ですね。
(そらまめ)常にモチーフを気にかけておられる、絵手紙が好きな方でしょう。
(媛 香) この方は絵手紙を趣味にしていらっしゃる方かも知れません。
(髙 越) 香りがこぼれて来そうです。
 
12 時雨来て車中で拝す九軍碑 さつき
13 だるま日を興ず人なき冬の旅 峰 生 1 票
(石の花) 誰も知らない所のだるま日、堪能しますね。
14 干大根風が育てていると云ふ 哲 朗 2 票
(まこと) 中七をうまく表現されています
(媛 香) 土の中で成長して亦干されて風が育てている、上手いこと
     詠んでいらっしゃる、脱帽です。
15 柿のれん手でもみほぐすやわらかに 浩 風 2 票
(そらまめ)美味しそうですね。
( 扇 ) 毎年我が家にも吊されていますよ。
16 クリスマス時報で踊る楽士たち 石の花 3 票
(菜の花) 時報に出合えるとラッキーですネ
(そらまめ)時報で踊りだすおもちゃ、良く出来ているんですよね。
  (髙 越) ジングルベルが聞こえて来そうです
17 母縫いし形見となりしちゃんちゃんこ 媛 香 5 票
(哲 朗) 大事に着用したいですね。
(菜の花) 想い出のちゃんちゃんこお大切に・・・
(浩 風) 想い出の品大切にしたいですね。 
  (ゆづき) 母の温もりを感じます
  (峰 生) 精込めて作って呉れたお母さんの想いにしみじみと
       嬉しく思うことでしょう。
18 陋屋に語ることなき柿ひとつ 旅 風
☆ 故郷の畑の柿の木に、実が一つ残っていました。
19 電飾で夜空賑わすクリスマス 石の花 1 票
(媛 香) 夜空を電飾で賑わかせ下界は人々で賑わいし年の暮ですね。
20 冬桜日陰にそっと咲きにけり 2 票
(さつき) 冬桜はしずかに咲いていますね
(石の花) 冬桜の咲いている様がよく分かります。
21 暮れてゆく師走の街のルミナリエ 哲 朗
22 潮風に錆びし鉄路や石蕗の花 髙 越 5 票
(旅 風) 石蕗の花が錆びた鉄路によくマッチしています。
(浩 風) 海辺の廃線ですかね。
(まこと) 季語がぴったり景が見えます
(楓 花) 石蕗は海岸に近い所によく生えていますよね。
( 泉 ) 石蕗には潮風がお似合いです。
23 冬凪や開場を待つ長き列 そらまめ 1 票
( 扇 ) 何かあるごとに長い行列驚きます。
24 つくばいの野菊の枝に友の筆 さつき 4 票
(菜の花) 静かな思いやりですね
(旅 風) どんな友かいろいろ想像されます。
(石の花) 野菊の枝に短冊ですか。静かな光景ですね。。
  (峰 生) 見る度に友達との色々な思い出が湧くことと思います。
25 照紅葉燃へてダム湖の水鏡 2 票
(哲 朗) ダムに映る光景が良く出ています。
  (髙 越) カメラに収めたい綺麗な風景です。鏡の様な湖面に
     映る鮮やかな紅葉。
 
26 売土地のコスモス枯れしそのままに まこと 2 票
( 扇 ) 空き地にコスモスよく見る写真のやうな風景ですね。
  (ゆづき) 土地が売れない不景気表徴ですね
27 報恩講のお齋(とき)いただき講話きく 浩 風 1 票
(媛 香) 戒律で定められている午前中に食しながら有り難く講話を
     聞く法会があったのですね。(お斎)難しい言葉ですね。
28 穂芒のひねもす風をあそびをり まこと 1 票
(楓 花) 「風を」遊ぶという使い方は擬人法でしょうか?
29 母ねむる庭に枯れ菊焚きしあと さつき
30 山の木々紅く染まらず落ち葉かな 菜の花
31 復興を目指す絆や新(あら)走り 髙 越 1 票
( 泉 ) 絆を強く持ち復興あらんことを望みます。
32 冬帽に髪も齢もかくしけり まこと 4 票
(浩 風) その思いわかりますね。
(楓 花) 私もよく寝ぐせ隠しに被ります。 
(石の花) 同感です。
  (髙 越) 面白い。帽子脱いだらびっくり!
33 苔生した古刹の庭や絹時雨 そらまめ 4 票
(旅 風) 古刹の庭に絹時雨がよく合いますね。
(さつき) 絹時雨とてもいいですね
(媛 香) 古いお寺の苔生す庭に時雨が降り注ぎそれも
     絹糸のような細い時雨なのです。綺麗な時雨です。
  (峰 生) 淋しく美しい状景が偲ばれます。
34 火の用心拍子木鳴らし住宅街 媛 香 2 票
(石の花) 時代劇ではよく見受けられますが現代でもですかね。
  (ゆづき) 最近は珍しい情景ですね
35 冬桜咲きてにぎわう出店かな 浩 風 1 票
(楓 花) 「冬桜」の名所でしょうか?
36 残菊の色とりどりの狭庭かな 3 票
(浩 風) 我が家もその通りです。
(まこと) 残菊はいつまでも可愛いです
  (峰 生) ささやかな庭の一隅。良いですね。
37 暖かき南へ翔べや浮寝鳥  峰 生 2 票
(楓 花) ほんとですね。思いやる気持ち、わかります。 
(石の花) 優しい気持ちがよく伝わります。
38 縁側に猫も加わる日向ぼこ 7 票
(哲 朗) 長閑なひとときですね。
(菜の花) 穏やかな風景が目に浮かびます
(旅 風) ほのぼのとした情景が浮かんできます。
(浩 風) いいひとときですね。
(さつき) のんびりしたようすがとてもすきです
( 泉 ) ゆったりとした気持ちの良い句ですね。
(そらまめ)猫が加わることで風情が増します。
39 潔白の散り際や良し寒椿 峰 生 2 票
(旅 風) 散り際や良しは、椿の花の命をよく表現していますね。
( 扇 ) 椿の花はまだまだと思っているのにすぐ散ってしまいますね。
40 本年も第九を聴いて年の暮れ そらまめ 4 票
(菜の花) 素晴らしい大合唱・・・来年も又、お楽しみですね 
(まこと) 力ずけられた年の暮でした
( 泉 ) 第九を聴いて今年も暮れますね。
( 扇 ) ああこれで一年無事終わったなと安らかな気持ちになります。
41 年齢忘れ飲んで唄って忘年会 菜の花 3 票
(さつき) たのしそうですね
( 泉 ) 年に一度の忘年会です、楽しみましょう。
  (ゆづき) 年忘れの飲み会ハッスル、ハッスル
42 銀杏降る父母眠る菩提寺に 楓 花 3 票
( 泉 ) 菩提寺の景が浮かびます。
(髙 越) パラパラでなく降るように落ちて境内は真っ黄色。
         新居浜の瑞応寺が浮かびました。
  (峰 生) 静かなお寺の佇まいが浮かんできます。
互 選 句
平成 23年12月 1日~平成 23年12月20日 投句分
花水木
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第 84 回 披 講