花水木先生のコメント |
「熱き子や襷でつなげ箱根路を」ですが |
年初めに催された大学対抗の箱根駅伝を詠まれています。 |
これはこれで良いと思いますが、無季俳句となっています。 |
季語に勝る詩語があればゆるされるとする立場の無季俳句 |
もあります。 |
中七、下五が素晴らしいので熱き子やは、大学対抗ですので |
省略でき、上語に季語をあてれば佳句となると思います。 |
☆☆☆ 花水木 ☆☆☆ |
番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
1 | 水仙の香そっと頬なで風にのる | 菜の花 | |
寒風が水仙の香によって変化する様子を | |||
上手く読まれています。 | |||
21 | 碧天にとんどの炎昇りけり | 浩 風 | |
冬の碧空に向かって昇っていく炎の景がよくわかります。 | |||
荒れる霊魂も静まったことでしょう | |||
26 | 穂芒のひねもす風をあそびをり | 髙 越 | |
そうなんです 演歌もクラシックも音楽なのです。 | |||
楽しいお正月となりました。 | |||
35 | 復興を目指す絆や新(あら)走り | まこと | |
傘寿を迎えて時間や世間との折り合いを付ける術 | |||
が、解ってきたかなと思う心境をよく詠まれています。 | |||
39 | これきりと添え書きされし年賀状 | 旅 風 | |
寂しいことですが、老いには勝てないとのこの様な賀状を | |||
手にした場がよくわかります。 | |||
番 号 | 入 選 20 句 | 俳 号 | |
2 | 蕎麦掻きや故郷の味満喫す | 石の花 | |
3 | 大晦日恩師の墓を訪ねけり | さつき | |
9 | 二つ食べ三つ食べけり雑煮餅 | 哲 朗 | |
10 | 寒雀より来し数や甃(いしだたみ) | まこと | |
11 | 凧揚げの子も空もなき世の移り | 、峰 生 | |
12 | 寒の入り何時もと違う犬の声 | さつき | |
14 | 年賀状元気のあかし笑みこぼれ | 菜の花 | |
16 | 調弦のラの音響く年の暮れ | そらまめ | |
18 | 学童の吐く息白し冬の朝 | 泉 | |
20 | 新年を絆の文字で誓うなり | 菜の花 | |
25 | 雪囲いして合掌の村眠る | そらまめ | |
27 | 青竹の清々しさや年明ける | 泉 | |
28 | 老人会自慢の味の卵酒 | 楓 花 | |
30 | 穭田の実ることなき青さかな | まこと | |
33 | 年毎に消えた車の注連飾り | 峰 生 | |
34 | ひれ酒に目もとが緩む老夫婦 | 扇 | |
37 | 境内に辰の大絵馬除夜詣 | 髙 越 | |
40 | 山眠る雲の切れ間の朝日かな | 哲 朗 | |
41 | 真っ青な空に霧氷の花咲けり | 泉 | |
42 | 大寒やオリオンの星輝けリ | そらまめ | |