番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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3
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かずら橋ズボンに緑の風入りぬ |
髙 越 |
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谷から吹き上げてきた新緑の風を顔とかポケットでなく |
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ズボンに緑の風と、かずら橋を歩んでいる景を上手く |
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詠まれています。 |
7 |
優勝のグランドゴルフ風薫る |
浩 風 |
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仏のクーベルタン男爵は「オリンピック競技において最も |
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重要なことは優勝することでなく参加することである」と述べた |
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ということですが、優勝することは嬉しい事です。 |
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風薫るの季語がピッタリです。 |
12 |
四国三郎堰のせせらぎ稚鮎飛ぶ |
髙 越 |
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吉野川での景を上手く切り取られています。 |
26 |
何もかも投げ出すごとく牡丹散る |
まこと |
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牡丹の散り様を良く観られています。 |
27 |
青嵐孤城落日(こじょうらくじつ)主を待つ |
泉 |
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窓外の強き風音を聴きながらの老いた心身のありようを |
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上手く詠まれています。 |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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4 |
葉桜になりし二人の散歩道 |
まこと |
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6 |
石楠花に心和ます札所かな |
髙 越 |
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8 |
翡翠の雛の巣立ちを見守りぬ
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泉 |
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9 |
雨止むか老鶯の声夢うつゝ |
旅 風 |
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10 |
石手川白くアカシヤ咲き誇り |
菜の花 |
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13 |
五月雨に集う傘寿の友と友 |
さつき |
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14 |
とりどりの芍薬園の色香かな |
浩 風 |
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17 |
清流の川面に泳ぐ鯉のぼり |
菜の花 |
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18 |
花散れど人それぞれに歌うたう |
峰 生 |
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20 |
にこやかに揃って下校へんろ道 |
まこと |
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21 |
吹く風に揺れる茅花の白い波 |
泉 |
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22 |
人のきて話の合間花南瓜 |
浩 風 |
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24 |
故里もつばくろの影うすくなり |
峰 生 |
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25 |
隣々のつつじの色をもらいけり |
さつき |
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29 |
金環の目の鯉のぼり雲を飲む |
そらまめ |
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31 |
明易し朝市の立つ八幡浜 |
哲 朗 |
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32 |
麦わらの煙くぐりて車来る |
そらまめ |
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33 |
新緑に埋まるが如く天守閣 |
菜の花 |
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37 |
花水木通り抜ければ子規の街 |
媛 香 |
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38 |
幾年か故郷恋し初鰹 |
旅 風 |
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