番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
1 | 傾けし妻の日傘の影に入る | まこと | |
妻の優しい気配りを傾けしと詠まれて | |||
良き夫婦関係を表出されています | |||
5 | あめんぼの余白だらけのからだかな | 哲 朗 | |
対象をよく観察されて詠まれてみるとそのとおりです | |||
切り取っておられます | |||
10 | 悩みてもなお悩みても梅雨明ける | 旅 風 | |
夜明けの来ない闇はないてです。自然の移ろいに | |||
身をまかすゆとりを お互いに持ちたいです | |||
17 | 収穫のかご一杯のミニトマト | 浩 風 | |
毎朝採りだちのトマトを食卓にと | |||
健康な暮らしがよく伝わります | |||
31 | 日替わりに木綿絹ごし冷奴 | 媛 香 | |
中七・下五と調子よく読まれて頂いて楽しくなりました | |||
番 号 | 入 選 20 句 | 俳 号 | |
2 | 茎青し友の土産の山西瓜 | 楓 花 | |
3 | 梅雨明けや空青青と鳥の声 | 浩 風 | |
4 | 娘から仮鉢の薔薇とどきけり | 石の花 | |
6 | 今更に想いを告げるほととぎす | 旅 風 | |
7 | 船上に雪渓見えり利尻富士 | 扇 | |
8 | おぼろ月人生すべてどんぶらこ | そらまめ | |
9 | 我が庭の薬味ニ三種冷ややっこ | 楓 花 | |
11 | 海ホタル鳴門の渦に光りけり | 泉 | |
14 | 梅雨明けや迷句喘ぎつボケ防止 | 峰 生 | |
15 | コンコンと熟れ具合聴くすいかかな | そらまめ | |
19 | ひまわりの迷路を駈ける子等の声 | 哲 朗 | |
20 | 田はビルに蛙合戦何処へやら | 峰 生 | |
22 | 撫で下ろす心の乱れ夏の雨 | 楓 花 | |
25 | 梅雨深く山門工事捗らず | まこと | |
27 | 梅雨の中歌手に託すや松山の唄 | 菜の花 | |
30 | お待ち兼ねプール開きに子等わっと | 峰 生 | |
32 | 夕闇に蝙蝠の飛ぶ2・3匹 | 石の花 | |
34 | 肌寒し暦めくれば夏至とあり | 旅 風 | |
35 | 縁日や下駄をカラコロ氷菓子 | 泉 | |
36 | 小豆ほど小さきででむし目玉だし | 媛 香 | |
花水木先生のコメント |
上五・中七・下五の十七文字を基本の誌型とする俳句ですが、 |
上五については 四・五・六・七字ぐらいはゆるされるとされていますが |
下五についても 四・五・六・七字ぐらいはゆるされるとされています。 |
中七については ときたま六・八が名句のなかにもありますが、努めて |
中七は守った方が整った句ができるようです。 |
☆☆☆ 花水木 ☆☆☆ |