番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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10 |
八十の極暑無聊(ぶりょう)に過ごしけり |
まこと |
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禅僧の悟りに似た境地かなと推察しました。 |
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中七の「しょ」「りょ」は拗音(ようおん)です。 |
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一音と数えますので七音となります。 |
16 |
眠気顔テレビくぎづけ蝉時雨 |
扇 |
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時差の関係でオリンピックの観戦が深夜から未明に |
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及び大変でしたが、メダリストの誕生に救われました。季語が |
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適切だと思います。 |
22 |
らっきょうを洗ふ一日となりにけり |
まこと |
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家の中 さらに指からの強い匂いに包まれている作者の |
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様子がわかります。自分で漬けたラッキョは美味しいです。 |
25 |
雲の峰仰ぎつ踊るフラダンス |
楓 花 |
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山の上に湧き立つ入道雲を見つつフラダンスを踊って |
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おられる健康な暮らし振りが羨ましいです。 |
34 |
心太音も残らず食いにけり |
哲 朗 |
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中七で心太を食べている景がよくわかります |
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「音も残らず」とは見事です。 |
番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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1 |
待ちかねた畑のコスモス一番花 |
楓 花 |
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4 |
鉱内の体験コーナ涼しかり |
浩 風 |
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5 |
大輪の花火の中に花火あり |
哲 朗 |
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7 |
寂しかり呼べど戻らぬ赤とんぼ |
旅 風 |
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8 |
いきなりの雷雨に慌て軒を借る |
石の花 |
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9 |
風の盆ゆるりと坂を胡弓の音(ね) |
泉 |
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12 |
羽繕い終えて飛び立つ秋燕 |
媛 香 |
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14 |
夕暮れに稲妻はしる里の道 |
石の花 |
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17 |
南吹くガキ大将は黄泉の国 |
旅 風 |
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18 |
盆に来し子の挨拶のおとなびて |
浩 風 |
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19 |
もくもくと仁王の如き入道雲 |
菜の花 |
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23 |
蝉しぐれ浴びて早朝1,2,3 |
髙 越 |
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24 |
カルストや10度涼しき尾根の路 |
そらまめ |
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26 |
美術館出でて一歩に蝉しぐれ |
哲 朗 |
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29 |
天染めて音のみ聞こゆ遠花火 |
媛 香 |
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35 |
帰省子と連れだちてゆく渡海船 |
浩 風 |
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36 |
落雷に肝を冷やしてかがみこむ |
石の花 |
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37 |
うたたねの耳に分け入る蝉しぐれ |
旅 風 |
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38 |
クルリンと曲がったナスも取り入れる |
そらまめ |
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39 |
夏休み何処へ行っても子等の声 |
菜の花 |
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