花水木先生のコメント
 
 15番の句は大きな景を詠まれているのですが残念なことに誤字があります
 15番の句の「山装う」は「山粧う」です。 ちなみに春は「山笑う」
 夏は「山滴る」秋が「山粧う」冬は「山眠る」となります
 
  ☆☆☆ 花水木 ☆☆☆
平成 24年10月 1日~平成 24年10月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
番 号 特 選 5 句 俳 号  
盤隅で那智黒ひとつ秋の聲 旅 風
囲碁の句を初めて目にしました。 斬新な句で3・3に打ち
込んだ石でしょうかその後の働きが気になります。
秋の気配がよくつたわってきます。
曼珠沙華白壁に影映しけり  
曼珠沙華の赤と白壁の取り合わせが見事です。
16 健やかに八十路を生きて今日の月 まこと  
ご苦労を経て静逸に月をみておられる作者の思いがよくわかります。
17 のしめ(蜻蛉)とぶ土手に寝転び瞑想す 石の花  
静かに考えに入る場所が 赤蜻蛉の飛ぶ土手と詠まれて
いて佳句です。
35 蹲踞にいろどり羽根を残しけり まこと  
水喰みに来た鳥のお土産ですね。 和式庭園の美と相まって 
  きれいな句となりました。
番 号 入 選 20 句 俳 号  
塩ヶ森桜紅葉に染まりおり  
蓮の実の音なく落ちて人を待つ 楓 花  
船御幸太鼓連なる秋の海 浩 風  
句の友と訪ねし城址萩の花 髙 越  
天高く豪華絢爛太鼓台 菜の花  
11 もう千歩散歩の道や涼新た まこと  
13 レンタルを見ながらうつつ夜長かな 石の花  
15 尾根越ゆる白き流れや山装う・・・・・ 髙 越  
21 診察の結果オーケー鰯雲 そらまめ  
22 秋刀魚喰ふ侘しさ詠みし歌人(ひと)想ふ 旅 風  
24 日暮れれば太鼓祭りの稽古打ち 媛 香  
25 土砂降りに太鼓差しあぐ秋祭 浩 風  
28 稲の波アンパンマンの汽車が行く そらまめ  
29 憧れは果てなき花野友と行く 楓 花  
30 風に乗り木犀の香や屋敷町 媛 香  
31 遠くより太鼓の響き温め酒  
32 名月や手つなぎ往んだ母遠し 峰 生  
34 夕焼けに染まる城山秋澄みし 菜の花  
37 風にゆれその寂しさを吾亦紅  
39 シヤッターの閉じた街並み秋の風 峰 生
第 94 回 披 講