平成 24年11月 1日~平成 24年11月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
 花水木先生のコメント今回はお休みです。
  お節介まんの一寸一言
 今回は、秋から冬にかけて季語も豊富で
 バラエティーに富んだ句が多くありましたが
 中には、下五の助詞に少し工夫があればと思いました。
~を、~よ等最後の切れ字が気にかかりました。
      29.遠くより赤黄に染めし山眺む
         情景は判りますが赤黄は季語ではないと思います。
  
第 95 回 披 講
番 号 特 選 5 句 俳 号  
1 赤橋をたたき冬霧海に消ゆ 髙 越
長浜の景でしょうか 「たたき」「消ゆ」と
冬霧を見事に詠まれています
3 さざ波に凍てる入り日や独り旅 峰 生  
上五.中七と「一人旅」の取り合わせが上手で
おもわず演歌の世界に入り込みます
11 ひつぢ田に雀群がり小躍りす 菜の花  
最近このような光景を見る機会が少なくなりました
懐かしいです 野鳩・椋鳥と烏が多すぎます
12 晴れ着の子無口となりし七五三 哲 朗  
少しおめかしをして恥ずかしく 思っている子の様子が
よく伝わります
18 秋澄むや検査事なき城仰ぐ 菜の花  
良かったですね さぞかし天守閣が美しく見えたことと察します
番 号 入 選 20 句 俳 号  
十一月かますの開き一夜干し 哲 朗  
おいでたかなもしとガイド菊日和 まこと  
仰ぎ見る空の青さや銀杏散る 髙 越  
猿山に鹿なども居て長閑なり 石の花  
10 行く秋や城の坂道脛笑う 哲 朗  
13 初冬の峠を越えし登り窯  
15 トラックにミカン満載松山道 媛 香  
16 くるくると銀杏落葉の舞姿  
17 雅び音の水琴窟や城紅葉 峰 生  
19 寒霞渓眺望広く夕紅葉 石の花  
23 晩秋のペギーの歌碑や土佐に建つ 媛 香  
24 波の上に行く末を見ゆ秋の暮 旅 風  
25 親鷺の後追い歩く穭田を 媛 香  
26 農継ぎて列みだれなき刈田かな まこと  
27 日々小春米寿未だしに気を張りて  峰 生  
28 藁ぐろの見る影もなき故郷よ 旅 風  
30 最終便北へ旅立つ冬かもめ  
33 コスモスや倒れても尚咲き誇り そらまめ  
34 銀杏を拾ふかたはら落ちてきし 浩 風  
35 空晴れてオリーブの実がたわわなり 石の花