互 選 句
平成 24年12月 1日~平成 24年12月20日 投句分
花水木
戻る
番号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票   
1 大いなる雪の老楠戦史聞く 峰 生 2 票
(髙 越) 大山祇神社の大楠(樹齢2600年、3000年)を想像しました。
(楓 花) 老楠と戦史聞くが呼応していますね。
2 軒下の黄色まぶしく柿すだれ 浩 風 1 票
(そらまめ)吊るしたばっかりの干し柿の色ですね、
       「黄色まぶしく」が効いています。
3 学童の声かしましき落ち葉掃き 石の花 4 票
(旅 風) 元気がうらやましいですね。
(媛 香) 元気いっぱいの声が聞こえてきそう。
(まこと) 子供たちの賑やかな景見えます
(楓 花) 元気な声が聞こえます。
4 振り子の音(ね)やけに響きぬ寒夜かな 髙 越 3 票
(哲 朗) 寝れない時は時計の音が気になることがあります。
(石の花) 最近振り子時計は珍しいが、その時を刻む音
        眠れぬ夜には気になりますね。
( 泉 ) 寒々とした夜更けの空気がよみとられていますね。
5 夕凪や水に映りしマストかな そらまめ
6 本日は家に居たき日小鳥来る  楓 花 3 票
(媛 香) 今日は何故家に居たかったのか、分かりましたわ
       小鳥の来る予感がしたのです(^^)
(石の花) 外に出るのがおっくうで家にいたい日がありますね。
( 泉 ) 可愛い小鳥がきてくれてお家にいてよかったですね。
7 人参の小皿の上に花となる 1 票
(楓 花) 人参が冬の季語と初めて知りました。そう言えば、
       みずみずしくて美味しいですよね~可愛いお句ですね!!
8 杖二本日暮れを急ぐ秋遍路 まこと 1 票
(そらまめ)「杖二本」、二人連れのお遍路さんを面白い表現ですね。
9 テレビ塔雲と流れて山眠る そらまめ 1 票
(菜の花) 流れるような雲と山の景を綺麗に纏めていますね
10 双子座の流星何処に街明かり 峰 生 1 票
(石の花) 最近は下界が明るく星を見づらくなりましたね。
11 主人(あるじ)亡き庭に一輪寒椿 旅 風 6 票
☆ 無人の家の庭に、椿が一輪咲いていました。
(浩 風) わびしい景ですね。
(哲 朗) 寂しさが感じられます。
(髙 越) 今年も咲いた寒椿を観てご主人を偲んでいるのですね。
(峰 生) まだ1輪残っていてでも良いとしましょう。
(菜の花) ポツンと一輪、椿も淋しそうですね
(まこと) 季語がぴったりです
12 文を書く手の悴みて釘折れ字 媛 香
13 鼻めがね卒寿の母の日向ぼこ 髙 越 7 票
(浩 風) 長寿の母の姿のんびりといいですね。
(媛 香) 目に見えるようです。鼻めがね、何時までもお元気で…。
(哲 朗) のどかな情景です。
(石の花) 長閑な情景が目に見えます。
(そらまめ)おばーちゃんのトレードマーク。
(峰 生) 長閑な情景がよく浮かんできます。
(楓 花) 可愛い日向ぼこのお姿が目に浮かびます。お元気で!
14 窓の雪日々の点滴ホホ赤き
15 女子高生ケータイしつつ落ち葉掃き 菜の花
16 年の瀬に友の訃報の届きたる 浩 風 4 票
(哲 朗) 寂しいですね。
(峰 生) 共に新春を迎えたかったのに残念ですね。
(菜の花) 年々淋しくなりますね
(まこと) リズムよくまとめられています
17 アンパンマン列車の窓に打つ時雨 媛 香
18 見上ぐれば天を突き射る大銀杏 旅 風 1 票
☆ 道後公園の大銀杏に驚きました。
(浩 風) 青い空に伸びた大樹きれいですね。
19 老いの荷を背負う八十路の師走かな 石の花 2 票
(旅 風) いろいろな荷物を沢山背負った八十路ですね。
(髙 越) 良い荷、良くない荷背負って迎えた師走。
        眠れぬ夜には気になりますね。
20 忘年会なじみの顔が欠けた年 そらまめ 5 票
(旅 風) 一人またひとりと逝き寂しいですね。
( 扇 ) 毎年お会いできる顔のひとがいないと淋しいですよね
(媛 香) 寂しい忘年会になりましたね。
(菜の花) 淋しいです
( 泉 ) 楽しみの忘年会、おなじみさんが欠席されて淋しかった
       ですね、来年はぜひ全員が揃いますように。
21 ゆず味噌を練りて夕餉の一品に 3 票
( 扇 ) 今年もゆず味噌つくったのでしょうか いいですね
(そらまめ)匂ってくる句ですね。
(菜の花) 暖かくて美味しそう・・・
22 年の瀬に夢を求めて宝くじ 菜の花 4 票
( 扇 ) 夢を求めての宝くじ 当たったらいいですね
(石の花) 大きな夢が・・・楽しいですね。
(髙 越) 正夢になるといいですね。
( 泉 ) いずこも同じ、すでに当選金の使い道を考えています。
23 年賀状書き終え思う過去のこと 石の花 2 票
(旅 風) 書き終えた後、いろいろな出来事が頭を過りますね、
(峰 生) 書き終えてずっと見るとき同感です。
24 世は移る楽しくあれよ老いの冬  峰 生 2 票
(哲 朗) このような気持ちになりたいです。
( 泉 ) これからの人生、健康で明るく楽しくで行きましょう!
25 里山の色ふかぶかと冬日和 まこと
26 新築の出窓に点る聖樹の灯 哲 朗 1 票
(浩 風) 新しい家にクリスマスの灯きれいでしょうね。
27 歯医者にも飾られ光る聖樹かな 楓 花 1 票
(まこと) 取り合わせが面白いです
28 葉は散りて赤極まりしななかまど 哲 朗 3 票
(浩 風) 真っ赤な実きわだってきれいですね。
( 扇 ) 東北のななかまど思い出しました紅葉もすてきですね
(そらまめ)赤極まりし・・・。
29 夢うつつ行く末を観る虎落笛 旅 風 1 票
☆ 夢をみていたら、外は寒風が音たてていました。
( 扇 ) 風の強い日に庭の方から時々聞こえてきますね
       物悲しい音色ですね
30 銀杏落葉枯山水の溢れけり 髙 越
31 日が暮れて足音高し師走くる
32 大根干す二人の暮らしつつがなし 浩 風 5 票
(石の花) 恙なく暮らす共白髪まで幸せですね。
(髙 越) 無事過ごせた1年を振り返りながら夫婦で大根を干している。
(峰 生) その暮らしを幸せとされてる。良いですね。
(まこと) お二人お揃いでお元気で何よりです
(楓 花) 平穏が一番!!
33 ヨーグルト干し柿入れし笑老母
34 老ふほどに思う青春銀杏散る まこと 3 票
(旅 風) まったく同感です。
(媛 香) 青春時代が懐かしい…老いる程にですネ。実感です。
(楓 花) 人生、あっという間に過ぎゆきますね~
35 石鎚に新雪ふりて光おり 1 票
(まこと) 大きい景見事に捉えられています
36 辰年は絆、絆で暮れんとす 菜の花
37 伊予弁の紙芝居聞く冬日向 楓 花 4 票
(浩 風) のんびりと童心に返っていいですね。
(媛 香) 紙芝居もここの所もう何十年も見たことが無く
       懐かしく感じます。
(そらまめ)日向ぼこには伊予弁が合う。
( 泉 ) 紙芝居とは懐かしいですね
38 散紅葉栞に拾ふ句帳の友 媛 香 2 票
( 扇 ) 紅葉・銀杏と色とりどりの栞楽しみですよね
(哲 朗) 紅葉の栞はいいですね。
39 年忘れ酔うほどに出る老いの愚痴 哲 朗 4 票
(旅 風) 小生も同じ思いです。
(髙 越) そうです。悪いのは何処かの政治家です。
(峰 生) その愚痴も仕方ないですよ。繰替えしでなければ。
(菜の花) たまには愚痴も・・・でも前向きで頑張りましょう!
第 96 回 披 講