お節介まんの一寸一言 |
最近季重ね、季無しをよく見かけます。 |
2番=「椿さん」は名詞で季語ではありません。「椿祭り」は |
地方版で季語として認めています。しかし先生のコメントを |
見て下さい。 |
13番=「雪中花」名詞:季語ではありません |
21番=「雪桜」名詞:季語ではありません |
24番=「河津桜」名詞:季語ではありません |
32番=鳶(とび)は季語ではないが(とんび)と読ませれば季語である |
凧揚げと季重ねになります。 |
番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
4 | カメラ持ち春を探して歩をやりぬ | 石の花 | |
花・鳥・新芽等いろいろの春をカメラに捉えられている | |||
景がうかび羨ましいです | |||
15 | もう千歩歩数を延ばす四温かな | まこと | |
健康のための散歩も寒い時は近回りしがちですが | |||
少し暖かくなったときの様子を上語で上手く詠まれ | |||
ています。 | |||
29 | 菜の花や土手駈けて行くポニーテール | 媛 香 | |
下語に昭和40年前後を想起して懐かしいです | |||
31 | 冬ざれやアルジェの砂漠母悲し | 旅 風 | |
日揮社員の事件を詠まれていて下語が見事です。 | |||
35 | 丘に見る帰港の水脈や黄水仙 | 高 越 | |
水脈に「みち」とルビを入れて詠みました。 | |||
双海の水仙畑から見た長浜近辺の景を美しく詠まれて | |||
いると思います。 | |||
番 号 | 入 選 20 句 | 俳 号 | |
2 | 椿さん母を手引きしあの日いつ | 峰 生 | |
5 | その中の芋種二種を選びけり | 浩 風 | |
6 | ちらほらと芝生の芽吹き風すなお | そらまめ | |
7 | パソコンや春過ぎてなほままならず | 石の花 | |
9 | どの顔も賢く見える受験生 | 哲 朗 | |
11 | とぼとぼと老女の手押し春菜添え | 峰 生 | |
12 | 鮟鱇ののらりくらりと吊り下がる | 哲 朗 | |
14 | 伊予路にも辺り一面雪化粧 | 菜の花 | |
16 | 汚れ無き年代(ころ)は彼方や寒椿 | 旅 風 | |
17 | 鬼は外小鳥飛び交い豆拾う | 菜の花 | |
18 | 風を待つ親子の手には凧の糸 | 哲 朗 | |
20 | 故郷の椿に宿る父を観る | 旅 風 | |
22 | 立ち読みの仲間に入り日脚伸ぶ | まこと | |
23 | 冬の海ダルマ夕日にあけくれし | 泉 | |
25 | 菜の花や子連れ賑わう道の駅 | そらまめ | |
26 | 野間馬に子の喚声や浅き春 | 浩 風 | |
27 | ジョギングや早春の風柔らかし | 媛 香 | |
30 | 老梅や惰眠 一決花と咲く | 峰 生 | |
32 | 浜っ風鳶も混じり凧揚げに | 媛 香 | |
33 | 春はやて下校の列を乱しけり | まこと | |
花水木先生のコメント | ||
2番の椿さんを季語と認めるかどうかですが、巳午(みんま) | ||
を松山在住の著名な俳人が季語にと提案したことがあった | ||
ようですが、まだ中央の俳壇で認められていません。 | ||
松山在住の人達には理解できる12月の行事です。 | ||
同じように椿さんも2月頃の行事で松山近辺の | ||
人達にはよく分かります。 | ||
中央の俳壇はともかく 松山在住の人達での句会ですので | ||
作者と読者がお互いに納得すれば季語として扱い 中央に | ||
気兼ねすることはないのではと思っています | ||
☆☆☆ 花水木 ☆☆☆ |