平成 25年 2月 1日~平成 25年 2月20日 投句分
お節介まんの一寸一言
最近季重ね、季無しをよく見かけます。
2番=「椿さん」は名詞で季語ではありません。「椿祭り」は
 地方版で季語として認めています。しかし先生のコメントを
見て下さい。
13番=「雪中花」名詞:季語ではありません
21番=「雪桜」名詞:季語ではありません
 24番=「河津桜」名詞:季語ではありません
 32番=鳶(とび)は季語ではないが(とんび)と読ませれば季語である 
  凧揚げと季重ねになります。
花水木選
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互 選 句
第 98 回 披 講
番 号 特 選 5 句 俳 号  
カメラ持ち春を探して歩をやりぬ 石の花
花・鳥・新芽等いろいろの春をカメラに捉えられている
  景がうかび羨ましいです
15 もう千歩歩数を延ばす四温かな まこと  
健康のための散歩も寒い時は近回りしがちですが
  少し暖かくなったときの様子を上語で上手く詠まれ
ています。
29 菜の花や土手駈けて行くポニーテール 媛 香  
下語に昭和40年前後を想起して懐かしいです
31 冬ざれやアルジェの砂漠母悲し 旅 風  
日揮社員の事件を詠まれていて下語が見事です。
35 丘に見る帰港の水脈や黄水仙 高 越  
水脈に「みち」とルビを入れて詠みました。
  双海の水仙畑から見た長浜近辺の景を美しく詠まれて
  いると思います。
   
番 号 入 選 20 句 俳 号  
椿さん母を手引きしあの日いつ 峰 生  
その中の芋種二種を選びけり 浩 風  
ちらほらと芝生の芽吹き風すなお そらまめ  
パソコンや春過ぎてなほままならず 石の花  
どの顔も賢く見える受験生 哲 朗  
11 とぼとぼと老女の手押し春菜添え 峰 生  
12 鮟鱇ののらりくらりと吊り下がる 哲 朗  
14 伊予路にも辺り一面雪化粧 菜の花  
16 汚れ無き年代(ころ)は彼方や寒椿 旅 風  
17 鬼は外小鳥飛び交い豆拾う 菜の花  
18 風を待つ親子の手には凧の糸 哲 朗  
20 故郷の椿に宿る父を観る 旅 風  
22 立ち読みの仲間に入り日脚伸ぶ まこと  
23 冬の海ダルマ夕日にあけくれし  
25 菜の花や子連れ賑わう道の駅 そらまめ  
26 野間馬に子の喚声や浅き春 浩 風  
27 ジョギングや早春の風柔らかし 媛 香  
30 老梅や惰眠 一決花と咲く 峰 生  
32 浜っ風鳶も混じり凧揚げに 媛 香  
33 春はやて下校の列を乱しけり まこと
 花水木先生のコメント
 2番の椿さんを季語と認めるかどうかですが、巳午(みんま)
 を松山在住の著名な俳人が季語にと提案したことがあった
 ようですが、まだ中央の俳壇で認められていません。
松山在住の人達には理解できる12月の行事です。
同じように椿さんも2月頃の行事で松山近辺の
人達にはよく分かります。
中央の俳壇はともかく 松山在住の人達での句会ですので 
作者と読者がお互いに納得すれば季語として扱い 中央に 
気兼ねすることはないのではと思っています
 ☆☆☆ 花水木 ☆☆☆