花水木先生のコメント |
今月は、都合によりお休みです。 |
お節介まんの一寸一言 |
春真っ盛り、桜満開、良い季節になりましたね。 |
陽気に誘われお花見に・・・、いかがでしたか? |
今回は、高越さんの句が3句すべて特選です。 |
これまでも3句特選や、特選によく選ばれております。 |
当然のこと、選句は全て作者を伏せておりますので |
すばらしいことですね。 |
平成 25年 3月 1日~平成 25年 3月20日 投句分
第 99 回 披 講
番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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3 |
青き踏む背に一杯の朝日浴び |
哲 朗 |
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寒かった冬も過ぎ待ち遠しかった春が来た気持ちを |
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上手く詠っています |
16 |
梅またずまた一人逝く酒の友 |
まこと |
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人との別れは突然に予告なしに来ますが、特に酒の友 |
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との別離は寂しさひとしおです。 |
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上語に作者の感懐がこもっていると思います。 |
23 |
寄生(ほや)抱いて芽吹く大樹や石手川 |
高 越 |
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石手川沿いの大樹に宿木を見ますが、大きな景を見事 |
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に切り取っています。 |
29 |
逃水を追いつつ阿波路入りにけり |
高 越 |
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蜃気楼現象を上手く句にしておられ阿波へ入りと |
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下語がきいていると思いました。 |
33 |
春霖(しゅんりん)やひとりラジオの深夜便 |
高 越 |
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春の長雨とラジオの深夜便との取り合わせが上手く |
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春の様子がよく表現されていると思います。 |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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1 |
名に負けじ真っ赤に咲くやぼけの花 |
菜の花 |
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2 |
空青し隣の家のこぶし咲く |
浩 風 |
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4 |
亡父(ちち)知るか後期の人と為りし春 |
旅 風 |
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5 |
頂上にアンテナのせて山笑う |
まこと |
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6 |
原子炉や故郷と遠く春がすみ |
石の花 |
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9 |
春の月しばしまどろむ船の旅 |
そらまめ |
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10 |
花は咲くあの震災を忘れまい |
菜の花 |
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13 |
紅椿ぽたりと落つる遊歩道 |
哲 朗 |
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14 |
友逝きてなお老いてゆく今朝の冬 |
旅 風 |
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15 |
汽車が来る土手一面の菜の花に |
そらまめ |
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18 |
春嵐日本列島突っ走り |
菜の花 |
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21 |
春雪や女子高生の膝小僧 |
まこと |
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22 |
遠足の列途切れたる信号機 |
哲 朗 |
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24 |
木蓮や空にひときわ花浮かぶ |
石に花 |
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25 |
黄水仙南を向きて咲きそろふ |
浩 風 |
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26 |
春眠は天の赦しと日々長寿 |
峰 生 |
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27 |
卒業の夢きらきらと弾む顔 |
泉 |
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30 |
いきがいの学園祭や桜咲く |
浩 風 |
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31 |
無造作に夲積まれをり春灯下 |
媛 香 |
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35 |
遍路道願いを込めて今日も行く |
泉 |
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