| 番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
| 2 | 現役を引いて楽しむ朝寝かな | 石の花 | |
| 都々逸に「三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい」 | |||
| とあるように朝寝は気持ちの良いもですね | |||
| 3 | 耕しのあとにつき来る鳥二三 | 浩 風 | |
| 田園での鳥とのほほえましい光景を見事に切り取られて | |||
| います | |||
| 13 | とりどりの色の行きかふ街薄暑 | まこと | |
| 上五、中七で初夏のの街の様子を上手く詠っています | |||
| 19 | 男めくむらさき濃いし花菖蒲 | まこと | |
| 男めくと断定したところが見事です | |||
| 見えを切った花菖蒲の姿が目に浮かびます | |||
| 21 | 目は先へ先へと走る蕨狩 | 哲 朗 | |
| 春の野原での楽しい場面を先へ先へと若々しく詠まれています | |||
| 番 号 | 入 選 20 句 | 俳 号 | |
| 1 | 真っ白に畠一面花大根 | 媛 香 | |
| 4 | 母と手を希望輝く新入生 | 峰 生 | |
| 5 | 風無くて揺るる吊り橋藤の花 | 高 越 | |
| 7 | リクエスト夫のお好み蜆汁 | 泉 | |
| 10 | 八十路来て過ぎし過去見る遅き春 | 石の花 | |
| 11 | 葉桜を仰ぎて妻と散歩する | 浩 風 | |
| 12 | 年重ねいつまでこいし春炬燵 | 泉 | |
| 16 | 寄り添いて池の片隅花筏 | 菜の花 | |
| 17 | 竿さして下る釣り舟柳絮(りゅうじょ)とぶ | 高 越 | |
| 20 | 声変わりせし子も混ざり入学す | 高 越 | |
| 22 | 草刈りの鎌を休めて土筆採り | そらまめ | |
| 25 | 挿し木せし紫陽花の芽の育ちかな | 浩 風 | |
| 26 | 土筆摘む袴取る指灰汁に染む | 媛 香 | |
| 27 | 椿咲く庭にたたずみ亡父母(ふぼ)偲ぶ | 菜の花 | |
| 29 | イヤホンに体おどらせ春の街 | まこと | |
| 30 | 生かされし後期の吾に梅白し | 旅 風 | |
| 31 | 俳人は静かに愛でる花仰ぎ | 媛 香 | |
| 33 | 古里や土筆探して帰る旅 | 旅 風 | |
| 34 | 親子連れお喋り弾み蕨狩 | 哲 朗 | |
| 35 | 木戸くぐり甘き香りの芝桜 | そらまめ | |
| お節介マンのちょっと一言 | ||
| 花水木先生は、第50回松山市民俳句大会(子規記念館2/11) | ||
| で入選され松山市広報(4/1号)で披露されましたました。 | ||
| 入選句 着ぶくれて流るる雲に心寄す | ||
| 季重ね句が目につきました | ||
| 22番 草刈りの鎌を休めて土筆採り | ||
| 草刈り : 夏 土筆 : 春 | ||
| 25番 挿し木せし紫陽花の芽の育ちかな | ||
| 挿し木 : 春 紫陽花 : 夏 | ||
| 28番 お花見を桜吹雪の舞う中で | ||
| 花見 : 春 桜吹雪 : 春 | ||
| 36番 餓え分けを盗人口惜しが咲いてくれ | ||
| 花水木先生からもご指摘がありましたが | ||
| 発句者から次のようなコメントがありました。 | ||
| 済みません。植え分けを餓え分けとミスプリです。 | ||
| 心無い花盗人を諦め、花にきれいにと伝えたかった | ||
| まで。1字違いで無意味になりました。ご免なさい。 | ||

| 花水木先生のコメント | ||
| 36の句は難解です 餓え分けは、植え分けの変換エラーかな | ||
| 飢饉予防の方策の一つで 盗人口惜しという植物があるのかと思い、 | ||
| 手持ちの「俳句の花」や「万有百科大事典」で調べましたが不明でした。 | ||
| 俳句は作者と読者がいて成り立つものです | ||
| 余り専門的な特殊な語句は使わない方が良いのではと思いました。 | ||
| 当然のこと、選句は全て作者を伏せておりますので | ||
| すばらしいことですね。 |