番 号 特 選 5 句 俳 号  
雨恋し路地の紫陽花項垂れて 菜の花
紫陽花の特徴を上手く詠んでいます垂れるのが頭でなくて項がいいです
10 出水川なすすべもなく農夫立つ 石の花  
水量が増し濁流となっている川を茫然と見詰める
  農夫の思いまで伝わってきました。佳句です 
13 シャッターを開けて数える蛍かな そらまめ  
暗闇で蛍を追っている臨場感溢れる表現が素晴らしいです
18 讃岐路はゆる抜き田植え始まりぬ 媛 香  
満濃池の景でしょうか。溜池の多い香川県ならではの
  景を上手く切り取っています
31 せせらぎの輝く水面囮(おとり)鮎 高 越  
清流に足を踏み入れ 竿を上手に使って鮎の習性を多分に
  利用している釣り人の様子が浮かびます
   
番 号 入 選 20 句 俳 号  
はじめての小玉すいかに実がついて 浩 風  
芥子の花冷気漂ふ風穴に  
銅山のトロッコ電車若葉風 媛 香  
蛍狩り友のメールで満喫す 菜の花  
11 父母の墓碑はや幾年も梅雨に濡れ 峰 生  
12 梅雨に逝く父を超えるや七年(ななとせ)も 旅 風  
14 田植え時苗箱はこぶ耕耘機 石の花  
17 緑陰や萬翠荘へ句碑の径 高 越  
19 父の日や瞼の裏に在りし顔 旅 風  
21 鱧料理1人の膳を持て余す 哲 朗  
25 アカシヤの花よ今なほ妣(はは)想ふ 旅 風  
28 父の日や気づかいくれし文入れて 浩 風  
30 山里や老若男女蛍追う 哲 朗  
32 石鎚を逆さに映し田植え待つ 媛 香  
33 庭に咲く額紫陽花の空の色 浩 風  
 
 花水木先生のコメント
某スーパーのチラシに「7月2日は半夏生で 半夏とは 
ドクダミ科のカラスビシャクの事で、これが生える頃を、
半夏生といい古くからこの日に 蛸を食べたり 
小麦粉で作ったうどんを食べたりしますとありました。」
 創元社の「俳句の花」には、カラスビシャクはサトイモ科の
多年草とあり、生える時期が半夏生にあたることから、
半夏の名とあるとされ、三省堂の「ホトトギス新歳時記」には半夏生とは,
 夏至から十一日目七月二日頃にあたるとあり、 これはちょうど
別に半夏生という草もあり片白草と呼ばれるとあります。
半夏(カラスビシャク)の生える頃なので、ついた名であり、 
別に半夏生という草もあり片白草と呼ばれるとあります。
片白草の解説にドクダミ科ハンゲショウ属の 
 臭気のある多年草とあります。某スーパーのチラシは
片白草とカラスビシャクを混同しているのではと、
生活の中に俳句の季語が使われていることに、親しみを感じました。 
平成 25年 6月 1日~平成 25年 6月20日 投句分
花水木選
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互 選 句
第 102 回 披 講
お節介マンのちょっと一言 
 今月は、投句数が少なくなりました。
25句選を選択するのに先生は苦労されているようです。
従って、投句数の少ないときは、選句数も少なくする様に 
 検討し特選5句入選15句にしたいと思います。
投句数が40句を超えたらまた、25句選にしたいと思います。
いかがでしょうか?