互 選 句
平成 25年 8月 1日~平成 25年 8月20日 投句分
花水木
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第 104 回 披 講
番号      選 句 & 披 講 俳 号 得 票
1 雲の間を追いつ追われつ夏の月 菜の花 4 票
(旅 風) 追いつ追われつに感心しました。
(哲 朗) 追いつ追われつは面白い表現です。
( 泉 ) 良い景ですね。
(石の花) 雲の流れに透けて見える月をよく表していますね。
2 かなかなと病める愚妻の窓を打つ 旅 風
☆ 朝から蝉の鳴き声が止みませんでした。
3 沖晴るる小さき旅の青檸檬 吾亦紅
4 雲の峯一投一打に夢託し 旅 風 5 票
☆ 高校球児の心情を思いやりました。
(哲 朗) 選手たちの気持ちが良くわかります。
(浩 風) いいですね。
(菜の花) 夢を雲に託された良い句ですね
(媛 香) 甲子園の球児達優勝を目指して此の猛暑の中に
     一投一打力投していましたネ。夢託す。
(高 越) 夢を託したが敗れて残念。
5 カルストや石灰台地天の川 そらまめ 4 票
☆ 普段みれない天の川がクッキリ。
(旅 風) 天の川の発想に一票です。
( 泉 ) 天の川が見えるカルストの夏、一度でいいから
     行ってみたいです。
(媛 香) 綺麗なお句……すんなりと…天の川がいいです。
( 扇 ) 真っ暗闇でそこだけが光り幻想的ですね
6 滝浴びてはしゃぐ子供の笑い声 4 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
(浩 風) 涼しそうですね。はしゃぐ声が聞こえて来るようです。
(菜の花) 元気な子供の声が伝わって来そうです
(峰 生) 夢中になって遊んでいる子供たちがすっと浮かびます。
7 若人の熱風猛し甲子園 峰 生 2 票
(旅 風) 炎天下、若人の熱風に脱帽です。
( 扇 ) 今年も熱風の中楽しませてくれましたね
8 帰りたるビールの飲める子となりて 浩 風 5 票
(そらまめ)親子で飲める楽しさ、いいですね。
(菜の花) 一つ又、お楽しみが増えましたネ
(峰 生) 酒を酌み交わし合える良い子が一人できました。
(媛 香) 未成年で出ていた息子さん、成人に飲酒解禁の年齢に
     なって帰省…ですね。
(石の花) お孫さんですか、その成長に喜びを感じるのですね。
9 墓の花一雨欲しく頭垂れ 1 票
(吾亦紅) 今年の暑さは異常 お墓の花も一日として持ちません。
10 水不足旱つづきのダム湖かな 石の花 2 票
(浩 風) ほんとうに早く雨が来てほしいね。
( 泉 ) ダム湖の水が心配、雨がほしいですね。
11 世の動き鈍ってしまう猛暑かな 哲 朗 5 票
(そらまめ)まさに何も手に付かない感じの猛暑。
(吾亦紅) こう言われれば そうなんです みんな暑くて思考力停止気味。
(菜の花) やっと待望の雨が降りましたね
( 扇 ) 今年は特に家の中の温度計と毎日睨めっこでした
(高 越) 世の動きも思考も停止しそうな暑さ。
12 馬鹿がまた母は遥かな流れ星 峰 生
13 葦簀掛けまな板の音厨端 石の花
14 山菜の天麩羅あまた河鹿宿 高 越 2 票
(そらまめ)渓谷の宿、山菜料理に舌鼓、いいね。
(吾亦紅) 風情がありますね。
15 地酒ゼリー板のごとくに宿浴衣 哲 朗
16 空蝉や瞼の奥に母の顔 旅 風 1 票
☆ 板塀に張り付いていた空蝉を目にし、ふと亡き母の顔が浮かんできました。
(吾亦紅) 空蝉の姿は寂しい。この季節がめぐってくると 苦労して
     育ててくれた 優しかった母を ふと懐かしく想いだすの
     であろう。
17 風に乗りイチヂクの香のリビングに
18 朝夕の水やり日課日日草 媛 香 1 票
(哲 朗) 旱続きで水やりも大変です。
19 霧雫してあかつきの縦走路 吾亦紅 3 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
( 泉 ) 広大な景色がうかびます。
(石の花) 山歩きは好いですね、若い頃を思い出します。
20 伊予の奥孫と追っかけ赤蜻蛉 3 票
( 泉 ) -楽しい夏休みでしたね。
(峰 生) 山奥の秋の赤トンボは、ふっと早く出てきて驚かされるね。
(媛 香) 伊予の奥とはどこでしょう?名称で詠まれたら赤蜻蛉の
     季語が効いたように思います。
21 甲子園汗と涙に感動す 菜の花 1 票
( 泉 ) 今年も野球少年の熱戦に感動と涙をもらいました。
22 帰省子の帽子の似合う母子かな 浩 風 3 票
(哲 朗) どんな帽子をかぶっていたのでしょう。
(そらまめ)見られぬ親子の、ニューファッション。
(高 越) 猛暑の今年、帽子と傘が大流行。
     帰りを待っていた爺婆の気持ち。
23 踊り終へ阿呆のうなじ玉光る 高 越 6 票
(浩 風) よく見てますね。
(そらまめ)ほのかな色気、いいね。
(菜の花) 踊り子さんの玉光るの表現が良いですね
(峰 生) まずは無事踊り終えた喜びでしょう。ご苦労さんです。
( 扇 ) 汗の中夏祭りの踊り子達は暑さも忘れ素晴らしかったですね
(石の花) 阿波踊りですか、なまめかしいですね。
24 蝉しぐれ雄叫び激し果て知ろに 峰 生 3 票
(旅 風) 老いの身には、一抹の悲しさを覚えます。
(媛 香) 最後の力を振り絞って蝉は短い人生を閉じるのです。雄叫び…
( 扇 ) 短い命を精一杯激しく鳴く声は朝は特に耳につきますね
25 猛暑ありダム湖が雨の恵み待ち 石の花 1 票
( 扇 ) 昨日からの恵みの雨で 一安心ですよね
26 横町の路地でキラキラ花火さく 2 票
(浩 風) 線香花火をしている様子いいですね。
(高 越) 最近は余り見られないが、子供達で楽しんでいる景。
27 あじさいや木魚のリズム山の寺 そらまめ 2 票
(吾亦紅) のどかで落ち着いた気分が、伝わってくるようです。
     あじさいがいいですね。
(石の花) 山寺の静けさと木魚の響き、よくマッチしています。
28 盆休み家族の揃ふ夕げかな 浩 風 2 票
(峰 生) 盆休みの一番の楽しいひと時でしょう。
(高 越) 子、孫を前にした老親の想い。
29 カラコロと下駄をならして祭くる 2 票
(そらまめ)リズムがいい。
(吾亦紅) 明日は夏祭りカラコロカラコロ(真っさらな下駄)、
     ゆかた姿の女の子かわいい句ですね。
30 お夕焼け野鳩の番羽繕い 媛 香
31 菅笠の奥のお色気夜の秋 高 越
32 蛙さん猛暑眠れず大合唱 菜の花
33 海峡にひびく一笛夏兆(きざ)す 吾亦紅 2 票
(旅 風) 一笛を夏の兆し、と詠んだのに拍手です。
(石の花) 夏兆すがよく感じを表しています。
34 カルストの台地涼しく黒和牛 そらまめ 5 票
☆ シャバは34度、ここは天国
(浩 風) のんびりとした景、涼しそうですね。
(菜の花) 涼しそうで、のどかな光景が見えるようです
(峰 生) カルスト台地の静かな木陰の風景を思い出します。   
(媛 香) カルストの白と黒和牛が闊歩している台地見えるようです。
(高 越) 下界の暑さをよそに涼しさの中で草を食む牧牛。
35 墓参り吾を迎えし道しるべ 哲 朗 1 票
(旅 風) 厚い孝心の為せる所以でしょう。
36 一本の街路樹に蝉姦しく 媛 香