互 選 句
番号 選 句 & 披 講 俳 号 得 票    
1 木槿咲き故郷恋し街灯り
2 初めての特別警報荒れ野分 そらまめ 1 票
(哲 朗) 今年は異常気象で被害が多く出ました。
3 もどりたる本に栞やつりしのぶ 吾亦紅 4 票
(旅 風) 栞とつりしのぶとの発想に感銘しました。
(媛 香) 借りていた書物に栞を挟みそのまま忘れてうっかり
     返却されたのでしょうね。
(高 越) 栞は涼しそうな観葉植物か花だろうか? きれいな句
(石の花) 栞と釣忍の取り合わせが何とも言えません。
4 鶏頭や荒れ地に独り凛と立つ 旅 風
☆ 近所の荒れ地に背丈ほどの鶏頭を目にしました
5 往く歳の祝を貰う敬老日 石の花 4 票
(旅 風) 淡々とした境地にあるのですね。
(浩 風) いつまでも元気て゛いたいですね。
(峰 生) 敬老の日は何か貰う日で年を取ってます。頑張ります。
(高 越) 昨年の子規顕彰俳句大会の稲畑汀子選の特選句に
    「老人にまだなりきれぬ敬老日」がありました
6 天空のビリーヤードや流れ星 哲 朗 1 票
(高 越) 荘厳で美しい景
7 仏前に般若心経虫すだく   4 票
(旅 風) 虫も故人を弔っているのでしょうね。
(菜の花) ご先祖のご供養ですね
(峰 生) お経は真心だと、私はうろ覚えの心経を虫に聞かせてます。  
(媛 香) お経を唱えているとどこからともなく虫の音が聞こ
     えて来たのです。虫すだく。
8 かずら橋渡る悲鳴や秋の風 哲 朗 3 票
(旅 風) 悲鳴と秋の風の結合が憎い。
(菜の花) 雰囲気が良く出ていますね
(媛 香) かずら橋の揺れに怖々渡っている情景が見えるようです。
9 秋遍路日暮れを急ぎ足になり 2 票
(旅 風) 情景が目に浮かんできます。
(哲 朗) つるべ落としと言って日が暮れるのが早いです。
10 ちちろ虫日が暮れるのを待ちかねて そらまめ 1 票
( 泉 ) 秋深しですね。
11 居眠りや祭り稽古のバチ合わせ 峰 生
12 ほうきぐさまろまろ育ちをりにけり 浩 風 2 票
( 泉 ) まろまろがほほえましい。
(吾亦紅) 田舎の畑の隅とかでよく見かけました。懐かしい
     景色です。(まろまろ)がいいですね。
13 心太腕白時代手繰り寄せ 旅 風 2 票
☆ 幼き頃、母がよく作ってくれた心太を思い起こします。
(峰 生) 心太の味も昔を思い出しますね。
(吾亦紅) むかし海の近くで育った子供たちは、遊びつかれて
     家に帰ればお母さんがつくってくれた、磯の香り
     たっぷりの心太がまっていてくれました。
     腕白と心太の組み合わせの意外さがとてもいい。
14 久々の妻と映画や敬老日 浩 風 3 票
(哲 朗) ご夫婦そろっての映画楽しかったことでしょう。
(菜の花) いつまでもお若くお元気で・・・
(吾亦紅) ほのぼのとしていいですね。
15 蒼天を破りて谺(こだま)鳥威し 哲 朗 4 票
( 泉 ) 実りの秋ですね。
(浩 風) 田舎風景いいですね。
(そらまめ)カーバイトでアセチレンガスを造り、ドッカ~ン
     と鳴らす仕掛け、懐かしいです。
(石の花) 鳥威し、子供の頃これでよく遊びました。
     大砲だと言って戦争ごっこでよく使いました。
16 秋高し鳥の尾っぽのよく回り 吾亦紅 2 票
(そらまめ)器用に回します。
(高 越) 鳥も気持ちが良いのだろう
17 螻蛄(けら)は鳴く朽ちて無人の水車小屋  峰 生 2 票
(媛 香) 螻蛄の鳴く声が朽ち果てた水車の回る音に似ていると
     作者は詠まれたのかしら?上手いなぁ…。
(石の花) 田舎の静かな光景がよく出ています。
18 大根まく穴にみつぶの種おきて 浩 風 3 票
( 泉 ) 今頃撒くのですか、腰が痛みますね!でも、
     収穫が楽しみ。
(高 越) 細かい作業を詠んだ体験者の句
( 扇 ) 大根は全部元気育ったら間引きするのですよね
19 送り火や祖先の霊をしのばるる 石の花 1 票
( 扇 ) 送り火はなんとなく寂しい一瞬ですね
20 秋晴れの琵琶湖に浮かぶ竹生島
21 満月にバトン渡して入り日せり 高 越 1 票
(菜の花) バトン渡しが良いですね
22 何ひとつ載せざる湖の秋気かな 吾亦紅 3 票
(旅 風) 何ひとつ載せざるが巧みですね。
(峰 生) 何もないだだっ広い湖。秋ですね。
(石の花) 静かな、広い湖に何もない光景をよく表しています。
23 十五夜と重なる満月仰ぎ見る 媛 香 3 票
(哲 朗) 今年はめずらしく十五夜と満月が重なったそうです。
(菜の花) 空澄み渡り本当に綺麗な満月でしたね
(そらまめ)今年は中秋と満月が一致したので、この句が
     出来る、次は8年後だそうです。
24 秋の夜に静かに逝きし主よいずこ 菜の花 1 票
(浩 風) 秋の夜の想いを馳せるちょっと寂しいですね。
25 川風を背なに賑やか芋煮会 高 越 4 票
( 泉 ) 風情があります。
(そらまめ)いいですね~、仲間に入りたい。
(媛 香) 芋煮炊きの季節になりました。
     河川敷の提灯の下で芋煮会賑やかですね。
( 扇 ) 毎年ながら出会いの芋炊きも提灯で賑やかです
26 天高く名誉挽回イプシロン 菜の花 3 票
( 泉 ) ついに宇宙に飛び立ちましたね!
(哲 朗) 打ち上げ成功しましたね。
(そらまめ)ウン、やったね、日本中が手を叩いた。
27 新涼や朝の挨拶みな同じ 石の花 2 票
(浩 風) 急に秋らしくなった言葉ですね。
(峰 生) ようやく朝晩は涼しくなりましたね!ですね。
28 ランチョンマット昼餉の一品冷や奴 媛 香 1 票
(吾亦紅) 「冷奴」の季語の使い方が新鮮だと思います。
29 満月や下界一面癒すなり 菜の花 1 票
( 扇 ) 橋から見上げた満月吸い込まれるようでした
30 燕には燕の集団飛び立ちぬ 媛 香 1 票
( 扇 ) 燕たちも一瞬にして全部が旅立ちますね
31 台風の日本列島横断し
32 時は行くあぜ道はもまんじゅしゃげ 峰 生 1 票
( 扇 ) 今年も真っ赤なまんじゅしゃげの細い路を孫達と歩きましたよ
33 芋煮会手もとを染める夕日かな 4 票
(哲 朗) 情景が良く出ています。
(菜の花) 真っ赤な夕日を見ながらの芋煮会美味しそうですね
(高 越) 河口に沈む夕日を眺めながら河原での宴会
(石の花) 芋煮会の光景を綺麗に詠っています。
34 谷風や畦を彩る彼岸花 高 越 2 票
(浩 風) いい景ですね。
(媛 香) 遠くからでも彼岸花は目に付きますね
35 秋来ぬと老いに優しき風が言ふ 旅 風 3 票
☆ 心地よい風に、猛暑が去ってゆくのを感じほっとします。
(そらまめ)やっと秋が来た・・・・。
(吾亦紅) 作者はロマンチスト秋風のささやきに思いをめぐらす
      ことがいろいろあるのでしょう。
(石の花) 老いて風にささやかれて、ローマンですね。
36 口笛で犬に挨拶秋高し そらまめ 3 票
(浩 風) 犬のお友達いいですね。
(峰 生) 犬は犬好きの人をよく知っていて寄ってくるでしょう。
(吾亦紅) 犬だいすき人間のやさしさが伝わってくる微笑ましい。
平成 25年 9月 1日~平成 25年 9月20日 投句分
花水木
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第 105 回 披 講