番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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3 |
もどりたる本に栞やつりしのぶ |
吾亦紅 |
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お礼の気持ちか、幾日もかけて愛読した結果か はたまた |
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取り忘れたかを別にして ほのぼのとした気持ちにさせて |
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くれ、下語の季語が合っていると思いました。 |
21 |
満月にバトン渡して入り日せり |
高 越 |
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蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」を想起するような |
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秋の夕暮れ時の大景を詠っておられ見事です。 |
22 |
何ひとつ載せざる湖の秋気かな |
吾亦紅 |
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鳥も舟もさらに雲までも乗せていないとは、湖の一瞬を上手く |
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切り取っておられ 季語がよく働いていると思いました。 |
33 |
芋煮会手もとを染める夕日かな |
泉 |
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河原での景でしょうか 箸を持つ手を上手く観察している |
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様子が見え佳句となりました。 |
35 |
秋来ぬと老いに優しき風が言ふ |
旅 風 |
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殊の外今夏は暑かったです。待ち望んでいた気持ちがよく |
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出ていると思います。 |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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1 |
木槿咲き故郷恋し街灯り |
泉 |
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2 |
初めての特別警報荒れ野分 |
そらまめ |
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4 |
鶏頭や荒れ地に独り凛と立つ |
旅 風 |
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5 |
往く歳の祝を貰う敬老日 |
石の花 |
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6 |
天空のビリーヤードや流れ星 |
哲 朗 |
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9 |
秋遍路日暮れを急ぎ足になり |
泉 |
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10 |
ちちろ虫日が暮れるのを待ちかねて |
そらまめ |
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12 |
ほうきぐさまろまろ育ちをりにけり |
浩 風 |
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14 |
久々の妻と映画や敬老日 |
浩 風 |
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15 |
蒼天を破りて谺(こだま)鳥威し |
哲 朗 |
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16 |
秋高し鳥の尾っぽのよく回り |
吾亦紅 |
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17 |
螻蛄(けら)は鳴く朽ちて無人の水車小屋 |
峰 生 |
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26 |
天高く名誉挽回イプシロン |
菜の花 |
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34 |
谷風や畦を彩る彼岸花 |
高 越 |
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36 |
口笛で犬に挨拶秋高し |
そらまめ |
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