番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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2
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川野辺に乱れて咲くや萩の花 |
菜の花 |
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庭園・公園等で見る萩の花は、これから見頃を迎えます |
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川野辺に見るのも格別です |
8 |
東照宮のなおらひ受くる秋日和 |
浩 風 |
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日光東照宮で御神酒を頂くことに加えて、季語の働く |
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上天気、崇高な一時を過ごされたと思います。 |
12 |
秋遍路心経唱え急ぎ足 |
峰 生 |
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ギャ-ティ- ギャ-ティ- ハーラーギャティ-と唱え |
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ながらの秋遍路の姿を上手く切り取っておられます。 |
13 |
魂の翳(かげ)りに赤いとうがらし |
吾亦紅 |
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気分に暗い影がさしている時に ふと目に止まった唐辛子が |
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赤く色付いていたという場面設定が見事です。 |
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季語がよく働いています。 |
17 |
匂ひ立つ隣家の木犀闇の中 |
媛 香 |
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この季節、戸外に出るとどこからともなく木犀の香が漂っている |
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のがわかり、闇の中では特に感じられます。 |
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隣家と詠まれて、特別な場所でないのが句柄に良く出ています。 |
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番 号 |
入 選 20 句 |
俳 号 |
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1 |
秋風に虫食い木の葉も黄金色 |
泉 |
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4 |
天高し見渡す街は子規の郷 |
媛 香 |
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7 |
夢うつつしじまを破る虫時雨 |
旅 風 |
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9 |
友逝きてコスモス百花日が沈む |
そらまめ |
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14 |
神輿行く昔を醒ます力こぶ |
峰 生 |
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15 |
酔芙蓉美しき落花踏むまじく |
哲 朗 |
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16 |
無惨なり三原山から秋出水 |
そらまめ |
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18 |
露草や散歩帰りに会ひしひと |
高 越 |
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21 |
晩年の夢また楽し柚子は黄に |
吾亦紅 |
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24 |
割れ目より生きる強さや彼岸花 |
高 越 |
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26 |
石橋の隅にぽっんと石蕗の花 |
哲 朗 |
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27 |
若葉マーク付けて新車や赤蜻蛉 |
媛 香 |
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30 |
秋曇雲間に浮かぶ天守閣 |
旅 風 |
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33 |
栗飯の三膳までは食えざりき |
哲 朗 |
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36 |
亡き父の話題こぼるる栗おこは |
高 越 |
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