番 号 |
特 選 5 句 |
俳 号 |
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2 |
母逝きて早十回忌椿咲く |
媛 香 |
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季語の「椿」がいいですね。それが「寒椿」ならば、作者の思いは、 |
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より心に響きます。 |
6 |
寒中に警策の音の瑞応寺 |
哲 朗 |
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座禅の惰気を打つ音が冷気の中、凛と響きます。そばを通る |
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だけでも身の引き締まるおもいですね。(音)は(おと)と |
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読ますように瑞応寺の前(の)は省くと良いのでは---。 |
10 |
街角を曲がれば満月雲に載り |
そらまめ |
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ユニークですね。こんな句に出会うと嬉しくなります。満月 |
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雲にのりなんてロマンチッィクですね。 |
24 |
冠雪の逆さ石鎚山(いしづち)葉佐池に |
高 越 |
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はりつめた寒気の中、池の日差しの明るさに、雪の石鎚山が |
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映っているなんて、感動ですね。 |
30 |
入選句刻む石柱初手水(ちょうず) |
高 越 |
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入選句を句碑にするのが流行っているようです。 |
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季語の「初手水」がいいですね。辺りの様子が見えるようです。 |
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番 号 |
入 選 15 句 |
俳 号 |
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1 |
初雪やつかの間に消ゆ薄化粧 |
石の花 |
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5 |
注連飾り心新たに飾り行く |
石の花 |
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7 |
山林の静寂を破り初烏 |
扇 |
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9 |
年明けてなほ溌剌と老いを行く |
石の花 |
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11 |
年始め病の友を見舞いけり |
浩 風 |
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14 |
花の春眼下に浮かぶ瀬戸の島 |
旅 風 |
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俳句では花は桜なので、桜の春ではどうでしょう |
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「花の昼」にすると、のどかな春の景色となりますが---.。 |
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15 |
しぶき散る拳(こぶし)突き上げ寒稽古 |
泉 |
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18 |
指先に霊気集めて福引きす |
扇 |
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19 |
里山の雪追いかける手にカメラ |
泉 |
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25 |
晦日蕎麦とうとう二人だけとなり |
扇 |
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27 |
とんど焼き神事の祝詞厳かに |
浩 風 |
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29 |
湯豆腐や今宵の酒は熱燗で |
そらまめ |
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31 |
初詣笑顔でみんなハイポーズ |
菜の花 |
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32 |
心地よい木枯しの吹く棚湯かな |
哲 朗 |
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33 |
とんど焼き舞ってとどけよ願いごと |
浩 風 |
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