システム管理者 | ||
今回、会員の方から次の様な質問がありました。 | ||
?質問? | ||
次の5-7-5は俳句と言えるでしょうか? | ||
春玉子理研女(りけじょ)笑顔の割烹着 | ||
STAP細胞の研究者 神戸理化学研究所の「小保方晴子」さん | ||
を詠んでみました。 | ||
番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | |
4 | 寒桜指折り数ふ嫁ぐ朝 | 旅 風 | |
嫁ぐ娘を思う父親の姿でしょうか。嫁ぐ日ではなく その朝に拘る | |||
作者の思いが、ほのと伝わってくるようです。 | |||
9 | 豆撒きや声もか細き老夫婦 | 旅 風 | |
ご自分たちのことを(声もか細き)なんてユーモラスな表現に思わず | |||
笑ってしまいました。 | |||
16 | 悔い一つ寒満月に預けけり | 扇 | |
寒満月に預けけりとした詠みっぷりが巧いですね。 | |||
18 | 乳房切る妹(いも)の向うに春立ちて | 旅 風 | |
妹さんを思いやる優しさにあふれた句です。一日も早い完治を | |||
お祈りいたします。 | |||
23 | 打ち晴れて節分の日の石手寺 | 哲 朗 | |
風は冷たいけれど、春めく明るさを感じます。(石手寺)を | |||
節分の日の石手寺は として上五にもどる詠みかたもできます。 | |||
番 号 | 入 選 15 句 | 俳 号 | |
1 | お椿さん過ぎれば伊豫路春は来ぬ | 媛 香 | |
2 | 寒の月屋根の瓦も白銀に | 菜の花 | |
5 | 雪晴や胸に涙の銀光る | 高 越 | |
6 | 春の宵歓声上がるソチ五輪 | 石の花 | |
8 | ピザ店の開店祝す春日かな | 浩 風 | |
11 | 春を呼ぶ伊豫路は椿神社から | 媛 香 | |
13 | 池の辺に集ふてをりぬ春の鴨 | 浩 風 | |
14 | おお寒や眠たいけれどソチ五輪 | そらまめ | |
15 | 炬燵から出ることもなく日が暮れし | 泉 | |
20 | 凍雲に身内の闇を見透るる | 扇 | |
24 | 陽の光明るく楽し春の色 | 峰 生 | |
27 | 花菜越し魚眼レンズに列車入り | 高 越 | |
29 | 電線に無数寄りそう寒雀 | 菜の花 | |
30 | 友逝きて棺の別れみぞれかな | そらまめ | |
32 | 湯豆腐を囲む向こうに笑顔あり | 泉 | |
吾 亦 紅 様 の コメント |
掲句についてですが、まずこの句には三つほど問題があります。 |
1・理研女はマスコミ等がつくった?簡略語、これが将来的に通用するのか。 |
2・一句の中に春玉子 割烹着があり、作者の句意とは異なる解釈になって |
しまいそう。 |
3・「春玉子」を 季語とするには無理がある。「卵」には「寒卵」 といった強い |
季語があります。 |
* 俳句と言えるかどうかについては、俳句の質の問題であろうと私は思い |
ます。が、選者の意向に添わぬものであっても 自分が俳句として(季語) |
を入れて詠んだものであれば、それは俳句だと考えます。ただ、楽しみで |
作るのか、作品として詠むのかによって、迷いが生じるのだとおもいます。 |
<パソコンに載せている「石井彰さん」の「俳句の作り方」を参考にされると |
名句が生まれそうです。> |