システム管理者
今回、会員の方から次の様な質問がありました。
?質問?
次の5-7-5は俳句と言えるでしょうか?
 春玉子理研女(りけじょ)笑顔の割烹着 
  STAP細胞の研究者 神戸理化学研究所の「小保方晴子」さん
を詠んでみました。 
 
互 選 句
平成 26年 2月 1日~平成 26年 2月20日 投句分
花水木選
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番 号 特 選 5 句 俳 号  
寒桜指折り数ふ嫁ぐ朝 旅 風
嫁ぐ娘を思う父親の姿でしょうか。嫁ぐ日ではなく その朝に拘る
  作者の思いが、ほのと伝わってくるようです。
豆撒きや声もか細き老夫婦 旅 風  
ご自分たちのことを(声もか細き)なんてユーモラスな表現に思わず
  笑ってしまいました。
16 悔い一つ寒満月に預けけり  
寒満月に預けけりとした詠みっぷりが巧いですね。
18 乳房切る妹(いも)の向うに春立ちて 旅 風  
妹さんを思いやる優しさにあふれた句です。一日も早い完治を
  お祈りいたします。
23 打ち晴れて節分の日の石手寺 哲 朗  
  風は冷たいけれど、春めく明るさを感じます。(石手寺)を
  節分の日の石手寺は として上五にもどる詠みかたもできます。
   
番 号 入 選 15 句 俳 号  
お椿さん過ぎれば伊豫路春は来ぬ 媛 香  
寒の月屋根の瓦も白銀に 菜の花  
雪晴や胸に涙の銀光る 高 越  
春の宵歓声上がるソチ五輪 石の花  
ピザ店の開店祝す春日かな 浩 風  
11 春を呼ぶ伊豫路は椿神社から 媛 香  
13 池の辺に集ふてをりぬ春の鴨 浩 風  
14 おお寒や眠たいけれどソチ五輪 そらまめ  
15 炬燵から出ることもなく日が暮れし  
20 凍雲に身内の闇を見透るる  
24 陽の光明るく楽し春の色 峰 生  
27 花菜越し魚眼レンズに列車入り 高 越  
29 電線に無数寄りそう寒雀 菜の花  
30 友逝きて棺の別れみぞれかな そらまめ  
32 湯豆腐を囲む向こうに笑顔あり  
 
第 110 回 披 講
吾 亦 紅 様 の コメント
掲句についてですが、まずこの句には三つほど問題があります。
 1・理研女はマスコミ等がつくった?簡略語、これが将来的に通用するのか。
2・一句の中に春玉子 割烹着があり、作者の句意とは異なる解釈になって
       しまいそう。
3・「春玉子」を 季語とするには無理がある。「卵」には「寒卵」 といった強い
       季語があります。
* 俳句と言えるかどうかについては、俳句の質の問題であろうと私は思い
ます。が、選者の意向に添わぬものであっても 自分が俳句として(季語)
を入れて詠んだものであれば、それは俳句だと考えます。ただ、楽しみで
作るのか、作品として詠むのかによって、迷いが生じるのだとおもいます。 
<パソコンに載せている「石井彰さん」の「俳句の作り方」を参考にされると
名句が生まれそうです。>