吾 亦 紅 様 の コメント
梅雨が明けると一気に夏の到来です。自然界の総てが
 いきいきと輝き、俳句には魅力ある季節です。
蝉の鳴き声ひとつでも、その日の気分でいかようにでも
聞こえます。自分の目で耳で捉えた夏を(心しずかに)
  詠んでみては、いかがでしょう。     
番 号 特 選 5 句 俳 号  

飛行機の爆音はるか青田風 そらまめ
飛行機と青田の取合わせによって、広々と清々しい
  一句となりました。
18
季節毎替へる暖簾や茄子の花 高 越
こまやかな気遣いがステキですね。茄子の花が
  利いていますね。
28 ひまわりの一気にのびて孫の丈 哲 朗  
ひまわりの感じがよくでています。それがお孫さんの
  丈なのが、可愛いですね。
31 江ノ電の右に左に額の花  
  曲がるたび窓に飛び込んでくる紫陽花、
  この季節ならではの味わいですね。
32 球場の歓喜こだます夏の空 哲 朗  
  中学総体、高校球児たちの声が夏空に響き渡り
  生徒達の溌剌とした躍動感が、清々しく伝わって来ます。
 
番 号 入 選 15 句 俳 号  
芦ノ湖の海賊船や半夏生  
夏の暁霊峰富士を海辺より  
七月や附録句帳に神野沙希 高 越  
9 泥田にも葉柄長き蓮の花 石の花  
13 ほうき草こんもり育つ庭にかな  浩 風  
14 青田風子犬が走る畔の道 石の花  
15 紫陽花は雨に重たく咲きそろう 峰 生  
17 風薫るカナも嬉しや青い波 旅 風  
19 垣根越し花咲かせくる立葵 哲 朗  
20 カラスよけ小玉西瓜にネットかけ 浩 風  
21 笹百合や藁屋の土間に竈(かまど)座し 高 越  
23 夏やせにボケはせぬぞと腹くくる 峰 生  
25 山の端に赤くいずるや夏の月 菜の花  
27 石鎚や風興し来る青田まで 媛 香  
29 草いきれ茂る早さや日めくりに そらまめ  
 
互 選 句
平成 26年 7月 1日~平成 26年 7月20日 投句分
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第 115 回 披 講