互 選 句
平成 26年12月 1日~平成 26年12月20日 投句分
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第 120 回 披 講
  システム管理者   
 吾亦紅様には、当句会の主宰として、
 この1年間皆さんの作成された
 句に対して適切な講評や添削で、ご意見
ご指摘を受け大変作句に参考となり 
 また、それを楽しみにして参りましたが
 今回残念ながら、当句会を去ることとなりました。
長い間どうも有り難うございました。 
番 号 特 選 5 句 俳 号  
小春日や墓前に懺悔そっと置き 旅 風  
        「小春日」の季語によって、やさしい味わいのある句となっています。
     ただ(懺悔そっとおき)の表現に少々無理があるとおもいます。 
        <墓に懺悔の花手向け 
     としてみるのも一案かと思いますが----.いかがでしょう。
虎落笛学童の列急ぎ足 石の花
   けものの雄叫びか、はたまた風神の雄たけびなのか、
      何かそら恐ろしい寒さの中、やや下向きに急ぎ足で
     登校する子供たちの姿が一読目に浮んできます。
     季語が動かない句。
日の匂い集めて蒲団干しにけり 哲 朗
   昨日の寒さが嘘のようなあたたかい日ざしに干された
     布団たちもさぞ気持ちがいいことでしょう。
     日の匂い集めてが巧いですね。
13 渋柿の皮むき吊す母偲ぶ 媛 香  
   柿の皮をむぎつつ、遠い日を回想する作者の穏やかな
     眼差しが、ほのと伝わってくるようです。 
31 ひっそりと境内染めし冬桜  
   寒々とした中に凛と咲く冬桜。佇めば何かしら心が
     洗われる気持になります。淡いピンクのちいさな花だ 
     けれど、それが反って境内の空気までも凛と引きしめ 
     ているようです。清潔な静寂さを感じます。 
番 号 入 選 15 句 俳 号  
年の暮妻に付きそう救急車 浩 風  
お互いに愚痴吐きあいておでん酒 哲 朗  
伊予路訪ふ足湯の背なの小春晴れ 高 越  
10 冬の朝大観望に佇みて  
12 パソコンのお助けマンや年賀状 そらまめ  
15 山茶花よピンクの顔を塀の上 菜の花  
18 参ったねー、3日続きの年忘れ そらまめ  
    ーとのばすのも(、)もいらない。    
20 長浜の開閉橋に冬あらし  
22 湯上がりに冬の虹みて息を呑む  
26 故郷を捨てた身を責む虎落笛 旅 風  
27 年忘れ昔の歌で老い元気 峰 生  
28 老夫婦焼き芋口にティタイム  
29 掘りたての里芋旨しワイン注ぐ そらまめ  
30 ベランダに見る石鎚の寒波急 高 越  
33 年の瀬や奉納吟を予約して 浩 風  
       
 吾 亦 紅 様 の コメント
 
みな様と一年余りの俳句でのお付き合いでしたが、 
 恐れ多くも選句までさせて頂き、自分の未熟さを
 反省しつつ、拙い選にお付き合いいただきました
 ことをお礼申しあげます。
寒さも一段と厳しくなります折り、みな様お風邪など 
 召されないようご留意なさってください。 
 そして俳句をいつまでも楽しんで下さい。
      <こころに俳句くちびるに歌を>