互 選 句
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第 124 回 披 講
平成 27年4月 1日~平成 27年4月20日 投句分
番 号 特 選 5 句 俳 号  
夜桜を手をつなぎゆく老夫婦 哲 朗  
   投票 4 票
14 子白鳥ゆるゆる泳ぐ花筏
   投票 4 票
15 パソコンに向かいこっくり春深し そらまめ
   投票 3 票
21 嘘をつく笑いの中の四月馬鹿 哲 朗  
   投票 5 票
25 借景は紫雲の山や松の花 高 越  
   投票 7 票
番 号 入 選 15 句 俳 号  
鳥帰る土手に残りし野良二匹 そらまめ  
養花天狭き庭園花園に  
曇り空心配よそに花見会 菜の花  
あちこちに飛び火の如し桜かな 哲 朗  
ヒヨドリの家族遊ばす山桜  
花土を買いて朝顔蒔く夕べ 石の花  
11 バスの窓行く先々の桜満開 菜の花  
12 池の隅押し寄せられる花筏 媛 香  
13 虎杖(いたどり)のレシピ調べて湯を沸かす そらまめ
18 山桜三人集い写真展 石の花  
23 訃報にて気分が滅入る菜種梅雨 石の花  
26 プロペラ機雲間に消ゆる初燕 媛 香  
27 花便り聞こえしときに君逝けり 旅 風  
31 心待ち桜蕾の下に立つ  
33 花かつお想い出遠き港町 峰 生  
 
 紫 陽 花 の コメント
        (4) 養花天狭き庭園花園に
             季重ね(養花天:春)(花園:春)
        
(7) ヒヨドリの家族遊ばす山桜
             季重ね(ひよどり:秋)(山桜:春)
       
(17) また来年振り返りては花惜しむ
             季なし(花惜しむ:季語ではありません)
         (30) 城山の樹木モコモコ天仰ぎ
             季なし(樹木:季語ではありません
       (33) 花かつお想い出遠き港町
             季なし(花かつお:季語ではありません。)

 
     俳句の作り方-1 (黒田杏子の本より)
      自然、季節の変化をじっくり観察することからはじまります。先ず、
      季語をよく知る必要があります。そして現場で季語そのものをじっくり
      眺めてみる。直接季語の実体に触れ感じることです。その上で季語を
      効かせる俳句を詠みます。悲しいことがあった時、涙にあふれた目を
      拭いて、窓の外を眺める。
        あじさいにかたつむりが動いているのが見える。
            葉裏でも 哭け哭け朝の かたつむり
        雨の中あじさいの色が濃くなっていいきます。
             かなしみは 濃しあじさいの 雨の中
        このように季語に託されて俳句ができます。
                             
        (22) ランドセルかたこと背なで踊りおり       
             この句は季語(踊る)ですが、秋の季語です。
             句に合わないように思いますがいかがでしょうか