| 番 号 | 特 選 5 句 | 俳 号 | ||
| 29 | 運動会どこよどこよと撮り逃がし | 投票 6 票 | 哲 朗 | |
| 7 | 頬張りて栗丸ごとの和菓子かな | 投票 5 票 | 哲 朗 | |
| 6 | 夕暮れて提灯灯り芋煮会 | 投票 4 票 | 媛 香 | |
| 9 | 秋高しみくりが池に山映える | 投票 4 票 | そらまめ | |
| 14 | トロッコのきしむ黒部に秋の風 | 投票 4 票 | そらまめ | |
| 番 号 | 入 選 15 句 | 俳 号 | ||
| 1 | 朝寒しなお命呼ぶ虫の声 | 峰 生 | ||
| 2 | 松茸や香り探して右左 | べいこう | ||
| 4 | 震災のきずあとむざん無月かな | 石の花 | ||
| 5 | 恩愛の少し途切れり秋薔薇(そうび) | 扇 | ||
| 9 | 秋高しみくりが池に山映える | そらまめ | ||
| 10 | 廃屋に蔀戸(しとみど)のある峡の里 | 石の花 | ||
| 12 | 木せいにふと在りし日の友偲ぶ | 峰 生 | ||
| 13 | 頭垂れ黄金の稲穂出番待つ | 菜の花 | ||
| 16 | 町飾る道後アートや秋の蝶 | 哲 朗 | ||
| 19 | 障子貼る母の面影浮かんでく | 石の花 | ||
| 21 | 名作を偲ぶ野菊や四季の里 | べいこう | ||
| 26 | 秋空や揃い上げたる太鼓台 | 浩 風 | ||
| 27 | 握手した彼もそれなり秋のしわ | 峰 生 | ||
| 28 | 天国へ召されて一年月仰ぐ | 媛 香 | ||
| 30 | 愛の羽根難民寄せる海と陸 | 扇 | ||
| 紫 陽 花 の コメント |
| 最近風邪がはやっているようです。季節の変わり目。 |
| 体に気をつけましょう。 |
| ◇ 1 番 季重ね 朝寒しなお命呼ぶ虫の声 「寒し」冬 「虫の声」秋 |
| ◇ 11 番 季無し 太鼓台豪華絢爛胸躍る 「躍り」は季語です |
| ◇ 18 番 季無し 澄み切った空眺めいる撮影日 「空澄む」は季語です。 |
| ◇ 25 番 季重ね ふと見れば空に冴え冴え月青く 「冴え」冬 「月」秋 |
| 省略は単純か 字句が省略できるほど、その俳句はよくなっていると考えたらよいでしょう。 それだけその俳句が単純化されたからです。具体的に章子の句で考えてみましょう。 冷房の効いた部屋の猫の様子を見て 【冷房の利きし茶の間を猫の去る】 として、ホトトギスに投句したが没だった。 作り直してホトトギスに投句したところが、今度は入選した。 【冷房の利きたる猫の立ちて去る】 「茶の間」がきえています。そして下5が変わっていて猫の様子がさらに具体的に 表現されています。 |
| 石井章子(故人)の書より |
