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平成 27年10月 1日~平成 27年10月20日 投句分
番 号 特 選 5 句 俳 号  
29 運動会どこよどこよと撮り逃がし     投票 6 票 哲 朗  
頬張りて栗丸ごとの和菓子かな    投票 5 票 哲 朗  
夕暮れて提灯灯り芋煮会         投票 4 票 媛 香
秋高しみくりが池に山映える       投票 4 票 そらまめ  
14 トロッコのきしむ黒部に秋の風    投票 4 票 そらまめ  
番 号 入 選 15 句 俳 号  
朝寒しなお命呼ぶ虫の声 峰 生  
松茸や香り探して右左 べいこう  
震災のきずあとむざん無月かな 石の花  
恩愛の少し途切れり秋薔薇(そうび)  
秋高しみくりが池に山映える そらまめ  
10 廃屋に蔀戸(しとみど)のある峡の里 石の花  
12 木せいにふと在りし日の友偲ぶ 峰 生  
13 頭垂れ黄金の稲穂出番待つ 菜の花  
16 町飾る道後アートや秋の蝶 哲 朗  
19 障子貼る母の面影浮かんでく 石の花  
21 名作を偲ぶ野菊や四季の里 べいこう  
26 秋空や揃い上げたる太鼓台 浩 風  
27 握手した彼もそれなり秋のしわ 峰 生  
28 天国へ召されて一年月仰ぐ 媛 香  
30 愛の羽根難民寄せる海と陸  
 
 紫 陽 花 の コメント
     最近風邪がはやっているようです。季節の変わり目。
     体に気をつけましょう。
 
     ◇  1 番  季重ね 朝寒しなお命呼ぶ虫の声     「寒し」冬 「虫の声」秋
     ◇ 11 番  季無し 太鼓台豪華絢爛胸躍る      「躍り」は季語です
     ◇ 18 番  季無し 澄み切った空眺めいる撮影日   「空澄む」は季語です。
     ◇ 25 番  季重ね ふと見れば空に冴え冴え月青く 「冴え」冬 「月」秋
 
  省略は単純か 字句が省略できるほど、その俳句はよくなっていると考えたらよいでしょう。
  それだけその俳句が単純化されたからです。具体的に章子の句で考えてみましょう。
     冷房の効いた部屋の猫の様子を見て
       
【冷房の利きし茶の間を猫の去る】
     として、ホトトギスに投句したが没だった。
     作り直してホトトギスに投句したところが、今度は入選した。
       
【冷房の利きたる猫の立ちて去る】
     「茶の間」がきえています。そして下5が変わっていて猫の様子がさらに具体的に
     表現されています。
石井章子(故人)の書より    
紫陽花
互 選 句
第 130 回 披 講