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若草句会 掲示板
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◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句
   は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」
   の「り」をのぞく除く。
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

     ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

         俳句は「全部を言ってしまわないで、読み手に想像させる」

         別の色々な読み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

     ● 季重なり」については

         媛香さんのおっしゃるとおりと思います

         1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

         場合はやむ得ませんよね。

         テレビの選者や句会の指導者が言うのは

         俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

         託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

         止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば

         問題ないと言われます。

         「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「読み

         手に任せる」と。「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

         ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文になら

         ない様に」と入門書にありました。

         でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

  

    番 号       俳句 及び コメント・詠替え等
    ◇ 1番 コロナ禍も峠越したか秋暑し
コメント
詠替えて
    ◇ 2番 蚯蚓鳴く夜中のトイレ増えしこの頃
コメント ※(5・7・7)   5・7・5なら
詠替えて ※蚯蚓鳴く夜中の小用(こよう)増えにけり
    ◇ 3番 雲脱いで出でて大山天高し
コメント ※雲を脱ぐと山は出て来るので「出でて」は不要
〇:風の~/今朝の~/青き~/友と~/伯耆/などを
詠替えて ※雲脱いで〇〇〇大山天高し  (〇の中に文字を)
   ◇ 4番 夕立の太鼓のごとき葉音かな
コメント ※ 夕立:夏の季語
詠替えて
   ◇ 5番 梅を干す狭庭に酸味匂い満
コメント ※ 「満つ」  梅干す:夏の季語 
詠替えて
   ◇ 6番 頭(こうべ)垂れ波打つ稲穂事なきや
コメント
詠替えて
   ◇ 7番 無観客で競技再開赤とんぼ
コメント ※中七の競技の種類を特定すれば(野球なら)
 空にはボールが飛ぶ蜻蛉も飛ぶ,,,,景を,
詠替えて ※無観客のプレイボールやとんぼ飛ぶ
   ◇ 8番 パプルカと踊ふ孫らの夏座敷
コメント ※夏座敷:夏の季語  「踊ふ」はどう読みますか? 
詠替えて
   ◇ 9番 稲の花農夫の動き緩びなし
コメント
詠替えて
   ◇10番 秋茄子や嫁は最近太り気味
コメント ※「秋茄子は嫁に食わすな」とか。解釈は色々有る
詠替えて
    ◇11番 ビヤガーデンバラバラ座席耳遠き
コメント ※三段切れ。 ビヤガーデン:夏の季語
詠替えて ※ビヤガーデンの座席バラバラ耳遠し
    ◇12番 句作りに句集を広げ夜長かな
コメント ※句中に「句作り」は余り見ない。①俳人の句集で
 または ②句作りと直接言わずその様子を詠む。
詠替えて ※①子規虚子の句集広げる夜長かな
 ②長き夜や句帳に挟むシャープペン
    ◇13番 帰還兵ほたるになりて母に逢ふ
コメント ※ ほたる(蛍):夏の季語
詠替えて
    ◇14番 一夜明け季節変わりぬ秋の風
コメント ※季語との取り合わせが佳
詠替えて
   ◇15番 秋近しフレンチトーストコーンスープ
コメント ※中八下六。「秋近し」:夏の季語。食事と合う季語
 か関係ない季語で想像させる。(山のカフェの朝)
詠替えて ※フランスパンにコーンスープや山粧う(山のカフェ)
 秋暁のフランスパンとコンスープ   (朝のカフェ)
   ◇16番 喉渇き悶えて起きる夜長かな
コメント ※「渇く」「悶える」「起きる」と動詞が三個。
 動詞は少ない方が的が絞られ句が引き締まる。
詠替えて ※酔い覚めの喉の渇きぬ夜長かな
   ◇17番 城山(しろ)の上秋の夕焼け燃えるよう
コメント ※山の名前は山を略し石鎚山を(いしづち)等と読む
 事もあるが、この場合は「しろやま」で良いのでは?
詠替えて ※城山の燃えるがごとき秋夕焼
   ◇18番 縁に座し色なき風に母偲ぶ
コメント
詠替えて
   ◇19番 ひぐらしも声はりあげし網の中
コメント ※「も」は蜩の他に何か居るの意?。「し」は過去形。
詠替えて ※ひぐらしの声張り上げる網の中   (現在形にて)
   ◇20番 安穏を祈りし仏に彼岸餅
コメント ※仏「ほとけ」なら中八なので過去形「し」をやめて
詠替えて ※安穏を祈り仏に彼岸餅
   ◇21番 独り居の窓を開ければ星流る
コメント ※このままで佳。 名詞止めにするなら
詠替えて ※独り居の窓に三筋の流れ星
夏の季語が6句見られたが、暦は8月8日の立秋からは秋。
投句の場合は通常は当季で詠む。過ぎた季節には戻らず少し先なら可の様。
 (募集の種類によっては四季の季題での句も投句されている)
 
 
 

                  以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
                  ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
                  皆さんに紹介します。

                   メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

                  このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
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令和 2年 9月 1日~令和 2年 9月20日 投句分
番 号 入 選 13 句        俳 号
21 独り居の窓を開ければ星流る 媛 香
コロナ禍も峠越したか秋暑し 石の花
雲脱いで出でて大山天高し べいおう
蚯蚓鳴く夜中のトイレ増えしこの頃 高 越
夕立の太鼓のごとき葉音かな
13 帰還兵ほたるになりて母に逢ふ はなぶさ
11 ビヤガーデンバラバラ座席耳遠き
18 縁に座し色なき風に母偲ぶ べいこう
頭(こうべ)垂れ波打つ稲穂事なきや 菜の花
16 喉渇き悶えて起きる夜長かな 石の花
17 城山(しろ)の上秋の夕焼け燃えるよう 菜の花
19 ひぐらしも声はりあげし網の中
20 安穏を祈りし仏に彼岸餅 はなぶさ
紫陽花
第 189 回 披 講
番 号            特 選 5 句 俳 号
梅を干す狭庭に酸味匂い満 投票 6 票 媛 香
14 一夜明け季節変わりぬ秋の風 投票 5 票 菜の花
無観客で競技再開赤とんぼ 投票 4 票 高 越
10 秋茄子や嫁は最近太り気味 投票 4 票 高 越
12 句作りに句集を広げ夜長かな 投票 4 票 石の花
最終更新日時 R 2. 9.27 PM 12. 0
 紫 陽 花 の コメント
   「コロナウィルス」の第2波のピークは過ぎたのではないかと言われていますが、なお感染者の
    数は依然として全国で数100人発生しています。皆さんも不要な外出を避け万全な対応を
    心がけてください。
    とにかく予防に気をつけて、頑張って俳句を楽しみましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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   ことばについて 01  (オノマトペ)について
   ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
   「俳句の形と切れ」について再考
   「俳句の字あまり」について再考
 各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
   後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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  皆様から「特選」「入選」に選ばれるのを楽しみだったのに。
  (選句数からの判断でも良かったのに)の声が聞かれました。
  従って以前のように入選句として啓上することに致します。
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