戻る
第166回 披 講
第198回 披 講
最終更新日時 R 3. 5.27 PM 12. 0
令和3年6月1日〜令和3年6月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    変異ウィールスの猛威にさらされて緊急事態宣言が発令されました。解除の見通しが・・・
    早く何とかならないものでしょうかね。ワクチンもいろいろ開始し出しましたが?
    経済に与える影響も・・・・・業種によっては死活の状態に陥るところも数多見受けられます。。
     だが我々は、自分が影響を受けないように努力しなければなりませんね。
  
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
番 号            特 選 5 句 俳 号
11 湯の客を迎ふ道後の伊予簾 投票 5 票 高 越
城山や一雨毎に緑濃く 投票 4 票 菜の花
胡蝶蘭医院改めクリニック 投票 3 票 高 越
浜の風窓開け放し梅雨晴れ間 投票 3 票 媛 香
23 時の日や電波ソーラー手間要らず 投票 3 票 高 越

    

番 号 入 選 13 句        俳 号
18 ワクチンの予約とれたる若葉風 浩 風
更衣え父淡々と生きてをり はなぶさ
12 時の日や刻々刻む亡夫の時計 媛 香
15 薬の日午後の紅茶をおかわりす べいこう
17 蛙鳴く果てなき介護我かえり はなぶさ
19 雨に映え白紫陽花の優雅なり 菜の花
20 悠々と水田掠め初つばめ 媛 香
21 赤茄子の勢ひに奮起せし我 はなぶさ
梅雨開けや流れる雲に風匂う 石ノ花
亡き父の手刷りのしるき登山杖 べいこう
額の花木洩れ日浴びて弾む声 べいこう
16 虹ふたへ君の姿の消えてゆく 石ノ花
22 公園の散歩道なる若葉風 浩 風
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
若草句会 掲示板
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 
◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句
   は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」
   の「り」をのぞく除く。
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

     ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

         俳句は「全部を言ってしまわないで、詠み手に想像させる」

         別の色々な詠み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

     ● 季重なり」については

         媛香さんのおっしゃるとおりと思います

         1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

         場合はやむ得ませんよね。

         テレビの選者や句会の指導者が言うのは

         俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

         託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

         止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば

         問題ないと言われます。

         「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「詠み

         手に任せる」と。「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

         ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文になら

         ない様に」と入門書にありました。

         でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 亡き父の手刷りのしるき登山杖
コメント ※幼ない子の懐かしい顔写真を見つけたが、今は五月、
 として機能しないと言う先生や選者が居ます。
 俳句大会等への投句時は気をつけて下さい
詠替えて
 
◇ 2番 浜の風窓開け放し梅雨晴れ間
コメント ※季語の送り仮名不要です 「梅雨晴間」
 浜の風/窓開け放し/梅雨晴れ間(三段きれ)
詠替えて ※浜風の窓明け放す梅雨晴間 / 浜風や〜
 梅雨晴や客間に通す浜の風
 
◇ 3番 梅雨開けや流れる雲に風匂う
コメント ※季語の送り仮名不要。梅雨開け=>「梅雨明」
詠替えて ※梅雨明や流れる雲に風匂う
 梅雨明の流れる雲や風匂う
 
◇ 4番 城山や一雨毎に緑濃く
コメント
詠替えて
 
◇ 5番 胡蝶蘭医院改めクリニック
コメント ※「改め」でリニュウアルしたと思われます。
「祝」を入れて開院の花が並ぶ待合室を表現
詠替えて ※新院長の開院祝ふ胡蝶蘭
 
◇ 6番 サボテンの赤三輪咲き空仰ぐ
コメント ※サボテンは歳時記で「仙人掌の花」、「覇王樹」
 赤三輪と言えば咲いている事が分かるので
 「咲き」は要らないと思います。
詠替えて ※仙人掌の赤花三輪空仰ぐ
 
◇ 7番 衣更え父淡々と生きてをり
コメント ※季語の送り仮名不要です。「更衣」/「衣更ふ」
 下五表現が直接すぎて詩情が薄くなりました。
詠替えて ※更衣父淡々と趣味に生き
 衣更へ父淡々と我が道を
 
◇ 8番 虹の橋君の脳裡の薄れゆく
コメント ※虹の橋を渡り消えて行く君を詠まれたか?
 俗に「朝の虹」は雨の前兆で、すぐ消えてしまう
 ので、季語「朝の虹」託して
詠替えて ※脳裡より薄れ行く君朝の虹
 
◇ 9番 額の花木洩れ日浴びて弾む声
コメント ※「弾む声」は見た人の歓声か?擬人化した花
 なのか?作意は? 「弾む声」との関係が不明の
 ため詠替えは額の花を主に詠み替えました。
詠替えて ※木漏れ日に異彩放ちぬ額の花
 
◇10番 咲き終わり日々剪定の木やツツジ
コメント ※ツツジ=>「つつじ」、「躑躅」。5-9-3で17文字
 ですが、俳句のリズムとしては如何かと
詠替えて ※咲き終えしつつじ剪定続く日々  (5-7-5)
 
◇11番 湯の客を迎ふ道後の伊予簾
コメント ※道後温泉夏恒例の簾が掛けられました(新聞)
詠替えて ※湯上りに簾の風を貰ひけり
 
◇12番 時の日や刻々刻む亡夫の時計
コメント ※下五の字余りはリズムが悪くなる。亡夫=つま
詠替えて ※時の日やこちこち亡夫の腕時計
 時の記念日亡夫の時計の刻む音
 
◇13番 散歩道がくあじさいの咲きほこる
コメント ※このままで景が見えるが、上五と下五を入れ
替えて名詞止めにしました。 あぢさゐ(旧仮名)
詠替えて ※咲きほこる額あぢさゐの散歩道
 
◇14番 井戸水のモータの音カエル鳴く
コメント ※「モーター」。「カエル」は「蛙」。
 水汲む音と蛙の声の掛け合いが見えます
詠替えて ※モーターポンプ音のオンオフ蛙鳴く
 井戸水の汲み出す音や夕蛙
 
◇15番 薬の日午後の紅茶をおかわりす
コメント ※「薬の日」(夏の季語):珍しい季語
 「紅茶をおかわりす」口語調なので「を」を「の」に
詠替えて ※薬の日午後の紅茶のお代りす
 
◇16番 虹ふたへ君の姿の消えてゆく
コメント ※「虹二重」、「二重虹」は何処までも合わない
詠替えて ※虹二重君の姿の消えてゆき
 
◇17番 蛙鳴く果てなき介護我かえり
コメント ※「我かえり」の句意が分かりにくい。 作意に合
 わないかも知れませんが、、、
詠替えて ※蛙鳴く介護疲れを癒すかに
 蛙鳴き果てなき介護励まされ
 
◇18番 ワクチンの予約とれたる若葉風
コメント ※切れ「や」を使う / 下五の季語を上五へ
詠替えて ※ワクチン予約取れて安堵や若葉風
 薫風やワクチン予約無事取れて
 
◇19番 雨に映え白紫陽花の優雅なり
コメント ※原句のままで景は分かる。「清楚」は付き過ぎ?
詠替えて ※雨に映ゆ白紫陽花の清楚なる
 白紫陽花の清楚なる額雨に映ゆ
 
◇20番 悠々と水田掠め初つばめ
コメント ※「悠々」はのんびり感。「すいすい」「すれすれ」
 でスピード感を。季重なりだが燕が主。初燕[春]
詠替えて ※すいすいと植田掠める夏つばめ
  急旋回し水田すれすれ夏燕
 
◇21番 赤茄子の勢ひに奮起せし我
コメント ※「赤茄子」:トマトの傍題
詠替えて ※ 
 
◇22番 公園の散歩道なる若葉風
コメント ※このままでもいいが、季語を上五に置いてみる
詠替えて ※若葉風公園巡る散歩道
 風薫るお城公園散歩中
 
◇23番 時の日や電波ソーラー手間要らず
コメント ※時間を合わす手間、電池も不要で経済的
 「手間要らず」が口語的(話言葉)で不要
詠替えて ※時の日や電波ソーラー腕時計
◇24番 風に揺れヘンスの間より薔薇踊る
コメント ※「揺れ」「踊る」近い意味の動詞。 「フェンス」
詠替えて ※風に揺れフェンスの間より薔薇香る
 
*参考*  絵に描かれたり写真に写っている題材は季語として機能
しないと教えられました。他にそう言う先生、選者もいます。
(また、そうでない意見の人もいますが、、、) いずれにしろ
    「心に響く句であるかどうかが大事」ですと
 夏井いつきさんは俳句でやってはいけない事は何もないと
言うけれども、  当若草句会では「花鳥諷詠」、「有季定型」
を基本としながら、気張らずに楽しく詠みましょう!

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

            このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。