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第166回 披 講
第199回 披 講
最終更新日時 R 3. 7.27 PM 12. 0
令和3年7月1日〜令和3年7月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    いよいよオリンピックが開催されました。コロナの蔓延が危惧される中での開催でした。
    東京都は題5波の蔓延が始まりそうです。なんとか平穏に済むことを願っております。
    オリンピックでは、卓球の混合ダブルスでは水谷・伊藤の金、その他スケボー・柔道など沢山の
     金メダルの獲得素晴らしいことですが、コロナとの兼ね合いでうまく過ごせるといいですね。
  
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
16 焼き茄子や長茄子ぼて茄子絹の肌 投票 5 票 高 越
10 あまざけに香りほのかの母の味 投票 4 票 石の花
ぶれる五輪や最後となりし梅雨の明 投票 3 票 高 越
入道雲石鎚連峰湧き上がる 投票 3 票 媛 香
初ゼミの甲高く鳴き雲流れ 投票 3 票  扇 

    

番 号 入 選 10 句        俳 号
11 梅雨晴れ間雲たなびくや障子山 菜の花
12 金魚すくいポイの穴より金魚の目 べいこう
21 リモートで孫もきばるや運動会 はなぶさ
14 迷い蟻まな板の上あちこちと 石ノ花
サルスベリ風の吹く度フラダンス 菜の花
烏瓜咲く圭子の夢は夜ひらく 高 越
風鈴やこころで涼を味わいて べいこう
13 庭畑夏野菜盛り手塩かけ はなぶさ
梅雨出水盛り土の山土砂崩れ 石ノ花
涼風や浜辺の歌や母の歌 はなぶさ
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若草句会 掲示板
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◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句
   は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」
   の「り」をのぞく除く。
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

     ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

         俳句は「全部を言ってしまわないで、詠み手に想像させる」

         別の色々な詠み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

     ● 季重なり」については

         媛香さんのおっしゃるとおりと思います

         1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

         場合はやむ得ませんよね。

         テレビの選者や句会の指導者が言うのは

         俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

         託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

         止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば

         問題ないと言われます。

         「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「詠み

         手に任せる」と。「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

         ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文になら

         ない様に」と入門書にありました。

         でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 散歩犬すり寄って来て初夏の風
コメント ※中七が口語調。
詠替えて ※散歩中犬もすり寄る初夏の風
 
◇ 2番 サルスベリ風の吹く度フラダンス
コメント ※〜風に合わせて〜 / サルスベリの和名 百日紅
詠替えて ※百日紅風に合わせてフラ踊る
 
◇ 3番 ぶれる五輪や最後となりし梅雨の明
コメント ※四国の梅雨は入りが早く明けるのは遅かったが
  やっと明けました。 中七が何の最後かを
詠替えて ※ぶれる五輪や日本最後の梅雨の明
 
◇ 4番 入道雲石鎚連峰湧き上がる
コメント ※「入道雲」=「雲の峰」。入道雲:湧き上がるは近い
詠替えて ※峠より望む石鎚山(いしづち)雲の峰
 
◇ 5番 梅雨出水盛り土の山土砂崩れ
コメント ※熱海市の山津波ですね
詠替えて ※梅雨出水盛り土(ど)崩れし伊豆の山
 
◇ 6番 涼風や浜辺の歌や母の歌
コメント ※「や」が2カ所も。上五下五を入れ替えて見ました
詠替えて ※母歌ふ浜辺の歌や風涼し  
 
◇ 7番 初ゼミの甲高く鳴き雲流れ
コメント ※セミは「蝉」。下五の座りを考えて
詠替えて ※初蝉の甲高く鳴く大樹かな
 甲高く鳴く初蝉へ子の視線
 
◇ 8番 烏瓜咲く圭子の夢は夜ひらく
コメント ※中七が暗く説明になりました。「髪洗う」が清々し
 い季語なので明るく詠むのも良いかも
詠替えて ※髪洗ふ爺ちゃんリンスのいい匂ひ
 
◇ 9番 風鈴やこころで涼を味わいて
コメント
詠替えて
 
◇10番 あまざけに香りほのかの母の味
コメント ※「香りほのかの」=>「香り仄かや」。
詠替えて ※甘酒の香り仄かや母の味
 
◇11番 梅雨晴れ間雲たなびくや障子山
コメント ※三段切れ(「晴れ間」で切れている。「や」は不要)
「晴れ間」の「れ」は季語では不要
詠替えて ※梅雨晴間雲のたなびく障子山
 
◇12番 金魚すくいポイの穴より金魚の目
コメント ※「ポイの穴」はどんな穴だろうか?
詠替えて
 
◇13番 庭畑夏野菜盛り手塩かけ
コメント ※リズムを整える
詠替えて ※庭畑の手塩掛けたる夏野菜 (5-7-5)
 
◇14番 迷い蟻まな板の上あちこちと
コメント ※「〜の上」は無くても分かる。(俳句は省略)
詠替えて ※まな板にあちこち歩く迷い蟻
 まな板に右往左往の迷い蟻
 
◇15番 厨窓開ければ青田風通る
コメント ※「通る」は無くても分かる。(俳句は省略)
詠替えて ※厨窓開けて入り来る青田風
 
◇16番 焼き茄子や長茄子ぼて茄子絹の肌
コメント ※松山の長茄子、西条のぼて茄子は共に薄皮有名
詠替えて
 
◇17番 季節くる蛙コーラス始まるよ
コメント ※「季節くる」が抽象で曖昧なので季節の季語で
詠替えて ※蛙の合唱朝に始まる植田かな  (季重なり)
 コーラスの始まる今朝の植田かな
 
◇18番 夏草の刈りて抹茶のうましこと
コメント ※「夏草」、「草刈」夏の季語。
詠替えて ※草刈りて戴く抹茶の旨さかな 
 刈り終えて抹茶いただく夏座敷 
 
◇19番 雨風に日本列島梅雨の中
コメント ※今年、日本列島は線上降水帯とかで集中豪雨。
詠替えて ※荒梅雨や日本列島にしひがし
 
◇20番 朝厨窓を開ければ青田波
コメント ※「朝厨窓を」がどうか? 
詠替えて ※早朝の厨に眺む青田波
 早暁の厨より見る青田波
 
◇21番 リモートで孫もきばるや運動会
コメント ※漢字で「気張る」。上五「〜で」は説明っぽくなる
詠替えて ※孫の気張りリモートで見る運動会
 
 
*参考*  絵に描かれたり写真に写っている題材は季語として機能
しないと教えられました。他にそう言う先生、選者もいます。
(また、そうでない意見の人もいますが、、、) いずれにしろ
    「心に響く句であるかどうかが大事」ですと
 夏井いつきさんは俳句でやってはいけない事は何もないと
言うけれども、  当若草句会では「花鳥諷詠」、「有季定型」
を基本としながら、気張らずに楽しく詠みましょう!
今一度、ブログの彰子先生編集の「俳句の作り方集
抜粋」編を再読し句作りに生かしましょう!

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
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