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第166回 披 講
第201回 披 講
最終更新日時 R 3. 9.27 PM 12. 0
令和3年9月1日〜令和3年9月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    コロナの蔓延防止処置の絡みで中々一般の生活に戻れませんね。
    俳句会や公民館活動の停止が続き引きこもりで運動不足になり困ります。
    早く収まって、蔓延の収束を願いたいものです。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
百選の棚田北陸の稲栄ふ 投票 4 票 はなぶさ
忍び寄る傘寿近しや秋の暮 投票 4 票 石ノ花
15 隣家から仄かに匂ふ金木犀 投票 4 票 媛 香
21 白鷺の番差し足揃いたり 投票 4 票 媛 香
16 長き夜や一句をそえる農日記 投票 3 票 高 越

    

番 号 入 選 10 句        俳 号
10 あの店もここも張り紙秋の暮 高 越
13 棟梁と眺める懸魚や秋日傘 べいこう
みはるかす廃寺の丘に彼岸花 べいこう
17 鰯雲あかねに染めて城下る はなぶさ
12 稲刈りの新わら攫む匂い立ち はなぶさ
14 青々と波うつ稲穂台風も逸れ 菜の花
18 カンナ燃ゆ鼻歌まじり医大生 べいこう
秋の日の空蒼く澄み蝗飛ぶ 石ノ花
秋彼岸となりの墓に赤き文字 高 越
芋嵐乱れた髪に手を添える 石ノ花
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若草句会 掲示板
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◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句
   は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」
   の「り」をのぞく除く。
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

     ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

         俳句は「全部を言ってしまわないで、詠み手に想像させる」

         別の色々な詠み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

     ● 季重なり」については

         媛香さんのおっしゃるとおりと思います

         1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

         場合はやむ得ませんよね。

         テレビの選者や句会の指導者が言うのは

         俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

         託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

         止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば

         問題ないと言われます。

         「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「詠み

         手に任せる」と。「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

         ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文になら

         ない様に」と入門書にありました。

         でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 秋の日の空蒼く澄み蝗飛ぶ
コメント ※秋、蝗ともに秋の季語ですが、「蝗飛ぶ」を主としますか
詠替えて
 
◇ 2番 百選の棚田北陸の稲栄ふ
コメント ※「〜北陸の〜」を「〜棚田や北の〜」または越後とするか
詠替えて ※百選の棚田越後の稲栄ふ
 
◇ 3番 秋彼岸となりの墓に赤き文字
コメント ※赤字は生前に墓を建て将来ここに入る予定の人?
詠替えて ※秋彼岸墓に夫婦の赤き文字
 
◇ 4番 みはるかす廃寺の丘に彼岸花
コメント ※景が見えます
詠替えて
 
◇ 5番 芋嵐乱れた髪に手を添える
コメント ※景が見えます。
詠替えて
 
◇ 6番 風鈴の仏壇の前音響く
コメント ※「〜音響く」を「音」を除き「響きけり」としました
詠替えて ※仏壇の前の風鈴響きけり
 
◇ 7番 赤トンボくるくる回り何処へやら
コメント ※「赤とんぼ」。蜻蛉の行き先は?
詠替えて ※赤とんぼ一回りして風に乗り
 
◇ 8番 散歩道垣根の間より薔薇顔をだし
コメント ※「〜薔薇顔を」で「だす」は言わない。薔薇の色は例えば「赤き薔薇」
詠替えて ※散歩道垣根の間より赤き薔薇
 
◇ 9番 忍び寄る傘寿近しや秋の暮
コメント ※この場合「や」は余り効いていない。語呂合わせなのかも。
詠替えて ※忍び寄る傘寿の近し秋の暮 / 忍び寄る傘寿まじかや秋の暮。 
 
◇10番 あの店もここも張り紙秋の暮
コメント ※あちこちに張り紙。コロナ禍で休業でしょうか?
詠替えて
 
◇11番 亡き主人球追いかけて秋日和
コメント ※俳句では「亡き夫の〜」と主人の事を夫(つま)と呼びます。
詠替えて ※亡き夫の球追いかける秋日和  
 
◇12番 稲刈りの新わら攫む匂い立ち
コメント ※「新わら」といえば「稲刈り」は不要。
詠替えて ※刈り終えし新藁匂い立ち込めて / 新藁の匂い立ち込む刈しあと 
 
◇13番 棟梁と眺める懸魚や秋日傘
コメント ※中七の読みは「ながめるげぎょや」。懸魚(げぎょ)
詠替えて
 
◇14番 青々と波うつ稲穂台風も逸れ
コメント ※語順を変えて、リズムを整える
詠替えて ※台風の逸れて波打つ稲穂かな
 
◇15番 隣家から仄かに匂ふ金木犀
コメント ※  
詠替えて
 
◇16番 長き夜や一句をそえる農日記
コメント
詠替えて
 
◇17番 鰯雲あかねに染めて城下る
コメント ※城下るを城下から見上げた景としました
詠替えて ※鰯雲茜に染まる城下かな
 
◇18番 カンナ燃ゆ鼻歌まじり医大生
コメント
詠替えて
 
◇19番 茄子の花紫光露の雨あがり
コメント ※中七の読みは?    「なすのはな(    )の雨あがり」
詠替えて
 
◇20番 そらすみし飛行機雲の見事なり
コメント ※ずばり見事と言わずに見事さを。たとえば「〜輝きて」「〜煌めきて」
詠替えて ※空澄し飛行機雲の輝きて  または「〜煌めきて」
 
◇21番 白鷺の番差し足揃いたり
コメント
詠替えて
 

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

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