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第166回 披 講
第202回 披 講
最終更新日時 R 3.10.27 PM 12. 0
令和3年10月1日〜令和3年10月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    蔓延防止処置の警戒も解除されましたが、また第6波が心配される中、でも一応一安心です。
    俳句会や公民館活動の停止が続きましたが一安心です。これからは発句を心置きなく楽しみましょう。
    
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
17 ワツショイのかけ声もなく秋祭り 投票 5 票 菜の花
12 虫の音も微かに聞こゆ寝室に 投票 4 票 媛 香
20 夕暮れを懐に入れ秋深む 投票 3 票 べいこう
10 あの山も黄昏どきよすすき原 投票 3 票 はなぶさ
14 夫婦連れ田舎道行く花遍路 投票 3 票  扇 

    

番 号 入 選 10 句        俳 号
食前酒少し含みぬ酔芙蓉  扇 
21 中秋の黄昏時に夢を抱き  扇 
秋の夜は卒寿の隣り夢と寝る 石ノ花
山梔子の香りが招く友の家 べいこう
遠くまで夜景も霞み夜長かな 媛 香
11 潮涸れに残る砂紋や今朝の秋 高 越
13 朝夕は肌に感じる秋の風 菜の花
15 風聞草聞かぬふりして聞いており べいこう
天に向け届けとばかり並木の銀杏 菜の花
芋嵐乱れた髪に手を添える はなぶさ
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若草句会 掲示板
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◆ 一般的に季語の選択では現在又は少し先の季語を使うようにしたい。過去の作句
   は季語を置き換える。
◆ 季語は、正確に書きましょう、また季語には送り仮名は不要です。
   句の内容はいいのですが、季語は歳時記の表現に合わせた方がいいので「祭り」
   の「り」をのぞく除く。
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに

     ● テレビのプレバトでの夏井いつきさんや句会の指導者もよく言う事は

         俳句は「全部を言ってしまわないで、詠み手に想像させる」

         別の色々な詠み方がされるほど面白く楽しい俳句になると思いますが、、、

     ● 季重なり」については

         媛香さんのおっしゃるとおりと思います

         1句に1季語に越したことはないが、どうしても適当な語句が出て来ない

         場合はやむ得ませんよね。

         テレビの選者や句会の指導者が言うのは

         俳句は文字しかないので、季語を二つも使うのはもたいないし、どちらの季語に

         託すか句の焦点が曖昧になり、季語の持つ意味、役目が弱くなる。

         止むを得ない場合は、二つの季語が主と従の関係、強弱になる様に選べば

         問題ないと言われます。

         「俳句は短い詩なので省略が大切、省略して後は季語に託す」、そして「詠み

         手に任せる」と。「熟練者は別として、なるべく1句に1季語とし句の焦点を絞る。」と

         ついでに「1句に1動詞、また助詞の使い方に注意して句が季語の説明文になら

         ない様に」と入門書にありました。

         でもやはり一句一季語でやりましょう。ついでに一句一動詞で作りましょう。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 天に向け届けとばかり並木の銀杏
コメント ※[銀杏](ぎんなん)/銀杏の実。「いちょう」と詠むには「銀杏XX」
 (銀杏黄葉/銀杏散る)など
詠替えて ※天に向き伸びる銀杏黄葉かな  
 
◇ 2番 秋嶺に廃屋の里まふ水車
コメント
詠替えて ※秋嶺や水車の回る過疎の村
 
◇ 3番 颱風の目や屋久杉の夫婦箸
コメント ※台風と屋久杉の箸との関係を少し明確に
詠替えて ※、颱風迷走屋久杉の夫婦箸
 
◇ 4番 食前酒少し含みぬ酔芙蓉
コメント ※動詞を中七に置くと酔芙蓉か食前酒に係るのか曖昧になる。
  上下入れ替えると「食前酒」に係るのが分かる
詠替えて ※酔芙蓉少しふふみぬ食前酒。
 
◇ 5番 秋の夜は卒寿の隣り夢と寝る
コメント ※「夢と寝る」が実際に寝たのか夢の出来事なのか
詠替えて 秋の夜の夢か卒寿に添い寝して / 九十の母に添い寝や秋の夜
 
◇ 6番 山梔子の香りが招く友の家
コメント ※「香りが招く」のか、「香りに招かれる」のか。作者の立つ位置。
 山梔子とは、一般的に実を表すので香りの強いのは
 夏咲く白い花の事のようです。
詠替えて ※山梔子の香に招かるる友の家
 梔子の花香る夕べの庭先に : 梔子の花新築祝ふ友の家
 
◇ 7番 高階の夜景見事や秋祭り
コメント ※「秋祭」。 「高階」意味は分かるが言葉としてあるかどうか?
詠替えて ※上階より見事な夜景秋祭 / 屋上より夜景見事や秋祭
 
◇ 8番 齢来て先妣(せんび)偲んで墓参り
コメント ※「〜先妣しのびぬ」
詠替えて ※齢来て先妣偲びぬ墓参 
 
◇ 9番 遠くまで夜景も霞み夜長かな
コメント ※夜景と夜長が重なった
詠替えて ※遠くまで霞む視界や秋惜しむ 
 
◇10番 あの山も黄昏どきよすすき原
コメント ※「薄原」、「芒原」。 山を具体的に
詠替えて ※カルストも黄昏ときよ薄原
 
◇11番 潮涸れに残る砂紋や今朝の秋
コメント
詠替えて ※ 
 
◇12番 虫の音も微かに聞こゆ寝室に
コメント ※上五下五入れ替えて名詞で止めてみました。
 晩秋で虫の声も弱弱しい
詠替えて ※寝室に微かに聞こゆ虫の声
 
◇13番 朝夕は肌に感じる秋の風
コメント ※「は」は口語調なので「の」に変える
詠替えて ※朝夕の肌に感じる秋の風
 
◇14番 夫婦連れ田舎道行く花遍路
コメント ※「花遍路」は小説の名前?。季語として通用するかどうか
詠替えて ※夫婦連れ田舎の道を秋遍路 / 夫婦連れ納経急ぐ秋遍路
 
◇15番 風聞草聞かぬふりして聞いており
コメント ※  
詠替えて
 
◇16番 飛蝗居て草と戯れ日が暮れる
コメント ※蝗虫(けいれき)=ばった、はたはた
 「飛蝗」「蝗虫」以上原文の文字はインタ−ネットにはありません。)
詠替えて ※飛蝗取る草原の日の暮るるまで/ 草原に遊ぶきちきち蝗虫かな
 
◇17番 ワツショイのかけ声もなく秋祭り
コメント ※「秋祭」
詠替えて ※コロナ禍の静かに騒ぐ秋祭 :  ワッショイの声も空しき秋祭
 
◇18番 深山竜胆職退きて二十年
コメント ※竜胆の花と退職後20年の関係が読めない
詠替えて ※深山竜胆二十年目の瓶が森
 
◇19番 中秋に人生山河時刻む
コメント ※「中秋」は旧暦8月15日。虫の声聞き、月も美しくなる
詠替えて ※中秋や旅の半ばの露天風呂  
 
◇20番 夕暮れを懐に入れ秋深む
コメント ※「夕暮れを」より「夕日」が良さそう
詠替えて ※暮れ係る夕日袂に秋惜しむ
 
◇21番 中秋の黄昏時に夢を抱き
コメント ※「中秋」は旧暦8月15日。虫の声聞き、月も美しくなる
 「夢を抱き」は景が見えないので山の温泉として
詠替えて ※中秋や黄昏時の山の湯屋
 

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
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