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第166回 披 講
第204回 披 講
最終更新日時 R 3.12.27 PM 12. 0
令和3年12月1日〜令和3年12月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    一応コロナ禍治まり一安心ですが、また「オミクロン」なるやっかいなものが蔓延しだし、迷惑至極です。
    今回は、政府も水際対策をしっかりとして蔓延を防いでいるようです。
    でも年末始の人の移動に伴い第7波が懸念されております。
    無事に乗り切れるとよいですね。我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  ことばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
寂庵のあるじなき庭石蕗の花 投票 5 票 高 越
12 冬ざれや古本出して塵の山 投票 4 票 石の花
18 飛来する白鳥一羽伊予の国 投票 4 票 媛 香
23 のクターンひとりグラスをボジョレーヌーボ 投票 4 票  凡 
12 寒灯や五軒つづきの長屋門 投票 3 票 高 越

    

番 号 入 選 12 句        俳 号
13 揺り戻し八十路も生きむ秋桜
卓球も今年最後だ仲間声  扇 
16 から―舗装落葉に変わる通学路
冴ゆる夜の妻の寝言に犬の名が べいこう
15 冬ざれや病の重く床につく 石の花
19 晩秋に静かになびく長崎の鐘 はなぶさ
22 リハビリの長き廊下や飾りツリー 媛 香
林道の釣瓶落としに道忘れ べいこう
街角に行き来する人師走かな 石の花
17 菊人形いつしか行事終わりけり はなぶさ
21 日向ぼこ孫口おさへ大笑い 菜の花
24 東京も松山香川秋の空  扇 
     
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 車窓にて紅葉の山眺めいる
コメント ※調子を整える
詠替えて ※車窓より遥か眺むる紅葉山 
◇ 2番 林道の釣瓶落としに道忘れ
コメント ※下五の「道忘れ」の作意が分からない。句意と異なるかも知らぬが
詠替えて ※峡を行く釣瓶落としの農家の灯
 
◇ 3番 寂庵のあるじなき庭石蕗の花
コメント ※このままでも良いが、、、
詠替えて ※主逝きし嵯峨野の庵石蕗の花
 
◇ 4番 卓球も今年最後だ仲間声
コメント ※季語がない。この場合の「今年最後」は季語としてはどうか?
詠替えて ※卓球も今年で最後年の暮 / 永年の卓球終ゆる十二月
 
◇ 5番 街角に行き来する人師走かな
コメント ※「行き来する人」が口語調なので「人の忙しき」で
詠替えて ※街角に人のせはしき師走かな
 
◇ 6番 冴ゆる夜の妻の寝言に犬の名が
コメント ※上五を「や」で切れをいれる
詠替えて ※冴ゆる夜や妻の寝言に犬の名が
 
◇ 7番 寒灯や五軒つづきの長屋門
コメント ※寒燈
詠替えて
 
◇ 8番 石鎚や日々冬色に鴨わたり
コメント ※冬色と鴨渡るが季重なり。 冬色とは?。 鴨渡る(秋) 。鴨(冬)
詠替えて ※石鎚や池を賑わす鴨の群れ
 
◇ 9番 白鳥や迷いし飛来伊予の国
コメント ※季語を「や」で切って中7、下五で説明した。 切らずに一物仕立てに
詠替えて ※白鳥のはぐれし飛来宇和の畑 / 白鳥の今年も飛来〇〇の湖(うみ)
 
◇10番 御幸山山一面を紅葉に
コメント ※語順かえて名詞止めにすると
詠替えて ※山一面に紅葉色ずく御幸山
 
◇11番 他力は自力の母よ冬銀河
コメント ※「他力は自力の母」とは?
詠替えて ※ ?
 
◇12番 冬ざれや古本出して塵の山
コメント ※このままでも良いが、、、 「冬ざれ」がちょっとオーバーかも
詠替えて ※大掃除して古本の山十二月 / 古本の山や歳末大掃除
 
◇13番 揺り戻し八十路も生きむ秋桜
コメント ※上五の「揺り戻し」の意は?  季節今は冬
詠替えて ※ ?
 
◇14番 どの山も紅に染め絵に描いたよう
コメント ※口語調なのと字数を整理する
詠替えて ※絵のように木々の色付く紅葉山 
 
◇15番 冬ざれや病の重く床につく
コメント
詠替えて ※ ?
 
◇16番 から―舗装落葉に変わる通学路
コメント ※「からー」は「カラー」。「変わる」はカラー舗装の上に落葉が積んだ?
詠替えて ※カラー舗装の落葉に変わる通学路 / 落葉せしカラー舗装の通学路 ?
 
◇17番 菊人形いつしか行事終わりけり
コメント ※このままでも良いが、、、「けり」で終わりを強調する程でも無いか
詠替えて ※菊人形の展示いつしか終わりをり
 
◇18番 飛来する白鳥一羽伊予の国
コメント
詠替えて ※白鳥の立ち寄る畑や宇和盆地 / 白鳥の先陣切って飛来かな
 
◇19番 晩秋に静かになびく長崎の鐘
コメント ※長崎の鐘でなければいけませんかな
詠替えて ※教会の鐘の遠くや今朝の冬 / 冬来る静寂に遠き寺の鐘
 
◇20番 ターナー島に寄す波風や冬至粥
コメント ※このままでも良いが、、、季語を変えると
詠替えて ※ターナー島に寄せる風波や虎落笛(近すぎるかも?)
 
◇21番 日向ぼこ孫口おさへ大笑い
コメント ※何に大笑いしたのだろうか。 孫がか 周りが大笑いしたか
詠替えて ※日向ぼこ孫の仕草に大笑ひ / 日向ぼこ船漕ぐ祖母を笑ふ孫
◇22番 リハビリの長き廊下や飾りツリー
コメント ※季語がない。飾りツリーで季語に成る? 通所=通所リハビリ
詠替えて ※クリスマスツリー飾る通所の長廊下
◇23番 ノクターンひとりグラスをボジョレーヌーボ
コメント ※長くなりました。 順番を変えて長い言葉は上五に
詠替えて ※ボジョレーヌーボグラス傾けノクターン
 
◇24番 東京も松山香川秋の空
コメント ※今は冬なので冬の季語で
詠替えて ※東京もここ松山も時雨けり / 東京のしばるる遥か松山も

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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