戻る
第166回 披 講
第205回 披 講
最終更新日時 R 4.1.27 PM 12. 0
令和4年1月1日〜令和4年1月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    年を開け一応落ち着いていたコロナも「オミクロン」となって猛威を振るって第6波の来襲となって
    来ました。早くピークアウトとなって収まってもらいたいものですね。
    今回は、政府も水際対策をしっかりとして蔓延を防いでいるようですが無事に乗り切れるとよいですね。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
番 号            特 選 5 句 俳 号
20 陽だまりに密かに二輪福寿草 投票 5 票
双海の映える夕陽に水仙花 投票 4 票 石の花
イケメンの介護士優し春はきぬ 投票 3 票 媛 香
聖夜なる地上の星と宇宙の星 投票 3 票  凡 
15 病室のカーテン開ければ望月夜 投票 3 票 媛 香

    

番 号 入 選 12 句        俳 号
19 冬晴れや退院まじか散歩する 媛 香
14
朝にゐる夫の笑みの餡雑煮 はなぶさ
荒れ花壇水仙の葉が芽吹いてる 石の花
歳おいて炬燵にみかん猫なでり はなぶさ
今二人いづれひとりのお正月 べいこう
11 臘梅の黄色い蕾風に揺れ  扇 
12 七草やパック詰めされ店先に 石の花
21 煮凝りや父の無言の一徹さ べいこう
雪の中おみくじ引けば大吉だ  扇 
10 美術部の干支の大虎年新た 高 越
16 スコップの形に雪をまわし投げ べいこう
17 寒波来て遠く石鎚真白なる 高 越
     
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
若草句会 掲示板
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 卓球十歳初笑ひに福球
コメント ※卓球一筋に10年ですか、頑張りますね。中7、下5を入れ替えて
詠替えて ※卓球十年福球に初笑ひ
◇ 2番 イケメンの介護士優し春はきぬ
コメント ※イケメンの優しい介護士に接し幸せですね。私がもっと若ければ
詠替えて ※イケメンの介護士優し遅き春
 
◇ 3番 五つ越え六つ目の山七日粥
コメント ※五、六、七の韻を踏みましたか。前段はコロナの山(ピーク)で。
 七日粥を食べてコロナに負けない抵抗力を付けて下さい
詠替えて
 
◇ 4番 荒れ花壇水仙の葉が芽吹いてる
コメント ※山頭火風ですね。口語調になったので少しカットして
詠替えて ※荒れ花壇にも水仙の芽吹きかな (7−5-5)
 
◇ 5番 歳おいて炬燵にみかん猫なでり
コメント ※情景は年寄、炬燵、みかん、猫と句材が多いです
詠替えて ※年寄の炬燵で蜜柑猫撫でて    季語(炬燵:主)(蜜柑:従)
 老いふたり炬燵でみかん日暮るる
 
◇ 6番 雪の中おみくじ引けば大吉だ
コメント ※大吉の御籤に感激ですね。大吉だ!と元氣いいが口語調
詠替えて ※雪中を来て引く御籤の大吉 / 御籤大吉雪の小枝に結びけり
 
◇ 7番 今二人いづれひとりのお正月
コメント ※淋しいですが現実かも。だから今の幸せを詠む
詠替えて ※幸せのふたりで迎かふお正月 
 
◇ 8番 双海の映える夕陽に水仙花
コメント ※「双海(ふたみ)の」が四文字。「伊予灘に」にかえて
石の花  (ふたみ)と言うのが正解でしたね、知りませんでした。
  (ふたうみ)と読んでいました。
詠替えて ※伊予灘に映える夕日や水仙花
 
◇ 9番 聖夜なる地上の星と宇宙の星
コメント ※聖夜とはクリスマスの事なので時期が過ぎました
詠替えて ※寒月や地上宇宙の星比べ
 
◇10番 美術部の干支の大虎年新た
コメント ※美術部が描いた干支の虎の絵馬。それぞれの神社に
詠替えて
 
◇11番 臘梅の黄色い蕾風に揺れ
コメント ※蝋梅と蕾の関係、蕾は黄色いもの。「透ける花びら」として
詠替えて ※蝋梅の透ける花びら風に揺れ
 
◇12番 七草やパック詰めされ店先に
コメント ※上五を「や」で切る時、中七下五で説明しない
石の花 気がつきませんでした。
詠替えて ※七草の今日もパックで店頭に
 
◇13番 「ハッピー」と大気を吸ひてノーベル忌
コメント ※季語は?
詠替えて
 
◇14番 朝にゐる夫の笑みの餡雑煮
コメント ※上五が漠然としているので何か具体的な事を入れて
詠替えて ※(体操終え/笑み浮かぶ)夫の朝餉の餡雑煮  (朝餉:あさげ)
 
◇15番 病室のカーテン開ければ望月夜
コメント ※望月夜は秋の十五夜の事。 月を望から冬にかえて
病室のカーテンを閉めようと外を見ると冴えかえる寒の月が
詠替えて ※病室のカーテン閉める冬の月 / 病室のカーテン冬の月冴えて
 
◇16番 スコップの形に雪をまわし投げ
コメント ※道路の雪掻きでしょうか
詠替えて ?
 
◇17番 寒波来て遠く石鎚真白なる
コメント ※押し寄せる寒波に、一夜のうちに真っ白になりましたね
詠替えて
 
◇18番 初日出願いを込めて手をたたく
コメント ※「初日の出」か「初日出て」なのかが不明確
詠替えて ※初日出て願い込めたる拍手に / 願い込め拍手二つ初日の出
 
◇19番 冬晴れや退院まじか散歩する
コメント ※退院がまじかになり散歩で足慣らしでしょうか。その喜びの
 気持ちと季語がよく響き合っています。冬以外なら「夕散歩」と
 名詞止めにしたいが、冬なので風邪をひくと遺憾のでやめました
詠替えて
 
◇20番 陽だまりに密かに二輪福寿草
コメント ※目出度い福寿草の花と陽だまりがよく合っています。
 ただ「〜に〜に」と「に」が続いたので上五を「〜の」としました
詠替えて ※陽だまりの密かに二輪福寿草
 
◇21番 煮凝りや父の無言の一徹さ
コメント ※「に こごり」(冬)=魚の煮汁が冷えて固まったもの
 「一徹さ」より「一徹」と言い切る方が気持ちよい
詠替えて ※煮凝りや父の気質の頑固一徹

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

            このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。