| 番 号 | 選 句 | 俳 号 | 得 票 |
| 1 | 冷風に市内電車で道後温泉 | 扇 | １ 票 |
| (はなぶさ)いいですね、温まりそうですね。 | |||
| 2 | 豆まきや大声あげし福は内 | 媛 香 | |
| 3 | 風光る観光列車のラストラン | 高 越 | ３ 票 |
| (べいこう)観光列車と風ひかるの取り合わせがよい | |||
| (媛 香) 観光列車に一度は乗って見たいですね。風光る上五が良いですね。 | |||
| ( 凡 ) 伊予灘物語でしょうか。下五のラストトラン | |||
| のカタカナが感傷と希望を感じる表現が効いてますね。 | |||
| 4 | 霜の夜の宇宙の不思議星の数 | べいこう | ２ 票 |
| (はなぶさ)宇宙が広がりますね。 | |||
| ( 凡 ) 地上の霜の夜と空気の澄んだ冬の空。未知な宇宙を不思議と | |||
| とらえた表現。作者の心眼に惹かれる。 | |||
| 5 | 春霖や病む身久しき闇無限 | 石の花 | ３ 票 |
| (高 越) 長い病も先は闇ばかりでなくきっと明るい人生が。お大事に。 | |||
| (媛 香) 病む身久しき、いつまでこの病は続くのだろう。作者の不安が | |||
| 闇無限でひしひしと感じます。 | |||
| ( 凡 ) 季語との取り合わせで、作者の心の内が痛いほど伝わります。 | |||
| 春の雨も何時かは止むように、回復に望みを以てほしい。 | |||
| 6 | 身を捨ててあかく燃ゆ五瓣の椿 | 凡 | ３ 票 |
| ☆ 落椿のなお美しい赤ツバキを周五郎の「五瓣の椿」と重ねて見る。 | |||
| (高 越) ９９歳で燃え尽きた寂聴さんが偲ばれました | |||
| (石の花) 椿の花は精気満ちても落ちますね。人生のよう。 | |||
| (べいこう)椿の落ちたあとうっとりします | |||
| 7 | 闘士燃ゆ氷上滑るカーリング | 石の花 | ２ 票 |
| (はなぶさ)冬のオリンピック楽しみましたね。 | |||
| (べいこう)カーリングのファンになりました | |||
| 8 | 今年こそバレンタインに好きといふ | はなぶさ | １ 票 |
| (石の花) 一大決心ですね。幸多かれと祈ります。 | |||
| 9 | 御仏の奈良や立春二月堂 | 高 越 | ２ 票 |
| (べいこう)見事。 | |||
| (媛 香) 奈良のお水取りが終わると春が訪れるのです、そして松山の | |||
| お椿さんが終わると待ちに待った春が来るのです | |||
| 10 | 小雪まふ朝刊とりに身震いし | 媛 香 | １ 票 |
| (高 越) 身震いしながら朝刊を取りつつ配達員への感謝の気持 | |||
| 11 | 如月の俳句の街を詠みし我 | はなぶさ | １ 票 |
| (媛 香) 松山は流石俳句の街、電車の中であり街角街角に俳句ポストが | |||
| ありますね、子供俳人もうまれますね | |||
| 12 | 石地蔵あかき前かけ雪化粧 | 凡 | １ 票 |
| ☆ 春夏秋冬石地蔵は不動。降雪は地蔵たちを化粧し、褪せた赤い | |||
| 前掛けがは映える。 | |||
| (高 越) 六地蔵か羅漢さんか赤い舞掛けに雪。寒そうです | |||
| 13 | 赤椿ぽとり落ちても精気あり | 石の花 | ３ 票 |
| (はなぶさ)椿はきれいですが武士には嫌がられたみたいですね。 | |||
| (べいこう)庭で観察します | |||
| (媛 香) 椿は上向きに落ちて土に咲いているように生き生きしています | |||
| 14 | 春潮や親子で浜のレストラン | 高 越 | |
| 15 | オミクロン北風に毎春近し | 扇 | |
| 16 | 新年会グラスの底に落つ思い | べいこう | １ 票 |
| ( 凡 ) 希望に溢れる会も、人それぞれの思いがあるに違いない。 | |||
| 飲み干せないグラスの底の液体はより濃くなるほどの重い思いか | |||
| それとも、人の夫々の思いが底に溜まるのか。 | |||
| 17 | 升の豆独り豆まき福はうち | 媛 香 | ３ 票 |
| (はなぶさ)一人豆まきはわびしいですね。 | |||
| (石の花) 独り者が多く、侘しい光景が感じられます。 | |||
| (べいこう)わかります | |||
| 18 | 梅蕾すこし紅さすおちょぼ口 | 凡 | ２ 票 |
| ☆ 寒さの中、枝に並んだ蕾たちが開花を待っている | |||
| (高 越) 紅梅の蕾を紅挿すおちょぼ口と上手く詠みました | |||
| (石の花) おちょぼ口が、いい表現ですね。うまく詠みました。 | |||
| 19 | 診察で思わぬ病名雪が舞う | 扇 | ３ 票 |
| (はなぶさ)落胆わかります、早いご回復を。 | |||
| (石の花) 晴天のへきれきですね。頑張りましょう。 | |||
| (媛 香) 思わぬ病名に心が凍り付いたのでしょうか | |||
| 20 | 音たてて霜柱踏むベビー靴 | べいこう | ２ 票 |
| (高 越) 小さい長靴を履いて霜柱を嬉しそうにバリバリ踏んでいる景が見えます | |||
| ( 凡 ) 生まれて初めて霜柱を踏む、歩きだして間もない児の興味 | |||
| 津々の様子が目に浮かびます。踏む吾子とかでなく、ベビー靴とした | |||
| 言葉の使い方も旨いですね。 | |||
| 21 | 道野辺のくさむらの朝露けしや | はなぶさ | ２ 票 |
| (石の花) 朝の散歩ですか。清々しい気分がうかがえます。 | |||
| ( 凡 ) 日本的な「わびさび」の世界を感じます。 | |||