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第166回 披 講
第206回 披 講
最終更新日時 R 4.2.27 PM 12. 0
令和4年2月1日〜令和4年2月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    年を開け一応落ち着いていたコロナも「オミクロン」となって猛威を振るって第6波の来襲となって
    来ました。早くピークアウトとなって収まってもらいたいものですね。
    今回は、政府も水際対策をしっかりとして蔓延を防いでいるようですが無事に乗り切れるとよいですね。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
風光る観光列車のラストラン 投票 3 票 高 越
春霖や病む身久しき闇無限 投票 3 票 石の花
身を捨ててあかく燃ゆ五瓣の椿 投票 3 票
13 赤椿ぽとり落ちても精気あり 投票 3 票 石の花
17 升の豆独り豆まき福はうち 投票 3 票 媛 香

    

番 号 入 選 13 句        俳 号
19 診察で思わぬ病名雪が舞う  扇 
4 霜の夜の宇宙の不思議星の数 べいこう
闘士燃ゆ氷上滑るカーリング 石の花
御仏の奈良や立春二月堂 高 越
18 梅蕾すこし紅さすおちょぼ口
20 音たてて霜柱踏むベビー靴 べいこう
21 道野辺のくさむらの朝露けしや はなぶさ
12 石地蔵あかき前かけ雪化粧
今年こそバレンタインに好きといふ はなぶさ
10 小雪まふ朝刊とりに身震いし 媛 香
11 如月の俳句の街を詠みし我 はなぶさ
冷風に市内電車で道後温泉  扇 
16 新年会グラスの底に落つ思い べいこう
 
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 冷風に市内電車で道後温泉
コメント ※[冷風]と言う季語は無い? 春だけど寒いと言う事にし
詠替えて ※春寒や市内電車で道後温泉
 
◇ 2番 豆まきや大声あげし福は内
コメント ※[豆撒][福は内]は季重なり。 あちこちから大声の豆撒きの声を聞く
詠替えて ※豆撒や雨戸を閉めて大声で / 大声の豆撒の声四方から
   
◇ 3番 風光る観光列車のラストラン
コメント ※初代伊予灘ものがたりが12月に引退し、春から二代目の登場ですね
詠替えて
   
◇ 4番 霜の夜の宇宙の不思議星の数
コメント ※作意を教えて下さい。  作意と異なるかもしれませんが
詠替えて ※霜の夜や宇宙に星の無限大
   
◇ 5番 春霖や病む身久しき闇無限
コメント ※「病む身久し」を「長患い」と詠み替えました
詠替えて ※春霖や長患いの深き闇
   
◇ 6番 身を捨ててあかく燃ゆ五瓣の椿
コメント ※5-5-7を5-7-5の形に変更し、落椿が地上で生気帯びている
詠替えて ※身を捨てし五弁の椿赤く燃ゆ
 
◇ 7番 闘士燃ゆ氷上滑るカーリング
コメント ※日本の女子選手頑張りました。銀賞です。
 カーリングで「氷上滑る」の可否は?
詠替えて ※ストーンガツーンと冬季五輪のカーリング 
   
◇ 8番 今年こそバレンタインに好きといふ
コメント ※「バレンタインデー」と正確に。直接好きと書かず心の内を打ち明ける
詠替えて ※バレンタインデー心の内を今年こそ
   
◇ 9番 御仏の奈良や立春二月堂
コメント ※東大寺二月堂はお水取りで有名(修二会)。
詠替えて ※立春や奈良に御仏二月堂
   
◇10番 小雪まふ朝刊とりに身震いし
コメント ※景は分かります。小雪舞うので身震いは要らないかも
詠替えて ※朝刊来(く)そとは朝から小雪まふ
 
◇11番 如月の俳句の街を詠みし我
コメント ※俳句は一人称が普通なので「我」は不要。「けり」で詠嘆したが
  俳都松山には俳句を詠む場所が沢山あります
詠替えて ※如月の俳句の街を詠みにけり / 如月の俳句の街や(     )
   
◇12番 石地蔵あかき前かけ雪化粧
コメント ※三段切れ?。助詞を一字入れてつなぐ。 上五は字余りも可能
詠替えて ※石地蔵の赤き前掛け雪化粧 / 雪化粧せし赤き前掛け石地蔵
   
◇13番 赤椿ぽとり落ちても精気あり
コメント ※「落ちても」は「落つるも」にしました
詠替えて ※赤椿ぽろり落つるも生気あり / 落ちてなほ生気ありけり赤椿
   
◇14番 春潮や親子で浜のレストラン
コメント ※春潮と浜が近いので季語を変えて見ました
詠替えて ※春風や親子で海浜レストラン
   
◇15番 オミクロン北風に毎春近し
コメント ※「北風」、「春近し」季重り。「北風に毎」は? 愛媛県は蔓延防止出ず
詠替えて ※春近し蔓延防止無きままに
    
◇16番 新年会グラスの底に落つ思い
コメント ※「グラスの底に落つ思い」が抽象的で見えない。
 作意と異なるかも知れぬが、参加出来なかった友の顔が揺れる
詠替えて ※新年会グラスの底に逝きし友 / 新年会グラスの底に友の顔
    
◇17番 升の豆独り豆まき福はうち
コメント ※「豆まき」「福は内」は季重なり
詠替えて ※雨戸閉じひとりで投げる年の豆 / 食べる数考え投げる年男
   
◇18番 梅蕾すこし紅さすおちょぼ口
コメント ※「梅蕾」は不自然なので「紅梅の蕾」とし
詠替えて ※紅梅の蕾紅さすおちょぼ口
   
◇19番 診察で思わぬ病名雪が舞う
コメント ※中七が8音に。
詠替えて 診察で思わぬ病寒戻る(春寒し)/ 検査結果に隠れ病や春疾風
   
◇20番 音たてて霜柱踏むベビー靴
コメント ※景が良く見えます。リズムも良く、下五を名詞で止めて技あり。
詠替えて
   
◇21番 道野辺のくさむらの朝露けしや
コメント ※「露けし」は秋の季語
詠替えて ※道野辺の草むら今朝の霜柱(〜春の雪)    (*句またがり)
 

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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