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第166回 披 講
第212回 披 講
最終更新日時 R 4. 8.27 PM 12. 0
令和4年8月1日〜令和4年8月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の亜種ですか第7波のリバンドが激しいですね。
    早くピークアウトとなって収まってもらいたいものですね。政府も警戒期間を解除しましたが
    蔓延防止をして無事に乗り切れるとよいですね。インフルのように共生して生活していくほか
    ないのではないでしょうか。我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号

幼子やヨーヨーはずむ夜店市 投票 6 票 はなぶさ
14 炎昼のさびた線路を一輛車 投票 5 票
窓を開け飛び込む蝉の時雨かな 投票 3 票 媛 香
13 ふる里や三軒分の墓洗ふ 投票 3 票 高 越
11 優しさは紫陽花の葉の青さかな 投票 3 票 べいこう

    

番 号 入 選 14 句        俳 号
18 砥部の秋白磁模様に呉須の藍 石の花
冠水にサンダル泳ぐ交差点 べいこう
12 終戦日繰り返すまじ核脅威 はなぶさ
南京錠手摺りにあまた秋夕焼 高 越
コロナ風外にも出れぬ昼寝かな  扇 
溜め池や夕陽に映える布袋草 石の花
迎火や今着きしかと玄関に 媛 香
16 真夏日や宇宙船めく洗濯機 べいこう
24 木の下で縁台に座り旱星  扇 
秋草を花瓶に挿して厨隅 石の花
10 朝顔のとりどりの色朝散歩 洋 三
15 送り火や嵐の中を煙立つ 媛 香
17 送り火や流るる烟父母の顔 洋 三
23 贈られて来し新走ひとり呑む 洋 三
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 窓を開け飛び込む蝉の時雨かな
コメント ※やはり季語は蝉の時雨でなく、蝉時雨。分断は如何か
詠替えて ※窓開けて飛び込む風と蝉時雨
 
◇ 2番 幼子やヨーヨーはずむ夜店市
コメント ※夜市。夜店は同じ
詠替えて ※ヨーヨー売り場に幼子はしゃぐ夜店かな
   
◇ 3番 南京錠手摺りにあまた秋夕焼
コメント ※「手摺りにあまた」、「あまた手摺りに」どちらが良いですか?
詠替えて ※南京錠あまた手摺りに秋夕焼
   
◇ 4番 終戦日復員の父するどき眼
コメント
詠替えて ※復員の父の眼厳し終戦日
   
◇ 5番 コロナ風外にも出れぬ昼寝かな
コメント
詠替えて ※外出むなしコロナ禍の三尺寝
   
◇ 6番 溜め池や夕陽に映える布袋草
コメント ※上五の事を中、下で言ったので、取り合わせでなく一物仕立てで
 「溜め池」と言うと汚い感じがする。池の名前などで
詠替えて ※大池に映える夕陽や布袋草 / 新池に〜
 
◇ 7番 冠水にサンダル泳ぐ交差点
コメント ※集中豪雨の影響でしょうか。サンダルも泳ぐも夏の季語
詠替えて ※サンダルぷかぷか冠水の交差点
   
◇ 8番 秋草を花瓶に挿して厨隅
コメント
詠替えて ※秋の草生けて厨を飾りけり / 秋草を花瓶に飾る厨かな
   
◇ 9番 迎火や今着きしかと玄関に
コメント ※「考妣」は亡くなった父母。 玄関に帰り着いた気配がした、、
詠替えて ※玄関に父母(ふぼ)の気配や門火焚く/玄関に考妣の気配門火焚く
   
◇10番 朝顔のとりどりの色朝散歩
コメント
詠替えて ※色とりどりの朝顔ながむ散歩道
 
◇11番 優しさは紫陽花の葉の青さかな
コメント
詠替えて
◇12番 終戦日繰り返すまじ核脅威
コメント ※広島、長崎の核被害の恐ろしさを二度と許すまい
詠替えて ※核戦争二度と許さぬ終戦忌 / 終戦忌もうお断り核被害
   
◇13番 ふる里や三軒分の墓洗ふ
コメント ※母屋も分家も友の墓も
詠替えて ※里帰り三軒分の墓洗ふ
   
◇14番 炎昼のさびた線路を一輛車
コメント ※切れを入れる
詠替えて ※炎昼や錆びし線路を一両車
   
◇15番 送り火や嵐の中を煙立つ
コメント ※一物仕立てで。 「や」で切る時以下を上五と無関係な内容で詠む。
詠替えて ※雨かぜの中の送り火煙立つ
    
◇16番 真夏日や宇宙船めく洗濯機
コメント
詠替えて
    
◇17番 送り火や流るる烟父母の顔
コメント ※一物仕立てにする。 6番、15番同様上五の「や」切りの使い方
詠替えて ※送り火の煙の中に父母の顔
 
◇18番 砥部の秋白磁模様に呉須の藍
コメント ※呉須(ごす)とは磁器の染付けに用いる藍色の顔料、
 このままで佳。 季語を下五に置くと
詠替えて ※白磁に描く呉須の染め付け砥部の秋
   
◇19番 日傘もち買い物かごにマスク入
コメント ※「日傘」夏、「マスク」冬の季語だがコロナで年中使用で季節感は無い
詠替えて ※買い物籠にマスク2箱秋暑し / 日傘たたみ買い物籠に布マスク 
   
◇20番 秋高し曝す原爆死者名簿
コメント ※曝するとは日にさらすこと
詠替えて
   
◇21番 戦やめむひまわりの国児は独り
コメント ※戦争孤児の戦を止めよの叫びと平和の花向日葵
詠替えて ※戦やめよひまわり翳す孤児の声
 
◇22番 通り雨えのころ草を?しとど打ち
コメント ※「えのころ草」は6文字になるので「猫じやらし」とす
詠替えて ※通り雨にしとど打たれし猫じやらし
 
◇23番 贈られて来し新走ひとり呑む
コメント ※順番を変え名詞止めにすると安定感あり
詠替えて ※独酌で友に貰いし新はしり
 
◇24番 木の下で縁台に座り旱星
コメント ※縁台だから座るを省略。 暑い夜に涼を求めて見る夏の星
詠替えて ※木の下の縁台に見る旱星

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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