| 番 号 | 選 句 | 俳 号 | 得票 |
| 1 | 紅葉の木漏れ日映る山野峰 | 扇 | １ 票 |
| (はなぶさ)こんな道を歩いてみたいですね。 | |||
| 2 | 百舌鳥啼きし原野に木立たたずまふ | 石の花 | １ 票 |
| ( 扇 ) 静かな中で甲高く鳴き驚きますね | |||
| 3 | 鳩吹くや森柔らかく会釈して | べいこう | ２ 票 |
| ( 扇 ) 歌うような柔らかい鳴き声ですか | |||
| (逸 茶) 森の会釈がいいですね | |||
| 4 | 天高しパラグよ双海空ながむ | はなぶさ | ２ 票 |
| (べいこう)景が雄大 | |||
| (媛 香) 秋空の彼方に悠々と浮いて居るようにパラグライダーが | |||
| 眺めている作者が居るのです | |||
| 5 | 一軒家峡にうずもれ初紅葉 | 石の花 | ４ 票 |
| (洋 三) 景がまざまざと浮かんでくる | |||
| ( 扇 ) 自然の紅葉ですね | |||
| (高 越) 淋しい一軒家にも紅葉が色付き始め、 | |||
| 秋の訪れを感じるのでした | |||
| (媛 香) 過疎化の一軒家昔は賑やかな集落だったのです訪ねて | |||
| 見れば木々は初紅葉に… | |||
| 6 | 誕生月コスモスが好きゆらゆらと | 媛 香 | |
| 7 | 山粧ふいずくも遅きなだら山 | はなぶさ | １ 票 |
| (石の花) 遠くに続くなだらかな山も粧ふっているのですね。 | |||
| 8 | 赤のまま咲きし土手下父母の墓 | 洋 三 | ３ 票 |
| (はなぶさ)赤のままに守られる自然でよい | |||
| (逸 茶) 哀愁を感じます | |||
| (高 越) 御両親のお墓の周りには赤のままが。 | |||
| 地味だけど長く咲きます | |||
| 9 | 後の月現るるを待つ窓際で | 媛 香 | １ 票 |
| (洋 三) じっとしているのか、何が飲食でも読書でも | |||
| 10 | 長き夜や妻は読書に吾はラヂオ | 高 越 | ４ 票 |
| (はなぶさ)秋の夜長よい過ごし方ですね。 | |||
| (洋 三) 本当によくあること | |||
| ( 扇 ) お互いマイペースで | |||
| (媛 香) 秋の夜長奥さんは静かに読書作者は野球でしょうか | |||
| それぞれに…それも良しですね | |||
| 11 | 白菊の四つ五つと咲き揃い | 洋 三 | １ 票 |
| (逸 茶) 「四つ五つ」の咲き様が目に浮かびます | |||
| 12 | 飛機降りて彼の地へ続く鰯雲 | 凡 | ３ 票 |
| (洋 三) あっちの方へ行くんだ | |||
| ( 扇 ) 空いっぱいの鰯雲ですね | |||
| (媛 香) 鰯雲が何処までも何処までも空港に着けば見渡せたのです | |||
| 13 | 晩秋の床に人の和 花所望 | べいこう | |
| 14 | 椿の実爆ぜて兄弟をちこちに | 高 越 | |
| 15 | 亡き母の繕いの跡夜なべかな | 逸 茶 | ３ 票 |
| ☆ 靴下の接ぎ遠い思い出 | |||
| (べいこう)夜なべ懐かしい響き | |||
| (高 越) 「母さんが夜なべをして手袋編んでくれた～」 | |||
| の唄を思い出しました | |||
| (石の花) 亡き母の夜なべの後のをしんみりと。 | |||
| 16 | 茜雲ひとり八十路の秋の暮 | 凡 | 5 票 |
| (べいこう)我もちかづけり | |||
| (洋 三) しみじみとした一人暮らしの景 | |||
| ( 扇 ) 「ひとり」をかみしめている様が伝わってきます | |||
| (高 越) 八十路に秋の暮れは淋しいが茜雲が明日への | |||
| 希希望を与えてくれる | |||
| (石の花) 年取るといつも一人ですね。 | |||
| 17 | 新米の握りめし食ふ野良しごと | はなぶさ | ４ 票 |
| (洋 三) 一人中ですか、昼食とってまで？ | |||
| ( 扇 ) 美味しそう仕事もはかどりますね | |||
| (石の花) 自分で作った新米を食べながらの野良仕事。 | |||
| (媛 香) 新米をお握りにして野良仕事の昼食美味しそう | |||
| 18 | ドングリを数えながらの山登り | 扇 | ２ 票 |
| (高 越) 急で長い坂道も団栗を数えたり拾ったりしながら | |||
| いつの間にか目的地へ | |||
| (媛 香) 団栗を拾いながら山登り近く山でしょうか | |||
| 19 | 里の道七つ折れてる初紅葉 | 石の花 | |
| 20 | 老いらくの旅のお供に秋時雨 | 逸 茶 | １ 票 |
| ☆ 少し寂しい秋の旅 | |||
| (べいこう)ムードのある俳句 | |||
| 21 | 枯れ葉踏上り下りで成就社へ | 扇 | |
| 22 | 七回忌里は野萩の庭となり | 高 越 | １ 票 |
| (逸 茶) 「野萩の庭」が目に浮かびます | |||
| 23 | 訳ありの蜜柑むきつつ一人言 | 洋 三 | 5 票 |
| (はなぶさ)蜜柑になにを思いますか。 | |||
| (べいこう)ひとりごと良くわかります | |||
| (逸 茶) 世の不条理に「一人言」も増えますね | |||
| (石の花) 何を思案しているのでしょう。 | |||
| (媛 香) 訳ありのミカンが良いです味は変わりません | |||
| 24 | 秋夕焼ホームに啜るかけうどん | べいこう | ２ 票 |
| (はなぶさ)夕焼けを見ながらおうどんが美味しそうですよ。 | |||
| (高 越) 自分達で作ったうどんかな？ なお更おいしかった | |||
| 事でしょう | |||
| 25 | 城跡覇王を偲ぶ石の道 | 凡 | １ 票 |
| (はなぶさ)昔の栄華がしのばれますね。 | |||
| 26 | 秋深む亡夫の親友黄泉の国 | 媛 香 | |
| 27 | 馬なくば人また肥ゆる天高し | 逸 茶 | ２ 票 |
| ☆ 食欲の秋 | |||
| (はなぶさ)上手な一句ですね。 | |||
| (石の花) 今は、馬は見掛けないがやはり秋は人も | |||
| 肥ゆるのですね。 | |||