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第166回 披 講
第214回 披 講
最終更新日時 R 4.10.27 PM 12. 0
令和4年10月1日〜令和4年10月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染のピークも過ぎ大分落ち着いてきたようですが、でもまだ
    結構感染者はいます。気をつけてくださいよ。
    またのピークが心配されております。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
16 茜雲ひとり八十路の秋の暮 投票 5 票
23 訳ありの蜜柑むきつつ一人言 投票 5 票 洋 三
一軒家峡にうずもれ初紅葉 投票 4 票 石の花
10 長き夜や妻は読書に吾はラヂオ 投票 4 票 高 越
17 新米の握りめし食ふ野良しごと 投票 4 票 はなぶさ

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
赤のまま咲きし土手下父母の墓 洋 三
12 飛機降りて彼の地へ続く鰯雲
15 亡き母の繕いの跡夜なべかな 逸 茶
鳩吹くや森柔らかく会釈して べいこう
天高しパラグよ双海空ながむ はなぶさ
18 ドングリを数えながらの山登り
25 城跡覇王を偲ぶ石の道
27 馬なくば人また肥ゆる天高し 逸 茶
24 秋夕焼ホームに啜るかけうどん べおこう
百舌鳥啼きし原野に木立たたずまふ 石の花
山粧ふいずくも遅きなだら山 はなぶさ
後の月現るるを待つ窓際で 媛 香
11 白菊の四つ五つと咲き揃い 洋 三
20 老いらくの旅のお供に秋時雨 逸 茶
22 七回忌里は野萩の庭となり 高 越
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 紅葉の木漏れ日映る山野峰
コメント ※「山野峰」?  「山の峰」では?。 山野を生かし「かな」で詠歎。
詠替えて ※紅葉の木漏れ日映える山の峰
※紅葉の木漏れ日映える山野(さんや)かな 
 
◇ 2番 百舌鳥啼きし原野に木立たたずまふ
コメント ※季語は「百舌鳥(もず)」秋の季語」
詠替えて
   
◇ 3番 鳩吹くや森柔らかく会釈して
コメント ※「鳩吹く」秋の季語(人が鳩の鳴き声を真似て両手を合わせて吹くと
 言う珍しい季語)。下五(会釈して)がよく分からない
詠替えて
   
◇ 4番 天高しパラグよ双海空ながむ
コメント ※「パラグ」は「パラグライダー」と正確に。長い時は上五へ置く
詠替えて ※パラグライダー眼下に双海天高し (パラグライダーより見た双海)
 パラグライダー双海の空へ秋高し (双海から見た秋空とグライダー)
   
◇ 5番 一軒家峡にうずもれ初紅葉
コメント ※「埋もれ」で切れていないので、初紅葉が埋もれるのか家が埋もれて
 いるのか意味が曖昧になる。季語を上五に置いてみました
詠替えて ※初もみじ峡に埋(うず)まる一軒家
   
◇ 6番 誕生月コスモスが好きゆらゆらと
コメント ※誕生月より誕生日で。
詠替えて ※誕生日風に揺らめくコスモスが好き (5-7-7)
 
◇ 7番 山粧ふいずくも遅きなだら山
コメント
詠替えて
   
◇ 8番 赤のまま咲きし土手下父母の墓
コメント ※句材が多い。実態はそうかも知れないが土手下は省いてみました
詠替えて ※父母の墓まわりにあまた赤のまま
   
◇ 9番 後の月現るるを待つ窓際で
コメント ※「あらわるるをまつ」中八。「現るるを待つ」は説明。「待つ」で通じる。
  季語を下五に置くと座りが良い。
詠替えて ※夕餉終え窓際で待つ後の月 / 夕餉すみ縁側に待つ後の月
   
◇10番 長き夜や妻は読書に吾はラヂオ
コメント
詠替えて
 
◇11番 長き夜や妻は読書に吾はラヂオ
コメント
詠替えて
◇12番 飛機降りて彼の地へ続く鰯雲
コメント ※「飛機」は飛行機の事ですか? 上五は七文字でも可
詠替えて ※飛行機降りて彼の地へ続く鰯雲 / 着地後も彼の地へ続く鰯雲
   
◇13番 晩秋の床に人の和 花所望
コメント
詠替えて
   
◇14番 椿の実爆ぜて兄弟をちこちに
コメント ※実の中から種が数個出た事を兄弟姉妹に例えたのか?
 比喩の句は付き過ぎず、離れ過ぎずとも言われ難しい。
詠替えて
   
◇15番 亡き母の繕いの跡夜なべかな
コメント ※一物仕立てだが「繕いの跡」と「夜なべかな」が切れている
詠替えて ※在りし日の母の繕ふ夜なべの灯 / 亡き母の繕い跡や夜なべの灯
 夜なべして繕ふ妣の古き針山
    
◇16番 茜雲ひとり八十路の秋の暮
コメント
詠替えて
    
◇17番 新米の握りめし食ふ野良しごと
コメント ※「食ふ」と「野良仕事」が切れていないので意味が曖昧になる
 食う時の状況を加えて詠むと意味が通じ易いのでは
詠替えて ※新米の握りめし食ふ田の畦で(藁敷いて/昼休み/子等囲み等)
 
◇18番 ドングリを数えながらの山登り
コメント ※「ドングリ」は「団栗」か「どんぐり」で。団栗と山登りは季重なり。
  「数えながら」を「拾いながら」にしました
詠替えて ※団栗を拾ひながらの山登り(または「登山かな」)
   
◇19番 里の道七つ折れてる初紅葉
コメント ※「折れてる」が口語調(話ことば)。
詠替えて ※里の道七折れて逢ふ初紅葉 / 山道を七折れ八折れ初紅葉
   
◇20番 老いらくの旅のお供に秋時雨
コメント ※「に」でなく「や」で切る
詠替えて ※老いらくの旅のお供や秋時雨
   
◇21番 枯れ葉踏上り下りで成就社へ
コメント ※「上り下りで」が説明に。往きだけにし、周囲の環境を入れて
詠替えて ※青き空落葉踏みふみ成就社へ
 
◇22番 七回忌里は野萩の庭となり
コメント ※野萩は繁殖力が強いので庭を放置していたのでしょうか
詠替えて ※七回忌修す野萩の里の庭
 
◇23番 訳ありの蜜柑むきつつ一人言
コメント ※「一人言」は「独り言」で
詠替えて ※訳ありの蜜柑剥きつつ独り言
 
◇24番 秋夕焼ホームに啜るかけうどん
コメント
詠替えて
◇25番 城跡覇王を偲ぶ石の道
コメント ※城跡が字足らず。「に」、「の」か「や」を使い五音にする
詠替えて ※城跡に覇王を偲ぶ石の道
◇26番 秋深む亡夫の親友黄泉の国
コメント ※亡夫の親友と黄泉の国の関係が曖昧。(親友が黄泉へ行ったのか
 亡夫と親友が黄泉で逢ったのか)(あの世の事は分からない)
詠替えて ※黄泉で逢ふ亡夫の親友秋深む / 秋さぶや亡夫と親友黄泉に逢ふ
◇27番 馬なくば人また肥ゆる天高し
コメント
詠替えて

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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