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第166回 披 講
第215回 披 講
最終更新日時 R 4.11.27 PM 12. 0
令和4年11月1日〜令和4年11月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染の第8波がささやかれています。まだまだ気をつけてくださいよ。
    結構感染者はいます。気をつけてくださいよ。
    またのピークが心配されております。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
16 出し巻と汁の朝飯冬に入る 投票 5 票 洋 三
一木に雀千声秋茜 投票 4 票 べいこう
菩提寺の阿波の青石石蕗の花 投票 3 票 高 越
11 雨に負け風に負けても立つ芒 投票 3 票 逸 茶
銀輪や口笛重ね秋の朝 投票 2 票 べいこう

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
つる伸ばし水栽培の薩摩芋 媛 香
古書に栞みつけし開き文化の日 石の花
偕老が並んで食べる蜜柑かな 洋 三
城山の銀杏がえしの風の音 はなぶさ
日々に狭庭の木々も薄紅葉 媛 香
10 山奥で笑顔の夫婦芋掘に
12 白菊の芯に輝く陽の当り 洋 三
14 菊に酒思いがけずにはからずも 逸 茶
17 敬老日ボケます小唄はっとせり べおこう
19 銀杏散るはてなき瑠璃の並木道 はなぶさ
21 九ちゃんの浮かぶ笑顔や星月夜 高 越
24 落魄の知足の暮らし夜寒かな 逸 茶
25 コロナ禍や独り居気まま秋は来ぬ 媛 香
13 我が町に狭き路地あり神無月 石の花
15 細やかに柊の花時雨れいる 石の花
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 銀輪や口笛重ね秋の朝
コメント ※口笛重ね ?  作意と違うかも知れないが、、、
詠替えて ※口笛を吹いて銀輪秋惜しむ
   
◇ 2番 つる伸ばし水栽培の薩摩芋
コメント ※芋は里芋、さつまいもは薩摩薯、甘藷。蔓だから薩摩薯
詠替えて ※ 蔓の伸ぶ水栽培の薩摩薯 / 日々伸びぬ水栽培の薩摩薯
    (里芋で)水栽培の芋の葉三枚伸びにけり
◇ 3番 古書に栞みつけし開き文化の日
コメント ※「図書に栞」だから「見つけ」を省略し、見つけて開く時の気持ちを
   詠む。 (「そっと・わくわく・どきどき」等その時の気持ち)
詠替えて ※古書に栞そっと開くや文化の日  古書に栞わくわく開く文化の日  
   
◇ 4番 菩提寺の阿波の青石石蕗の花
コメント ※西条の青石、阿波にもある青石。青と石蕗の花の黄との対比佳
詠替えて
    
◇ 5番 偕老が並んで食べる蜜柑かな
コメント ※「偕老」とは夫婦が仲良く共に老いるまで連れ添うこと。
詠替えて ※偕老の並んで食べる蜜柑かな / 偕老の分け合う伊予の早生蜜柑
   
◇ 6番 城山の銀杏がえしの風の音
コメント ※「銀杏がえし」とは女の髪の結い方の一つ。二分し左右に曲げてそれ
 ぞれを輪を作り毛先を元結で根に結んだもの。明治以降は中年の髪型。
 従って「銀杏がえし」は季語にならない
詠替えて ※風に乗る銀杏黄葉や城の庭 
 
◇ 7番 日々に狭庭の木々も薄紅葉
コメント ※日に日に色を増す庭の紅葉を詠まれた。薄紅葉は色ずきかけた木々。
詠替えて ※日々に狭庭の木々の薄紅葉 / 昨日よりけふの色濃し夕紅葉
   
◇ 8番 神有祭や出雲みやげの白ワイン
コメント ※陰暦10月10日稲佐の浜で神迎えの神事があり、翌11日から7日間
 が出雲の神在祭。
詠替えて ※神在祭やワイナリーで飲む白ワイン
   
◇ 9番 一木に雀千声秋茜
コメント ※秋茜は蜻蛉の一種。赤蜻蛉。 茜色の空なら「秋夕焼」として
  季語を下五に置くと座りが良い。
詠替えて ※一木に雀千羽や秋夕焼 / 一木に千羽の雀秋夕焼
   
◇10番 山奥で笑顔の夫婦芋掘に
コメント ※「芋」は里芋のこと。「さつまいも」は薩摩薯、甘藷
詠替えて ※里山に笑顔の夫婦芋を掘る / 薯を堀る山に笑顔の老夫婦
 
◇11番 雨に負け風に負けても立つ芒
コメント ※雨風に負けても立つと説明した
詠替えて ※雨に濡れ風に揉まるや花芒
◇12番 白菊の芯に輝く陽の当り
コメント ※下五「当たり」をやめて
詠替えて ※白菊の芯の輝く黄色かな / 白菊の芯に零れる陽の光
   
◇13番 我が町に狭き路地あり神無月
コメント ※「〜狭き路地」なら「あり」は省略。 神無月の傍題「神の旅」
詠替えて ※狭き路地続く我が町神の旅 / 狭き路地に小さき社や神無月
   
◇14番 菊に酒思いがけずにはからずも
コメント ※?
詠替えて
   
◇15番 細やかに柊の花時雨れいる
コメント ※柊の花、夕時雨は共に冬の季語で季重なり
詠替えて ※ 花柊の微かに匂う雨上がり 
    
◇16番 出し巻と汁の朝飯冬に入る
コメント ※立冬の傍題(冬に入る、冬来る、今朝の冬)
詠替えて ※出し巻に汁の朝飯今朝の冬(または「冬に入る」)
    
◇17番 敬老日ボケます小唄はっとせり
コメント ※?  ボケ=>呆け
詠替えて ※?
 
◇18番 落ち葉舞う後期高齢健診へ
コメント ※季語では送り仮名は付けない 「落葉」
詠替えて ※落葉舞う後期高齢健診へ / 後期高齢健診場に舞う落葉
   
◇19番 銀杏散るはてなき瑠璃の並木道
コメント ※「瑠璃」(瑠璃色)とは紫色を帯びた紺色。  銀杏が散ると一面黄色
 の並木道だと思います、、、
詠替えて ※銀杏散る黄深々と並木道
   
◇20番   欠 番
コメント
詠替えて
   
◇21番 九ちゃんの浮かぶ笑顔や星月夜
コメント ※坂本九の「見上げてごらん夜の星を」って唄が想像されます
詠替えて
 
◇22番 お城下のなつかしき日の落ち葉ふむ
コメント ※俳句では「懐かしい」、「淋しい」など感情を示す言葉は使わないで別
 の言い方で詠む。     かつては公園内に出店など禁止だった
詠替えて ※在りし日の城下に今日も落葉降る / 公園に出店の匂う落葉道
 
◇23番   欠 番
コメント
詠替えて
 
◇24番 落魄の知足の暮らし夜寒かな
コメント ※「落魄」(らくはく):おちぶれること。零落。
 「知足」(ちそく):現状を満ち足りたものと理解し不満を持たないこと
詠替えて
◇25番 コロナ禍や独り居気まま秋は来ぬ
コメント ※立秋でもいいが、今は冬。季節を少し進めて、立冬
(「冬にいる」「今朝の冬」)
詠替えて ※コロナ禍も気儘な独り冬にいる / コロナ禍のひとり気儘や今朝の冬
◇26番   欠 番
コメント
詠替えて
◇27番 菊の花仏壇にさし言葉かけ
コメント ※一句に動詞は一個以下で
詠替えて ※仏壇に朝の挨拶菊の花 

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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