戻る
第166回 披 講
第216回 披 講
最終更新日時 R 4.12.27 PM 12. 0
令和4年12月1日〜令和4年12月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染の第8波がささやかれています。まだまだ気をつけてくださいよ。
    結構感染者はいます。気をつけてくださいよ。
    またのピークが心配されております。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
番 号            特 選 5 句 俳 号
23 閉店の枯れ蔦覆ふ喫茶店 投票 6 票 媛 香
枯れ葉舞い話はつきぬ南楽園 投票 4 票
16 齢重ね訃報の多き師走かな 投票 4 票 石の花
17 炬燵にてジャズバージョンの「枯葉」聴く 投票 4 票 高 越
個々の趣味集めて展示文化の日 投票 3 票 石の花

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
冬ざれや市内電車は二人だけ 洋 三
罪ありてこころの内の煤払い 逸 茶
鴨遊ぶ川ゆるやかに流れゆき 洋 三
13 気高くも庭に一輪冬薔薇 逸 茶
15 湯豆腐の湯気の向こうに妻の顔 べいこう
手弱女の指先染める吊し柿 べいこう
14 味噌汁香る穏やかな冬の朝 はなぶさ
我が家まで秋風に乗り列車の音 媛 香
ゆつくりと回る日時計山眠る 高 越
10 負けて勝つ泪の子らに虎落笛 べいこう
12 夢覚めし在りし日の夫と紅葉狩り 媛 香
22 冬木立風が吹き抜け空蒼く 石の花
21 掃除終え眺める山に雪便り 高 越
20 南予旅クウ-ポン付いて秋の旅
24 鯛めしと鯛のお汁に紅葉浮く
   
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
若草句会 掲示板
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 我が家まで秋風に乗り列車の音
コメント ※秋風または北風で。 風に乗って列車の音が聞こえたと読みました
詠替えて ※列車の汽笛秋風にのり我が家まで
※北風吹くや列車の汽笛わが家まで
   
◇ 2番 個々の趣味集めて展示文化の日
コメント ※「集めて展示」が説明に
詠替えて ※色々な趣味の展覧文化の日    
◇ 3番 手弱女の指先染める吊し柿
コメント ※手弱女(たおやめ / たわやめ):たおやかな・しなやかな女。
詠替えて ※  
   
◇ 4番 冬ざれや市内電車は二人だけ
コメント ※「だけ」が口語的。二人だけと言わず「客二人」。かな文字で柔らかく
詠替えて ※冬ざれや市内電車に客ふたり
    
◇ 5番 俳壇で師の優しさに年越しす
コメント
詠替えて ※俳壇の講師やさしや去年今年
   
◇ 6番 枯れ葉舞い話はつきぬ南楽園
コメント ※三段切れ気味なので、順番を変えて  (7−7−5)
詠替えて ※話は尽きぬ南楽園に枯葉舞う
 
◇ 7番 罪ありてこころの内の煤払い
コメント ※「煤払う」と言い切ったらどうでしょうか
詠替えて ※罪ありてこころの内の煤払う
   
◇ 8番 鴨遊ぶ川ゆるやかに流れゆき
コメント ※鴨遊ぶを鴨群るる 又は 鴨の群れにしました
詠替えて ※加茂川の流れ緩やか鴨群るる(または 「〜鴨の群れ」)
   
◇ 9番 ゆつくりと回る日時計山眠る
コメント ※季語を上五に置き下五は名詞止めにしました 
詠替えて ※山眠るゆつくり回る花時計
   
◇10番 負けて勝つ泪の子らに虎落笛
コメント ※中七を「や」で切ってみる
詠替えて ※負けて勝つ子らの泪や虎落笛
 
◇11番 三冬冴ゆ佳句に花咲く人間詩
コメント ※三冬、冴ゆ 共に冬の季語 花(咲く)も季語
詠替えて ※三冬や佳句に深みの人間詩
◇12番 夢覚めし在りし日の夫と紅葉狩り
コメント ※中七が中八に。 「紅葉狩」:季語では送り仮名「り」は不要
詠替えて ※紅葉狩夫と出会いし夢の中 / 在りし日の夫と紅葉見夢の中
   
◇13番 気高くも庭に一輪冬薔薇
コメント ※気高くも:気高いけれども と 反語にも取れるので
詠替えて ※一輪の気高き色や冬薔薇 / 上品な色の一輪冬の薔薇
   
◇14番 味噌汁香る穏やかな冬の朝
コメント
詠替えて
   
◇15番 湯豆腐の湯気の向こうに妻の顔
コメント ※奥さんのどんな顔かを詠めたら良いのだが
詠替えて ※湯豆腐の湯気にぼやける妻の顔
※湯豆腐の湯気の向こうに○○○妻 (○に適当な言葉を)
    
◇16番 齢重ね訃報の多き師走かな
コメント
詠替えて
    
◇17番 炬燵にてジャズバージョンの「枯葉」聴く
コメント ※「枯葉」は元はシャンソン?
詠替えて
 
◇18番 冬ざれや石手の土手を歩きおり
コメント ※おり=>をり  石手と特定しなくても土手と言えば川べりと分かる
詠替えて ※冬ざれの土手をとぼとぼ歩きをり / 堤防を男がひとり冬ざるる
   
◇19番 煩悩や殺しそびれて除夜の鐘
コメント ※上五の「や」をやめて一物仕立てにしてみました
詠替えて ※寅年の煩悩払う除夜の鐘
   
◇20番 南予旅クウ-ポン付いて秋の旅
コメント ※旅が二度出て来るのでどちらかに
詠替えて ※南予路をクーポン付きで秋の旅
   
◇21番 掃除終え眺める山に雪便り
コメント
詠替えて
 
◇22番 冬木立風が吹き抜け空蒼く
コメント ※冬木立を下五に。〜が〜する:説明になる
詠替えて ※空蒼く風の吹き抜く冬木立
 
◇23番 閉店の枯れ蔦覆ふ喫茶店
コメント
詠替えて
 
◇24番 鯛めしと鯛のお汁に紅葉浮く
コメント ※鯛飯に紅葉は浮くとは言わないのでは?「浮く」のは汁にだろう
詠替えて ※鯛めしの椀のすましに紅葉浮く

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

            このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。