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第166回 披 講
第218回 披 講
最終更新日時 R 5. 2..27 PM 12. 0
令和5年 2月1日〜令和5年 2月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染の第8波がささやかれていまいましたが、ピークは過ぎたようです。
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
     4月から第5類指定になるようですが、いかがなものでしょうね。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
侘助の一枝添えて回覧板 投票 5 票 べいこう
雑煮祝ふはじまり迎ふ幸せよ 投票 4 票
艱難の殻を破りて蕗の薹 投票 4 票 逸 茶
10 白杖のおと軽やかに春隣 投票 4 票 逸 茶
25 雪ふるる村を優しき色にして 投票 4 票 はなぶさ

    

番 号 入 選 15 句        俳 号
芥子菜の漬物入れた茶漬けかな 石の花
16 去年今年生かされ生きる有り難さ
19 冬日射し点滴一滴真珠玉 媛 香
22 朝霧に港の灯り包まれし 媛 香
26 朝東風に向いてペタル強く踏み 洋 三
軒下に古巣がありて里の家 石の花
11 梅の香にひたすら眠る幼児よ 洋 三
12 梅開く凡句を詠みて五歳や はなぶさ
14 大笊に恵比寿大黒春隣 高 越
17 球春や五体を土へ救児燃ゆ べいこう
20 はや如月老の坂をころげおつ はなぶさ
24 甘酒の臭いにつられ冬の夜
愛しさに文をしたため霜夜かな 逸 茶
湯の町に春の雪降る宝厳寺 高 越
玉椿の蕾膨らむ神の庭 高 越
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 愛しさに文をしたため霜夜かな
コメント ※「〜を」が散文的表現
 からの迎え風と言い、これが吹くと寒が戻ると言う。
詠替えて ※愛しさの文したためし霜夜かな
   
◇ 2番 雑煮祝ふはじまり迎ふ幸せよ
コメント ※はじまり迎ふのは年の初めだろか?
 今時は猫も犬も家族の一員
詠替えて ※雑煮祝ふこの一年に幸あれと
※家族皆の健康祝ふ雑煮かな
 
◇ 3番 湯の町に春の雪降る宝厳寺
コメント ※「春の雪」で春の季語。傍題は淡雪
詠替えて
   
◇ 4番 火矢まとう海へ拝礼爺の春
コメント ※春は季語だが「爺の春」は季語?
詠替えて
    
◇ 5番 艱難の殻を破りて蕗の薹
コメント ※艱難;かんなん
詠替えて
   
◇ 6番 玉椿の蕾膨らむ神の庭
コメント
詠替えて ※ 
 
◇ 7番 芥子菜の漬物入れた茶漬けかな
コメント ※芥子菜(からしな):春の季語。
「入れた」言わなくても分かる
詠替えて ※さらさらと芥子菜漬の茶漬かな
   
◇ 8番 侘助の一枝添えて回覧板
コメント ※このままでも分かるが下六なので頭へ
詠替えて ※回覧板に紅き侘助一枝添へ
※回覧板に有楽椿(うらくつばき)の一枝添へ
   
◇ 9番 軒下に古巣がありて里の家
コメント ※古巣と言えば「ありて」は不要。詠み替え
は季重なりだが初つばめが優位で可
詠替えて ※故郷の軒に古巣や初つばめ
    
◇10番 白杖のおと軽やかに春隣
コメント ※このままでも良いと思うが季語の前に切
 れを入れる(切れ字でない切れ)と
詠替えて ※白杖の音の軽やか春隣
   
◇11番 梅の香にひたすら眠る幼児よ
コメント ※一物仕立ての句だが取り合わせで詠む
詠替えて ※梅の香やひたすら眠る幼子よ
 
◇12番 梅開く凡句を詠みて五歳や
コメント ※凡句と言わず誉めてあげて下さい
 俳句のリズムを整えて
詠替えて ※観梅や五歳と思えぬ佳句を詠み
   
◇13番 鈴なりの柿に集まる鳥の群れ
コメント
詠替えて
◇14番 大笊に恵比寿大黒春隣
コメント ※笊:ざる。椿まつりの縁起物店だろうか?
詠替えて
   
◇15番 伊予路には椿祭りよ春を呼ぶ
コメント ※順番を替えて句またがりで詠むと
詠替えて ※伊予路には 春呼ぶ椿 祭りかな
 椿さん終われば伊予に春が来ぬ
    
◇16番 去年今年生かされ生きる有り難さ
コメント ※順番を替えてみました
詠替えて ※生かされて生きる幸せ去年今年
    
◇17番 球春や五体を土へ救児燃ゆ
コメント ※救児とは? 球児では。球春は季語?
 「九春」なら春の傍題で春の90日間
詠替えて ※九春や五体を鍛え球児燃ゆ
   
◇18番 早春に土手で投げ合うボールかな
コメント ※投げ合うボール=>キャッチボール
詠替えて ※土手を背にキャッチボールや日脚伸ぶ
   
◇19番 冬日射し点滴一滴真珠玉
コメント ※春の季語で詠むと
詠替えて ※真珠玉のやうな点滴風光る
   
◇20番 はや如月老の坂をころげおつ
コメント ※「〜を」が散文的。切れ字で如月を詠歎
詠替えて ※如月や急な坂道落ちるかに
    
◇21番 芥子菜漬舌射す味や朝餉時
コメント ※三段切れ気味。「の」でつなぐと
詠替えて ※芥子菜漬の舌刺す味や朝餉時
※芥子菜漬舌刺す味の朝餉かな
  
◇22番 朝霧に港の灯り包まれし
コメント ※「し」は過去形。「て」で余韻を持たす
詠替えて ※朝霧に港の灯り包まれて
※朝霧に港の灯(あかし)滲みけり
※朝霧に滲む港の灯かな
  
◇23番 忠魂碑海みはるかし石蕗の花
コメント ※三段切れ
詠替えて ※忠魂碑より見渡す海路石蕗の花
※忠魂碑の前は海原石蕗の花
  
◇24番 甘酒の臭いにつられ冬の夜
コメント ※「臭い」より「匂い」の方が良い匂い
詠替えて ※甘酒の匂い香(かぐわ)し冬の夜
 
◇25番 雪ふるる村を優しき色にして
コメント ※優しき色とはどんな色? 
詠替えて ※雪降るや村一面を一色に
 
◇26番 朝東風に向いてペタル強く踏み
コメント ※このままでも良いが散文的。切れを使う
詠替えて ※朝東風やヘルメット付けペダル漕ぐ
 
◇27番 受験生ひと踏ん張りとコタツ抱き
コメント ※コタツは漢字の炬燵で
詠替えて ※受験生ひと踏ん張りと炬燵抱き
※受験生最後の踏ん張り炬燵抱き
 

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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