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第166回 披 講
第219回 披 講
最終更新日時 R 5. 3..27 PM 12. 0
令和5年 3月1日〜令和5年 3月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染の第8波がささやかれていまいましたが、ピークは過ぎたようです。
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
     4月から第5類指定になるようですが、いかがなものでしょうね。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
10 長考の棋士に寄り添う寒椿 投票 5 票 べいこう
袴を脱がす夫や土筆の卵綴じ 投票 4 票 高 越
16 春光に人生百を目指すけふ 投票 4 票 はなぶさ
春告草白磁器に映え砥部の里  投票 3 票 逸 茶
昨今は御殿を持たず内裏雛 投票 3 票 石の花

    

番 号 入 選 11 句        俳 号
残り餅ぼたかきなこか思案せし はなぶさ
12 花筏風に吹かれて池の隅 石の花
13 亡き母と菜の花揺らし単線に 媛 香
18 雉啼いて伯耆大山目覚めけり べいこう
花一杯吉野の山に射す夕日 洋 三
14 音もなく降る春雨の樹にやさし 洋 三
19 薄氷や老兵の去るあしたかな  逸 茶
20 空の青桜満開天満宮 洋 三
啓蟄や笑顔で卓球活気ずき はなぶさ
11 蝶一羽彼の化身かと纏わりて 媛 香
21 針供養吐息まじりの母偲ぶ べいこう
   
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 袴を脱がす夫や土筆の卵綴じ
コメント ※土筆の袴は固くて苦いので取り除き料理します
詠替えて ※袴取り夕餉土筆の卵綴じ
   
◇ 2番 春告草白磁器に映え砥部の里
コメント ※春告草は「梅」の傍題。
詠替えて ※白磁器に映ゆる紅梅砥部の里
 
◇ 3番 法の庭空き地に植木市開き
コメント ※法の庭とはどこでしょうか?
詠替えて ※?
   
◇ 4番 啓蟄や笑顔で卓球活気ずき
コメント ※啓蟄の頃は暖かくなり、体も良く動き卓球も活気
 ずきます
詠替えて ※啓蟄や笑顔の卓球元気出づ
 活気出づ笑顔で卓球地虫出づ
    
◇ 5番 デイケアのパタカラ体操蝶の昼
コメント ※「パ」「タ」「カ」「ラ」と舌を繰り返し動かし誤嚥を防
  ぐ舌の体操。 一般的に知られてないと思うので
詠替えて ※デイケアで舌の体操蝶の昼 
   
◇ 6番 昨今は御殿を持たず内裏雛
コメント ※なぜ御殿が無くなったか? 飾る場所が無いのか
詠替えて ※洋風増えて御殿なき内裏雛 
 
◇ 7番 花一杯吉野の山に射す夕日
コメント ※花一杯は花満開で
詠替えて ※夕日射す花満開の吉野山
 満開の吉野の山や夕桜
   
◇ 8番 城崎や咲く湯の華の涅槃かな
コメント ※「〜や〜かな」は×  切れ字は一句に一つ
詠替えて ※温泉に咲くや湯の華涅槃西風
 湯の華の城崎温泉春の風
   
◇ 9番 残り餅ぼたかきなこか思案せし
コメント ※お彼岸の「ぼた餅」に「餡か黄な粉か思案した」と
 か、正月の「残り餅」に付ける餡かきな粉か思案?
詠替えて ※?
    
◇10番 長考の棋士に寄り添う寒椿
コメント ※長考の棋士とは長々と考える棋士のこと。
 藤井聡太さんは長考かつ早打ちとか
詠替えて ※なし
   
◇11番 蝶一羽彼の化身かと纏わりて
コメント ※纏う(まとう)。一頭と言わずに
詠替えて ※彼の人の化身か蝶の付き纏ふ
 
◇12番 花筏風に吹かれて池の隅
コメント ※風といえば吹くは無くても分かる
詠替えて ※花筏風に押されて池の隅
   
◇13番 亡き母と菜の花揺らし単線に
コメント ※「亡き母と見たのは菜の花を揺らし単線を走る
 電車」と読んだのですが如何でしょうか?
詠替えて ※亡き母や菜の花揺らす一両車
 
◇14番 音もなく降る春雨の樹にやさし
コメント ※春雨の説明になりました
詠替えて ※春雨や木々に優しき音のして
 春雨の音無き音や木々目覚む
    
◇15番 まだ青き穂麦の道をサイクリング
コメント ※まだ青きが説明っぽくなった
詠替えて ※きょろきょろと穂麦横目にペダル漕ぐ
    
◇16番 春光に人生百を目指すけふ
コメント ※切れを入れて季語に元気を託す。季語を「や」切る
詠替えて ※春光や人生百歳目指し生く
    
◇17番 雨雲に水田広がり蛙啼く
コメント ※16同様切れが無い。口語の説明になった
詠替えて ※雨雲や水田増えて蛙啼く
 水田に蛙啼く日や雨近し
   
◇18番 雉啼いて伯耆大山目覚めけり
コメント ※雉と大山の取り合わせ。このままで良いと思う。
  切れ字「や」を使うと
詠替えて ※雉啼くや伯耆大山目覚めきて
   
◇19番 薄氷や老兵の去るあしたかな
コメント ※「〜や〜かな」は× 一句に切れ字は一つ
詠替えて ※ 薄氷や老兵去るは明日の午後
   
◇20番 空の青桜満開天満宮
コメント ※三段切れ
詠替えて ※天満宮へ風の潮騒朝桜
 枝揺らす神の庭木や桜東風
    
◇21番 針供養吐息まじりの母偲ぶ
コメント
詠替えて ※なし
 
  

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
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