戻る
第166回 披 講
第220回 披 講
最終更新日時 R 5. 4..27 PM 12. 0
令和5年 4月1日〜令和5年 4月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」の感染の第8波がささやかれていまいましたが、ピークは過ぎたようです。
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
     4月から第5類指定になるようですが、いかがなものでしょうね。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 
番 号            特 選 5 句 俳 号
24 春暁に夢のつづきを惜しむかな 投票 5 票 逸 茶
石仏並ぶ寺の曼荼羅樟若葉 投票 4 票 高 越
18 同胞(はらから)とむかしを語る春の宵  投票 4 票 逸 茶
12 春を詠むこころに窓のあるごとし 投票 3 票 べいこう
16 沈丁花ひっそり咲いて匂いけり 投票 3 票 洋 三

    

番 号 入 選 11 句        俳 号
入学式終えて立ち寄る幼稚園 高 越
17 川底に蝌蚪が群れてる夕間暮れ 石の花
零れ桜地面ピンクに埋め尽くす 媛 香
蝶が舞ふ洗濯物に風そよぐ 洋 三
詩ごころはわれより学べ山桜 べいこう
13 飛びたいな蝶のように空高く 洋 三
14 満開や酒酌み交わし花めでる はなぶさ
20 土蛙鳴き声聞けぬ水田消え 石の花
22 院外に歩行リハビリ桜吹雪 媛 香
蝌蚪の紐生まれる時や小雨降る 石の花
桜舞う淡きつぼみやつばらかに はなぶさ
来世まで匂い残せよ散り桜 逸 茶
19 雨降つて伸びる筍ちじむ背 高 越
頼もしき青年となり卒業す頼もしき青年となり卒業す べいこう
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
若草句会 掲示板
 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 入学式終えて立ち寄る幼稚園
コメント ※この間まで通っていた幼稚園。園長先生へ入学の報告に?
詠替えて
   
◇ 2番 桜舞う淡きつぼみやつばらかに
コメント ※桜舞う(散る)と淡き蕾の桜が入り混じり、景が読めない 
( つばらか:こまごました/ くわしいさま/ つまびらかなさま )
詠替えて ※?
 
◇ 3番 零れ桜地面ピンクに埋め尽くす
コメント ※咲き零れ散る桜の景が見えます
詠替えて ※花吹雪地面ピンクに染めにけり 
 飛花落花地面はピンクの絨毯に
   
◇ 4番 来世まで匂い残せよ散り桜
コメント ※東風吹かばにほひおこせよ梅の花〜道真の歌のリズム、、、
詠替えて ※満開の桜の香り永久にかな
    
◇ 5番 来世まで匂い残せよ散り桜
コメント ※頼もしい青年になって卒業すると読んだ。が
  卒業の後には世界へ羽ばたく青年になれと詠み替えてみた
詠替えて ※卒業生世界へ羽ばたく青年に 
   
◇ 6番 蝶が舞ふ洗濯物に風そよぐ
コメント ※「蝶が舞っている」「洗濯物には風がそよいでいる」と読むか  
 「蝶の舞っている洗濯物へ風がそよいでいる」と読むか
詠替えて ※蝶舞うや洗濯物にそよぐ風
 風に乗り洗濯物に蝶飛来
◇ 7番 蝌蚪の紐生まれる時や小雨降る
コメント ※「蝌蚪の紐」:透明のヌルヌルした紐状に連なり中に卵があり、
 これが孵りお玉杓子が生まれる。今、生まれようとしている
詠替えて ※生まるるや小雨の池に蝌蚪の紐
   
◇ 8番 石仏並ぶ寺の曼荼羅樟若葉
コメント ※大小の石仏を曼荼羅に並べた石手寺と思われるが、「並ぶ」
 と言わなくても
詠替えて ※石仏の寺の曼荼羅樟若葉
   
◇ 9番 詩ごころはわれより学べ山桜
コメント ※山桜に命令。「山桜よ詩のこころは私から学びなさい」 ??? 
 いまひとつ意味が分からない
詠替えて ※?
   
◇11番 院外に出れば晴天花満開
コメント ※そのとおりだが、院外にと言えば「出れば」は要らないかも?
詠替えて ※診察終えて心晴々桜満開
 
◇12番 春を詠むこころに窓のあるごとし
コメント ※比喩の句だが句意が分かりにくいのでリフレインで詠んでみた
詠替えて ※春を詠む心の窓を開けて詠む
   
◇13番 飛びたいな蝶のように空高く
コメント ※蝶飛ぶや吾も飛びたし空高く(硬い! 原句の方がいい)
詠替えて ※蝶飛ぶや吾も飛びたし空高く(硬い! 原句の方がいい)
 飛びたいなー蝶々のように空高く
 
◇14番 満開や酒酌み交わし花めでる
コメント ※酒酌み交わすのが先か?花を愛でるのが先か?
詠替えて ※花愛でて酒酌み交わす夜の宴
 満開の桜の下の宴かな
    
◇16番 沈丁花ひっそり咲いて匂いけり
コメント ※瑞香:沈丁花の傍題
詠替えて ※瑞香の花のびつしり香りをり
    
◇17番 川底に蝌蚪が群れてる夕間暮れ
コメント ※’〜が〜する’は散文的。夕間暮れ:夕方薄暗くて良く見えない
詠替えて ※夕暮れの浅瀬に集う蝌蚪の群れ
 蝌蚪群るる川の浅瀬や夕日落つ
   
◇18番 同胞(はらから)とむかしを語る春の宵
コメント ※春宵:しゅんしょう
詠替えて ※若き日を語るはらから春の宵 / 春宵やむかしを語る同胞と
   
◇19番 雨降つて伸びる筍ちじむ背
コメント ※縮む=ちぢむ
詠替えて ※雨降るや伸びる筍ちぢむ背
   
◇20番 土蛙鳴き声聞けぬ水田消え
コメント ※放棄の田畑や、畦のコンクリ化で蛙が生活出来なくなった
詠替えて ※放棄田の増えて蛙の声も無く
 蛙の声聞かぬ水田となりにけり
    
◇22番 院外に歩行リハビリ桜吹雪
コメント ※下五の桜吹雪が六文字なので上五へ置く
詠替えて ※桜吹雪浴びてリハビリ試歩の道
 
◇23番 春風や卓球の声冴え返る春風や卓球の声冴え返る
コメント ※春の風は暖かくのどか、冴返るは凍返るとか寒の戻りを意味。
 春風か冴え返るかのどちらかで詠む
詠替えて ※春風や卓球試合の弾む声
◇24番 春暁に夢のつづきを惜しむかな
コメント ※名詞+「かな」が多数。なので代わりに「けり」、「や」を使うと
詠替えて ※春暁の夢の続きを惜しみけり
 春暁や夢の続きを枕辺に
  

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
            皆さんに紹介します。
                     メールアドレス:i-yama0812@lapis.plala.or.jp

            このメールアドレスをクリックしても送れない場合は投句・選句の時のメールで
            送ってください。本ページに即反映いたします。