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第166回 披 講
第221回 披 講
最終更新日時 R 5. 5..27 PM 12. 0
令和5年 5月1日〜令和5年 5月20日 投句分

    

紫 陽 花 の コメント
    「オミクロン」は感染症第5類に指定されました。感染者数の公表もしなくなりましたが
    結構感染者はいますので気をつけてくださいよ。
    我々は俳句を作成することに楽しみを持ちましょう。
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夏井いつきさんの俳句バトル・俳句さく咲く等を参考に各気の付いた 
ことをコメントしていきたいと思います。会員の皆様も披講選句とは別に、各句
の気の付いたこと、また添削句を寄せて頂ければ幸いです。またその添削に対して 
の別な意見があれば寄せて頂きそれをこの画面で追加表示させて頂きます。 
従って、この画面は逐次更新していきますので次号が発表されるまで気の付いた 
ときに鑑賞して下さい。
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  とばについて 01  (オノマトペ)について
  ことばについて 02 (いろいろな詠みのことば)について
  「俳句の形と切れ」について再考
  「俳句の字あまり」について再考
各句の気の付いた点とかその他のコメントは、選句編集の
  後に付けております。ご希望の方は閲覧してください。
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番 号            特 選 5 句 俳 号
薫風に漕ぐ銀輪の旅路かな  投票 5 票 逸 茶
矢車の音せし村のひるげかな 投票 4 票 べいこう
18 新茶汲む木臼最後の滴まで 投票 4 票 高 越
19 こいのぼり無人駅舎に色そえて 投票 4 票 はなぶさ
15 青蛙窓に張り付き白い腹 投票 3 票 媛 香

    

番 号 入 選 13 句        俳 号
藤の花こぼれるほどに匂いたち はなぶさ
11 よろしければカーネーションより吟醸酒 高 越
幼子の息はつらつと山若葉  逸 茶
樟若葉川原の土手にベンチあり 石の花
10 太陽のスポットライト子どもの日
樟若葉外反拇趾を母ゆずり 石の花
朝刊にダムの水嵩走り梅雨 高 越
ロゼ色の花嫁唄う聖5月 べいこう
庭の木々新緑に映え揺れにけり 媛 香
12 石手土手樟の若葉の一木あり 石の花
13 厨窓開ければ植田なりにけり 媛 香
17 衣紋竹母を呼び込む里情話 べいこう
20 行春や信濃の流れ佐渡の海
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若草句会 掲示板
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       俳句を詠む時に気を付ける事の一つに          
  
俳句は短い詩なので、言いたい事を全て書いてしまわないで省略して
読み手に想像して貰う。
色々な読み方がされる程面白く楽しい俳句になります。
  
季語を信頼し、季語に思いを託します。原則として一句に一季語です。
季節は原則当季で詠みます。どうしても必要なら少し先の季節でも可。

 (過ぎ去った季節では季語の力が弱くなる) 

  
取り合わせの句では、中七、下五で季語の説明にならない様にし
中七、下五は上五と無関係の事を詠みます。
  
季語に送り仮名は不要です。歳時記で確認して使う様にしましょう。
例 「書き初め」は「書初」、「福引き」は「福引」など
  
動詞は原則的に一句に一動詞です。多くなると句がまとまりません。
  
五七五の内で文字が字余りになる場合は上五に置くと気になりません。
中七、下五の字余りは句に締まりがなくなり、リズムも悪くなります。

  

番 号       俳句 及び コメント・詠替え等 
◇ 1番 矢車の音せし村のひるげかな
コメント ※矢車:鯉幟の傍題。「せし」は過去形なので現在形で
詠替えて ※矢車のあまた音するひるげ / 矢車のぐるぐるまわる昼餉時
   
◇ 2番 樟若葉外反拇趾を母ゆずり
コメント ※「〜を」が誤って読まれそうだから、「〜は」又は「〜の」とはっきり
詠替えて ※樟若葉外反拇趾は母ゆずり / 樟若葉外反母趾の母ゆずり
 
◇ 3番 幼子の息はつらつと山若葉
コメント ※「山若葉」でもいいが、「山笑う」と情景を季語に託しました
詠替えて ※幼子の動作はつらつ山笑う
   
◇ 4番 藤の花こぼれるほどに匂いたち
コメント ※匂い立ち=>匂い立つ または 匂い(香り)かな
詠替えて ※藤の花こぼれるほどに匂い立つ /藤房のこぼれるほどの香りかな
    
◇ 5番 朝刊にダムの水嵩走り梅雨
コメント ※「〜に」を「〜の」に替えて見た
詠替えて ※朝刊のダムの水嵩走り梅雨 
   
◇ 6番 樟若葉川原の土手にベンチあり
コメント ※最後の「あり」は不要かも。 川の名を入れ季語を下五に置く
詠替えて ※石手川の土手にベンチや樟若葉/ 石手川の岸辺にベンチ樟若葉
◇ 7番 ロゼ色の花嫁唄う聖5月
コメント ※ロゼとは:淡紅色の葡萄酒。  ロゼ色とはあまり聞き慣れないので
 「淡紅色」でどうだろうか。唄うのは「鯉のぼり」、「背比べ」、「?」
詠替えて ※淡紅色の花嫁唄う聖五月
   
◇ 8番 庭の木々新緑に映え揺れにけり
コメント ※「けり」で詠歎するのは新緑の映える様子ではないかと思う
詠替えて ※庭の木々揺れ新緑の映えにけり
   
◇ 9番 薫風に漕ぐ銀輪の旅路かな
コメント
詠替えて
   
◇10番 太陽のスポットライト子どもの日
コメント ※子供の日
詠替えて
 
◇11番 よろしければカーネーションより吟醸酒
コメント ※花より団子。母の日の花よりお酒。
詠替えて
 
◇12番 石手土手樟の若葉の一木あり
コメント ※「石手土手」は言葉足らずになった。「一木」と言えば「あり」は不要
詠替えて ※石手川の土手の大樹や樟若葉 / 川岸の木々の彩り樟若葉
   
◇13番 厨窓開ければ植田なりにけり
コメント ※植田:田植えして間もない田んぼ。
詠替えて ※厨窓よりの一望植田となりにけり / 厨窓開ければ気付く植田かな
  
◇14番 風薫る花も空もとネモヒィラの丘
コメント ※季重なりだが 「風薫る(夏)>花(春)」
詠替えて ※ネモフィラの丘の青空風薫る
    
◇15番 青蛙窓に張り付き白い腹
コメント ※青蛙と白い腹(青と白の対比)
  詠替えて 白い腹窓に貼り付く青蛙
 
◇16番 壁ドンは半世紀前花篝
コメント
詠替えて
   
◇17番 衣紋竹母を呼び込む里情話
コメント ※衣紋竹(えもんだけ):夏の季語。夏、汗になった衣類を掛けて乾か
 す為に多く用いられる。
詠替えて
   
◇18番 新茶汲む木臼最後の滴まで
コメント
詠替えて
    
◇19番 こいのぼり無人駅舎に色そえて
コメント
詠替えて ※鯉のぼり無人駅舎に色を添え / 無人駅舎に彩り添える鯉のぼり
 
◇20番 行春や信濃の流れ佐渡の海
コメント
詠替えて ※行く春や佐渡へ流るる信濃川
◇21番 豌豆や過ぎ去り日の青臭さ
コメント ※中六で字足らずのため「去りし日」に
詠替えて ※豌豆や過ぎ去りし日の青臭さ
  

            以上 コメントをいろいろ述べてみましたがこれらについてご意見・
            ご感想があればどんどんメールでお知らせください。このページに追加して
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